「江戸博の特別展は当たり外れが大きい」のつづきのようなお話です。
私はガッカリ感を胸にいだきながらも江戸東京博物館のミュージアムショップを冷やかしたあと、
と電車を乗り継いで銀座にやって来ました。
お目当てはこちら
ソニービル8F「OPUS」で開催中の「サウンドプラネタリウム Voyage」です。
このイベントは、
プラネタリウム「MEGASTAR-Ⅱ」と高音質ハイレゾリューション・オーディオ(以下、ハイレゾ)音源を融合させたイベント
で、
イベントのイメージに相応しい、国内外アーティストの人気楽曲を集め、ソニーの高品質なスピーカーとアンプにより再生し、きめ細やかで美しいサウンドをご体感いただけます。高音質のハイレゾサウンドに美しいプラネタリウムの映像が重なり、まるで壮大な宇宙を旅しているかのような感覚が味わえます。
というもの。
「国内外アーティストの人気楽曲」 にはMISIAの「Everything」が含まれていることから、名古屋に行けない(行かない)寂しさを少しでも補おうという算段でした。
加えて、 1000万個の星
を投影できるという「MEGASTAR-Ⅱ」にも興味津々
でしたし…
で、有楽町駅からソニービルに向かって歩いていますと、有楽町マリオンの前あたりに行列ができていました。
そう、西銀座チャンスセンターで年末ジャンボ宝くじを買おうという、夢と欲に満ちた庶民の皆さんの行列です。
そういえば、5年前にソニービル「OPUS」にやって来たとき(記事はこちら)も、この行列に遭遇しましたっけ…
他にいくらでも売場があるのに、わざわざ1時間以上も行列に並んで宝くじを買うなんて、もともと行列が嫌い
な私(こちらの記事をご参照方)には到底理解できない心情
です。
それはともかく、ソニービルに到着。
title=""数寄屋橋交差点のランドマークのソニービルは、竣工から50年
を経て、
2017年4月1日からこのビルの解体が始まります。
50年もこの地でみんなと出会ってきたビルです。
言葉にならない気持ちで一杯です。
でも、戻ってきます。
2018年の夏までお待ちください。
Sonyプロダクトを展示していた建物から、
思い切って、この土地を“Park”にします。
なのだそうで、ほんの1年たらずでリニューアルオープン? 公園? と驚くのですが、2020年秋から新しいビルの建設を開始して、2022年秋に竣工予定
なのだとか。
この計画、2020年の東京オリンピック/パラリンピックと関連しているのかなぁ?
オリンピック後の建設不況を見越して、安い
資材・安い
工賃で新ビル
の建設を計画したとか…
それはさておき、ソニービル惜別イベントとして、「It's a Sony展」が開催されていました。
これが面白かった
2階から4階まで、
1946年のソニーの前身である「東京通信工業」の誕生から70年の歳月を経て、過去の歴代のアーカイブを6つの時代に分けて、一同(「一堂」の誤り?)に展示します。今回初公開の掘り出しモノも。
ということで、「花びら構造」のフロアを昇るにつれて、創業期から現在へと時代を下って
いきます。
昔の録音機(テープレコーダー)のなんとデカかったことか とか、ウォークマンに聴き入るお猿さんのCMが懐かしかったり(初めてウォークマンで音楽を聴いたとき、その高音質に驚愕
したものでしたっけ…
)、私が初めて買ったケータイ
はソニー製だったことを思い出したりと、感慨深いものでした。
伝説の「ソニータイマー」に辟易して(さほど持っていないソニー製品が2台同時にサービスステーションに「入院」したこともあった)、ここ十数年来、ソニー製品を買っていない私でさえそうなのですから、「ソニー信者」にとっては涙モノなんでしょうねぇ・・
で、ソニー製品の歴史を下ってきて思ったのは、PlayStation以降の製品群に魅力が感じられない
ということ。
見かけからして、かつてのドキドキ
するような姿形から、タダの白い箱
に変わってしまって、物欲がわかないのですよ。
アナログからデジタルへ、メカトロニクスからICTへ、モノからコトへ、といった時代の変化が、ソニーの唯一無二的な存在感、いわば「It's a Sony」感を薄めている気がしました。
「It's a Sony展」が終わってもなお階段を昇って、8階に到着。
あれま、OPUSは予想に反して「満員」
盛況
でした。
約20分待って、OPUSに入場できました。
内部は、床におざぶが並んでいて(後方にはソファーあり)、前面には白い壁を背景に1本90万円近くするスピーカー「SS-AR1」が、そして後方にはメカ感がハンパない
「MEGASTAR-Ⅱ」が鎮座していました。
このプラネタリウム「MEGASTAR-Ⅱ」の開発者、大平貴之さんは、元ソニーのエンジニア、っつうか、元々アマチュアのプラネタリウム開発者がソニーに就職したのだそうで、そのいきさつはかねてより存じておりました。
その世界最高峰とも謳われる「MEGASTAR-Ⅱ」の実力を拝見できると、ドキドキもの
でした。
で、「サウンドプラネタリウム Voyage」は、、、、 映像の詳細さ・美しさは格別のものがあったのですが、いかんせん、直方体の内部にプラネタリウムを投影することには無理があるわけで、天井に映った星は楕円形に変形
していて、ちょいと興ざめ…
また、実際の天体の動きを再現しているのか、ただ星を模した光の点を投影しているのかが判らず(おそらく前者でしょう)、この点でもう~む…でありました。
でも、超高級オーディオシステムで聴くMISIAの「Everything」にはうっとりでした
艶やかで伸びのある歌声、それぞれの楽器の音の輪郭がクリアなサウンド、良い環境で、良い装置でMISIAの歌を聴くって、贅沢だよなぁ~と、つくづく思ったのでした。
「Everything」は途中でフェイドアウトして(最後まで聴かせてよ
)、次のペンタトニックスの「ハレルヤ」の超分厚い
ハーモニーを堪能
し、プログラムは約15分で終了。
次の予定を控えていた私は、そそくさと
有楽町駅⇒山手線⇒東京駅⇒上野東京ライン
⇒赤羽駅
のルートで戻ったのでありました。
なお、「サウンドプラネタリウム Voyage」で「Everything」を聴けるのは12月27日までですので、行こうかなとお思いの方はお早めに
【追記】「ここ十数年来、ソニー製品を買っていない私でさえそうなのですから」と書きましたが、去年1月にヘッドホン「MDR-1A」を買ったことを思い出しました (2016/12/18 09:42)
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