新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

2020年最初の関西旅行記 #3-1

2020-02-04 11:19:55 | 旅行記

「2020年最初の関西旅行記 #2-3」のつづき、関西旅行記3日目編のスタートです。
3日目(1月27日)については、ダイジェストと呼ぶには詳細過ぎるダイジェストを書いていますので、話をそちらに振る場面も出てくるかと思われますが、まぁ、ボチボチ始めましょう。

   

初日・2日目好天に恵まれましたが、3日目は起きがけにホテルの窓から眺めると曇り空が広がっていました。
天気予報を見ても、3日目・4日目はずっと模様だとか
それに加えて、ずっと気がかりだった関東地方は、3日目の夜から4日目の朝にかけて降りそうだという予報。4日目のお昼までにが止めば、無事に帰れそうな気がするし、そもそもその日のうちに帰宅しなければならない理由はないわけで、いざとなれば京都もう一泊しよう と、この時点で、既に開き直っておりました。
どうなるだろうか?ヤキモキしながら旅行しても楽しくないですからね。

で、ホテルで朝食を食べたんですが、連泊したこの新大阪のホテル朝食漬け物コーナーに、なぜかいぶりがっこがある
これには驚きました
秋田ベースのヤマダフーズおはよう納豆は、日本各地のホテルで見かけますが、まさか、いぶりがっこ大阪のホテルで食べることになろうとは思いもよりませんでした

良い気分のまま、自室に戻ると、荷物をまとめてチェックアウトし、新大阪駅へ、、、と、が降り始めていました。
普段から、よほどのことがない限り、超軽量折り畳み傘を携行している私は、すぐにトートバッグからを取りだして差すと、新大阪駅へ歩き出したのでした。

   

新大阪駅から新快速に乗ると、京都まではたった24分新幹線(所要時間:13分、料金の追加:870円)に乗る必要はないよね」です。

京都駅に着くと、すぐに八条口近くにあるホテルに行き、バッグ(折り畳み傘入り)を預かってもらい、近くのコンビニで大きめのビニール傘(長すぎた)を購入して、京都観光準備完了です

最初の目的地は、宇治平等院でした。

実は私、京都駅より南「観光したことのある京都府内のスポットといえば、東寺と、「ほぼ奈良」浄瑠璃寺 (旅行記)しかありません。
いや、京都競馬場には行ったことがあります 競馬場が観光スポットと言えるかはビミョーですが、(当時の)京阪・淀駅のホームから淀城石垣は眺めました…

それはさておき、京都⇔奈良は何度も電車で往復しているのに、途中下車したことが京都競馬場に行ったとき(京都駅⇒近鉄丹波橋駅⇒丹波橋駅⇒淀駅)を除けば一度もないのは、我ながらどうしたことでしょう です。
決して避けていたわけではないのですがね…。

で、京都駅からJR奈良線の各停(103系)で出発

発車時には結構乗客が乗っていたのに、稲荷駅で、いかにも観光客っぽい人たちがドッと降りて行き、車内は閑散
みんな伏見稲荷がお目当てなんでしょうか?
多くの乗客を降ろし身軽になったはずの電車だったのですが、途中駅で対向の電車が遅れているとかで待ち合わせがあり、定刻より10分遅れ宇治駅に到着しました。
京都駅からの所要時間は約35分15kmの移動にしては時間がかかりました。

   

宇治駅の改札を抜けると、正面に駅周辺の地図があって、A5サイズのわら半紙に印刷された「平等院への行き方」が自由に持って行けるよう置かれています。

駅で降りてもなんの観光案内もなかった JR熱田駅(こちらの記事)とはずいぶんと観光客への待遇が違いますなぁ

宇治駅前には、

出たぁ~茶壺型郵便ポスト

いいですねぇ~、この郵便ポスト

「ご当地郵便ポスト」は、あちこちで見ましたが、そのほとんどは、普通の角型の郵便ポストの上にご当地のシンボル的な建物を乗っけたり(奈良とか、松山とか…)、上野動物園前のパンダポストのようにペイントしているだけですが、これほどそのまんまというのは初めて見たかもしれません。

