新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

名古屋にSOUL JAZZ旅行 #2-3

2017-09-21 23:25:43 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「名古屋にSOUL JAZZ旅行 #2-2」のつづきは、いよいよエスカレータートヨタ博物館2階に上がり

展示の本編突入です

トヨタ博物館のリーフレット

まずは、やはり、来ましたかぁ~
こちらのクルマでした。


ベンツ パテント モトールヴァーゲン [1886]【レプリカ】です。

カール・ベンツが製作した世界最初ガソリン自動車で、私もTVや写真で見て、は知っておりました。

説明板を転記しますと、

ベンツ パテント モトールヴァーゲン [レプリカ] (1886 ドイツ)
ガソリン自動車の第1号といわれるベンツの三輪車で、1886年に作られた。棒ハンドルで前輪を操向しており、時速15kmで走行可能であった。

だそうで、スペックは、

全長:2,547mm 全幅:1,454mm 全高:1,623mm
車両重量:313kg ホイールベース:1,450mm
エンジン形式:水冷単気筒 総排気量:984cm^3
最高出力:0.7kW/0.9HP/400min^-1

後ろから見ますと、

水平に設置されたフライホイール(はずみ車)とか、ベルトとか、チェーンとか、機構がむき出しです。
よく見ると、エンジン水平に置かれていまして、ピストン車体に対して前後に動き、それがクランクを通じて水平方向の回転運動に変えられ、ギアを通じて垂直方向の回転運動になり、そこからベルトを通じてドライブシャフトに伝わり、ドライブシャフトからチェーンを通じて車輪を廻す、、、という動力の流れがよく判ります

このベンツ パテント モトールヴァーゲンから8年「フランス、アメリカにも出荷された史上初の量産車という説明が加えられていたのが、ベンツ ヴェロ [1894]でした。

四輪車になっています。
説明板によれば、

フライホイールを垂直にセットしたエンジン、プーリーとベルトによる2段変速ができ、時速21kmで走行した。

だそうです。
排気量1,045cm^3(cc)と、ベンツ パテント モトールヴァーゲンとはほとんど同じですが、変速機能が加わったり、速度が向上したりと、着実に進歩しています。

ただ、いかにも馬車の御者席のような運転席、、っつうか、運転者+αしか乗れないという状況に変わりはありません。

つまり、初期の自動車は、「人を運ぶ機械」ではなく「人が動くための機械」だったということでしょうか?

この状況は、パナール ルヴァッソール B2 [1901]でも同じ。

ところが、ロールスロイス 40/50HP シルバーゴースト [1910]になると、

「人を運ぶ機械」になっています。
さらに、イスパノイザ 32CV H6b [1928]では、

前席御者席伝統に則って革張り後席は馬車の伝統に則ってクロス張りと、完全に「ショーファードリブン」高級車に変貌しています。

この辺りまで来て、私は、自分が大変な勘違いをしていたことに気づきました

私、トヨタ博物館を、歴代のトヨタ車を軸としたトヨタ自動車の史料館的なイメージを持っていたのですが、現実は、一企業の枠を超えた、普遍的な自動車博物館でした

う~む…、トヨタ博物館って深い…と、心を入れ換えトヨタ博物館の探訪を続けたのでありました。

つづき:2017/09/26 名古屋にSOUL JAZZ旅行 #2-4 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする