新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

名古屋旅行記(その9)

2015-04-30 19:11:06 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「名古屋旅行記(その8)のつづきは実家からお送りします。

東京モーターショーでは完成車メーカーの展示より部品メーカーの展示の方に魅力を感じてしまう私でございまして、フツーの見学者とはちょいと視点が違うかもしれませんので、その辺はご容赦を

さて、

大きな体育館に自動車工場がまるごと入った感じの展示場には、「自動車のしくみと構成部品」「自動車技術」「生産技術」について幅広く展示しています。

という展示場で一番面白いと思ったのはこちらの「風景」でした。

「挙母工場時代の生産技術」のコーナーです。「挙母」ピンと来ない方は、こちらの記事をご一読くださいませ。
さて、業界用語で「トリム工程」と呼ばれる内装組み付けラインの横で、女性従業員シンガーミシンを使ってシートを縫っています。
こういったシーンは、現代の自動車工場で見ることはまずありませんな(超高級車メーカーを除く)。

また、一世を風靡したツインカム・ツインターボエンジン「1G-GTE」

「YAMAHA」のロゴ(このエンジンはヤマハ発動機製)とか、

試作だけで終わったというロータリーエンジンのカットモデルなんぞも、

なかなかお目にかかれない逸品です

   

一部に、「電気自動車(EV)はガソリンエンジン車に比べて部品点数が少ないし、構造も簡単だから、新規参入が比較的簡単だとする見方があるようです。
確かに、ガソリンエンジン車と異なり、EVにはエンジンがない(モーターが取って代わる)し、トランスミッションも不要です。
しかし、複雑な機構を持った主要部品が不要だからといって「新規参入が比較的簡単」として、ドバーッと新規メーカーが乱入してきて、既存の自動車メーカーの存続を脅かすと考えるのはいかがなものでしょうか?

ぽっと出のメーカーに、サスペンション機構を設計・量産できますか?

軽量かつ高剛性のボディを設計・量産できますか?

自動車って、「電気自動車(EV)はガソリンエンジン車に比べて部品点数が少ないし、構造も簡単だから、新規参入が比較的簡単などと「知ったか」する一部の評論家や学者先生が考えているほど薄っぺらな機械ではないと、私は思うのですが…

トヨタ産業技術記念館には、中国語を話す若者の一団が見学に訪れていました。

中国を抜きに自動車の販売・生産を語れない時代になりましたが、そんな「自動車大国からやって来た彼らがどんな印象を持ったのか、聞いてみたい気がしました。

つづき:2015/05/13 名古屋旅行記(その10)

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