これまで私は、「艮(うしとら:北東)=鬼門」とか「獅子・狛犬」の写真をコレクションにしてきましたが、今度、ご当地郵便ポストも整理してみましょうか…

   

宇治駅でいただいた「平等院への行き方」に従って宇治の街を歩き始めると、に入るのは何軒ものお茶販売店に入るのはお茶香りでした。さすがは宇治
天理駅に漂うお香の香り、鶴橋駅に漂う焼肉の香り、私の最寄り駅に時々漂うカカオの香り、そして宇治駅に漂うお茶の香り、、、と、ご当地の香り(さすがに水戸駅納豆の匂いはありませんでした) を感じとるのも楽しいものです。

平等院に向かう途中では、お茶販売店だけでなく、

飲食店の多くでは抹茶入りの食べ物(定番の抹茶アイスだけでなく、抹茶ビールなんてのもあった)が提供されているみたいで、まさしく「茶都」の風情でした。

ここでまた「ヘンなものを見つけてしました

「上空注意」というのでを見上げてみましたが、

ただ電線が張られているだけで、なんのへんてつもないんですけど…
宇治市は何を警告してくれているのでしょうか?
御存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただけると幸いです。

こうして観光バスじゃ体験できないことを楽しみながら、

平等院入口までやって来たところで「#3-1」おしまい
「#3-2」につづきます。

つづき:2020/02/05 2020年最初の関西旅行記 #3-2 

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MISIA SJBBO S&T 4 daysのこと (後編)

2020-02-03 10:39:15 | MISIA

「MISIA SJBBO S&T 4 daysのこと (前編)」のつづきです。

いかにもBig Band という感じの「CASSA LATTE」で始まった「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender (以下、MSJBBOS&T)」、MISIA衣装でいえば、深紅本編前半クロタク・タイムを挟んでの、本編後半金ラメアンコールと、「2.1部構成」でした。(大阪では「陽のあたる場所」「つつみ込むように…」がアンコールに入っていたので、実質「3部構成」)

どのパートも、甲乙つけがたく最高の最高 だったのですが、私としてのキモ本編後半

まさに「Sweet & Tender「あなたとアナタ」(サプライズで堂本剛さんが登場するのではないかというもありましたが、「うわさはウワサ」でした)で始まったかと思うと、「前編」で書いた「オルフェンズの涙」で会場を埋め尽くした聴衆金縛りにし、さらに「愛はナイフ」(名曲)重爆撃
その余韻覚めやらぬ中、一転してラテン「Mysterious Love (feat. MIYACHI)」で会場はダンスホールに変身
そして、多幸感溢れる「あなたにスマイル」 私、このVer.「THE SUPER TOUR OF MISIA」で聴いて以来、お好みでございます

ロゴ「MAWARE MAWARE」でタオルを振り回して 「あなたにスマイル」同様、腕の筋肉に負荷を加えた次は、超初期2「陽のあたる場所」「つつみ込むように…」
「つつみ込むように…」ほど、20年以上もの間、シンガー様々なVer.で歌い続けファンにも愛されて、かつ、初聴きの人をも魅了するデビュー曲って、私は知りません
2018年の紅白歌合戦でのMISIAのパフォーマンスと会場/視聴者の反応はすごかったものねぇ… (去年元旦のこちらの記事をご参照方)

そしてそして、2000年の大ヒット曲「Everything」2018年の大ヒット曲「アイノカタチ」では、しっとりと聴かせつつ、ドッシンと聴衆の胸に届く美しく響き渡る分厚い歌声酔いしれました…
「アイノカタチ」なんて、歌が終わり、アウトロがデクレッシェンドして、音が消えるまで、聴衆全員が息を呑んで聴き入っていたのは印象的で、その後の拍手と大歓声感動的でした

   

正直、MISIAビッグバンド・オーケストラアリーナ・ライヴをやると聞いた時点では、「え"、今、ビッグバンド? それもアリーナ級の会場で? 」と、これほど大好評を博するライヴに仕上がるとは想像できませんでした。

