「暑いぞ、熱いぞ だった大阪旅行記 #2-2」を書いたのは夏休み中の8月15日で、以降、1ヶ月以上にわたって続編を書かずにおりました。
「大阪旅行記」のつづきが書きにくいとか、書きたくないといった理由で放置していたわけではありませんで、単に忘れていただけです
一度何らかの理由ですっ飛ばしたら、そのままローテーションから落っこちてしまったんですな。
そんなわけで、気を取り直して、大阪旅行2日目、奈良市近郊(京都府だけど)の浄瑠璃寺から旅行記を再開します。
本堂の九品仏にお参りしたあと、苑池の周回路を歩きました。
それにしても、本堂の建物がステキだ
本堂は、もともと檜皮葺で、江戸時代前期(寛文6年=1666年)に現在の本瓦葺になったそうですが、
檜皮葺だった頃の様子を偲ぶのもまた乙なものです。
阿弥陀如来をお祀りする本堂のある「彼岸」と、苑池を挟んだ反対側には、
浄瑠璃寺創建時の御本尊で、寺名の由来にもなっている薬師如来をお祀りする三重塔が立っています。
屋根の大きさに比べて胴体というのか堂体というのか本体が小さくて、ちょっとバランスが悪く見えますが、この三重塔は浄瑠璃寺のリーフレットによれば、
平安末の治承2年(1176)、京都一条大宮から移されてきたもの。初層内は扉の釈迦八相、四隅の十六羅漢図などと、装飾文様で壁面が埋められている。元は仏舎利を納めていたと思われる。この寺に来てからは東方本尊の薬師仏を安置している。
だそうで、国宝指定を受けています。
薬師如来像は「秘仏」になっていまして、
毎月8日、彼岸の中日
※1月のみ1・2・3日と8・9・10日
のみ公開されています。但し、「いずれも好天に限る」だそうですから(堂内に風雨が入らないようにするためでしょう)、お出かけの際にはご注意を
ちなみに、吉祥天女像は毎年 1/1~15, 3/21~5/20, 10/1~11/30の3回、大日如来像は毎年1/8~10の3日間だけ公開されています。
ということは、1月8~10日の好天の日に浄瑠璃寺に出かければ、秘仏3体を拝観できるんですな。
ちなみに本堂の前と、三重塔の前に立つ2基の石灯籠は南北朝時代のものだそうで、いずれも重要文化財に指定されています。
とても暑かったのですが、浄瑠璃寺の静かな境内を歩くと、マイナスイオンを浴びてリフレッシュする感じでした。
まとわりつく虫がちょいと鬱陶しかったけれど、オオシオカラトンボはカッコ良かったし、
白いキキョウはホント、きれいだったし、
草に覆われた鐘楼は趣深かったし、
苔むした石仏には癒されました…
超久しぶりの浄瑠璃寺に至極満足した私は寺を出て、バス停に向かいました。
帰りのバスまではまだちょっと時間があるし、暑いしで、ふと目にとまった「氷」の幟に引き寄せられて、今シーズン初のかき氷をいただきました。
お茶屋さんの店内には、奈良の観光ポスターが何枚も貼られていて、ここ当尾(とおの)は京都府とはいえ、距離的にも文化的にも奈良なんだなぁと感じ入りました。
で、バスの発車時刻までには、完食(完飲)できると思っていたのですが、ここで来ました、頭キーン
この症状の医学的な正式名称は「アイスクリーム頭痛」というのだそうで、頭痛を癒しつつかき氷に取り組むうちに時間は無情に過ぎていき、結局、完食(完飲)できませんでした
残してしまい、お店の方には申しわけなかったのですが、なにせバスを逃すと、また1時間も待たなければならなかったもので…
ところで、今夏の帰省の際に知ったことですが、わが母親は、この頭キーン を経験したことがないのだとか
実際、一緒にシャーベットを食べたとき、私が頭キーン に襲われてこめかみを押さえる傍らで、母親は平気でシャーベットを食べつつけていましたとさ。
めでたし、めでたし…。
つづき:2017/09/23 暑いぞ、熱いぞ だった大阪旅行記 #2-4