ビッグバンドと聞くと、昭和歌謡ショー伴奏しているイメージが強くて、まさにレトロな感じだったのですが(現役の皆様、失礼をお許しください)大編成ビッグバンドをバックにMISIAを聴くこと、ビッグバンドの響きを体感することは、新鮮な体験でした。
これほどの「新鮮な体験」が今後あるとすれば、赤いアフロ」のMISIAを目の当たりにすることかな

   

この4公演での私の座席位置を、横浜アリーナフロア図プロットするとこんな感じになります。

ものの見事に、アリーナ(大阪)/センター(横浜)の前後真ん中やや後方集中してしました。
しかも、大阪初日横浜ファイナルは、ほぼ左右中央で、ステージがほとんど見えませんでした
「注釈付きバックステージなんて、お値段は安いのに、あんなにステージに近くて、MISIAを始めとするCAST肉眼愛でられて、しかも、モニターまであるとは、これは理不尽だろ と思いましたです

「横浜初日のこと」で書いたように、横浜 2 daysにはNHK4Kカメラが入って収録していました。
BlueNoteライヴのときのように、地上波でダイジェストBS 4Kでフルの放送(BlueNoteライブはBS 8Kでした) になる気がしますが、放送で、細部を観つつ 4 daysのライヴ(照明効果素晴らしかった)反芻するのを楽しみにしたいと思います。

MSJBBOS&Tのステージ

   

横浜ファイナルの終盤、MISIAから重要な発表がありました。

次のツアー(「MISIA星空のライヴ Across the Universe」と言ったような…)が、5月下旬から始まるとな
更に、新曲を制作中とな

「5月下旬」スタートとは、なんともな話ですが、「MSJBBOS&T」9日間に4公演あっという間に終わってしまった中、どこで開催されるのか? 唯一残った空白県群馬での初お目見えは実現するのか? かなり縁遠くなった感のある私の地元・さいたまでの公演はあるのか? ツアーメンバーは? と、お楽しみが続きます

いいちこ【追記】書き漏らしがありました。
「クロタク・タイム」で披露された「いいちこの歌」

いいちこ ちこちこ アナバンバン
レモンと氷でナイス・コンビネーション

NHK で放映されるときは cut されるのかな? 「クロタク・タイム」がまるまる cut されるのはもったいないと思う。(2020/02/03 11:02) 

【追記 #2】MISIAの次のツアーについて公式な発表がありました。
ツアー名は、MISIAが言っていたとおり、「MISIA星空のライヴ Across The Universeだそうです。

公式Tweet (2020/02/03 11:09) 

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MISIA SJBBO S&T 4 daysのこと (前編)

2020-02-02 23:58:43 | MISIA

今夜横浜アリーナでの「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender (以下、MSJBBOS&T)」横浜2日目をもって、MSJBBOS&T 4 days千穐楽となりました。

MSJBBOS&T 大阪公演

このブログでは、「大阪初日」「大阪2日目」「横浜初日」と、ネタバレしないよう気を使って記事を書いておりましたが、その制約なくなったところで、この 4 days総括しておきましょうという次第です。

   

まずは、ここまで見たい人だけが見られるようにしていたセットリスト

MSJBBOS&T 4 daysのセットリスト

事前の予想どおり、ほぼ「MISIA SOUL JAZZ BEST 2020」収録曲で構成されていました。
例外は、「MAWARE MAWARE」で、この曲がセットリストに加わった余波を喰らったのか、「変わりゆく この街で」大阪初日のみ「BELIEVE」その他3日の、「日替わり曲」になってしまいました。
また、東京JAZZ「Misia Soul Jazz Sweet & Tender」ライヴ超ステキだった「AMAZING LIFE」Soul Jazz Ver. 聴けずじまい… これは残念でした

それにしても、どうして「MISIA SOU JAZZ BEST 2020」収録されていない「MAWARE MAWARE」がこのシリーズのセットリストに加わったのでしょうか?
この曲が、これまでのSOUL JAZZライヴ (2018年のFUJI ROCKを含む)ウケていたということくらいしか理由が思いつきません
もっとも、今回も「MAWARE MAWARE」ウケていましたから、イイっていえばイイのですが…

黒田卓也(以下、クロタク) 氏とのSoul Jazzライヴではいつものことながら、同じ曲でも、毎回かなり違うアレンジ、ソロを聴けたのは、ホント、楽しかった
いつもの重実徹氏率いるMISIA BANDも、アレンジをライヴ毎にビミョーに変えてきてはいますけど、クロタク・バンドはその比ではなく、まさしくJazz系セッション楽しめるって感じかな

   

肝心のMISIAはといいますと、これはもう、またまた新次元に入ったかと思うようなVocalで、どこまで進化するんだ って感じでした

もともとMISIA「飛び道具」として使ってきた超ハイトーン超ロングトーンなどの「技巧」には、更に安定感磨きがかかっているんだけど、それだけに留まらず、倍音たっぷりの声質、そしてVolume,,,っつうか、Power

大きすぎる音量とも思えるBig Bandのサウンドをも切り開いて大阪城ホール横浜アリーナの場内の隅々まで届くようなMISIAの歌声の凄まじさときたら、ただただ唖然とするばかり。

MISIA歌声に対して、その「声量驚愕する感想やコメントを見聞きすることが多くあって、私もそれにを唱えるわけではありませんけれど、MISIAが特別に大きな肺活量持っているわけではないのではなかろうかと思っています。あの体格ですからね…
私が素人なりに考えるところ、MISIAは、極めて敏感というか繊細に動き、かつ、強靱声帯を持っていて、そして彼女は、より少ない息声帯を自在に操り、かつ、声帯が発する声を、自分の体に共鳴させて「豊かな歌声」にする「術」を体得しているのではなかろうか?
もちろん、その「術」を体得したのはMISIA自身だし、声帯メンテナンス細心の注意を払っているであろうことは疑う余地はありません。
そういえば、「音楽を聴くと、自然に声帯が動いてしまうので、ライヴ直前には音楽を聴かない」なんてことを、MISIAが語ったことがありましたっけ…

   

4公演すべてで、一番拍手大きく長く続いた曲は、「オルフェンズの涙」だったと思います。

CD収録版の「オルフェンズの涙」「第一形態」だとすれば、2015年の紅白歌合戦「第二形態」2016年「MISIA星空のライヴIX PREMIUM LIVE」「第三形態」に進化して、今回のライヴでは「第五形態」「第六形態」くらいにまでになっているんじゃなかろうか?
この中では、「第二形態」⇒「第三形態」進化の度合いが大きくて、「MISIA星空のライヴIX PREMIUM LIVE」NHKホール公演で聴いた時は、その約半年前の紅白で、MISIA長崎平和公園からの中継ではなくNHKホールで歌っていたら、反響は桁違いだったんじゃないか と思ったものでした。

そして、「MSJBBOS&T」での「オルフェンズの涙」は、ホントに刺さりました
人間は、ここまでパワー美しさを兼ねそなえた歌声を繰り出せるものなのか と、ただただ唖然とするばかり…

と書いたところで、「こりゃ、書きたいことを書いていたら字数制限にひっかかる ということで、後編につづきます。

つづき:2020/02/03 MISIA SJBBO S&T 4 daysのこと (後編)

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MISIA SJBBO S&T 横浜初日のこと

2020-02-02 08:52:17 | MISIA

昨夜、「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender (以下、SJBBOS&T)」のセミファイナル横浜初日に行ってきました。

私が会場の横浜アリーナに着いたのは、開演30分16:30でした。
すると、横浜アリーナの前は、これまで見たこともないような人混み
開場から30分も経ってこれはどうしたことかと思ったところ、そこで会ったミー友さんによると、開場が20分も遅れたのだとか。
ちょっと人混みが減ったところで、この様子じゃ、定時開始は無理だろうな…と考えながら入場して、グッズ売場MISIA GACHAにも寄らず、ズラリと並んだお祝いの花を眺めただけで、

センター席へ…。

と、クレーンカメラがあります
見回すと、客席の中にも何台かのカメラが置かれています。
やった 収録が入る
SJBBOS&Tは、ビジュアル的にも素晴らしいし、なによりも、今回の4公演での私の座席センターの真ん中より後ろばかりですので、映像作品として残るのはうれしい

MISIAがライヴ中に語ったところによれば、NHK 4Kカメラ収録していて、そのうちにNHK で放映されるのだとか
BS 4Kで放映されるのか、2Kにダウンコンバートして地上波かBSで放映されるのかは聞き漏らしました(舞い上がっておりました)、どちらにしても、こちらで書いたように、私は「東京JAZZ」を録画するために4Kチューナー内蔵のブルーレイレコーダー導入済みですから、録画して残せます

   

さて、きのうの私の座席は、今シリーズでは「定番センターの真ん中より後ろ一番右(横浜アリーナの座席番号から振るんですね)
きのうの記事で、見切れがあるんだろな…」なんて書きましたが、見切れが発生するような前方ではありませんでしたので、この点については杞憂でした。
でも、大阪初日ほどではないにしろ、前の人たちの頭に隠れてMISIAほとんど見えませんでした
でもでも、横浜アリーナを埋め尽くす「音楽」に包まれてMISIAの至高の歌声全身で堪能するのは、「やめられまへんな」です
生MISIAは、TVCDなど、そんじょそこらのAV装置じゃ再現できません 生きているうちにMISIAのライヴを体験しないと、人生がもったいない と、また思ってしまったのでした。

詳しい感想などは、今夜のFinal終わった後に書きますが、例によって、ここまでのセットリストを、「クリックすると見られます」方式で載せておきます。

クリックするとセットリストをご覧いただけます

今夜も楽しみます
今夜が初MISIAという方、心してお出かけください

つづき:2020/02/02 MISIA SJBBO S&T 4 daysのこと (前編) 

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2020年最初の関西旅行記 #2-3

2020-02-01 09:50:57 | MISIA/旅行記/美術館・博物館・アート

2020年最初の関西旅行記 #2-2」のつづきも、江之子島文化芸術総合センター[enoco]から始まります。

第2回「なにわの企業が集めた絵画の物語」展を楽しんで1階に降りてくると、1階では、大阪府20世紀美術コレクション展「ココロヲウツス」も開催されていまして、無料だというので、こちらも覗いてみました。

この展覧会は、抜粋すると、

大阪府は、20世紀後半に生まれた美術作品を中心に約7,900点におよぶ作品を収蔵し、多くの方々に鑑賞いただいています。これらのコレクションの魅力をより多くの人々に知っていただくこと、またこれらのコレクションの活用と展示の可能性を探ることの二つを目的として、昨年度から、気鋭の若手アーティストを招いて、新たな展覧会づくりの試みをはじめました。いわゆる“コレクション展”にありがちな、コレクションを収蔵する立場の人間ではなく、その枠の外で日々作品を生みだすアーティストという立場の人間の独自の視点と感性を通して、いままでにはない新しいカタチでの展覧会づくりを目指すものです。
その第二弾として、大阪を拠点に活躍する写真家、麥生田兵吾(むぎゅうだひょうご)を招聘し、2020年1月、「ココロヲウツス」を開催します。

というものでしたが、つまらなかった…

今回の展覧会で麥生田は、「曖昧なものを感じること、確かさを感じること、世界と心を感じること」をテーマに、独自の視点と感性で作品を選び、大阪府の収蔵作品群と自身の作品をともに並べ置き、そこから生まれる作品の不思議なイメージを探ります。

だそうですけど、理屈っぽ過ぎるというか、内省的過ぎるというか、観覧者を突き放しているというか、私に伝わってくるモノが無いのです。
美しいわけでもない訴えてくるわけでもない「わかんなきゃ、それでも結構」という感じで、なんともつまらない…
まぁ、こうした展覧会を観たことも、一つの経験にはなりましたけど…

   

enocoの前に石柱が立っていました。

「𦾔大阪府廳(=旧大阪府庁)」と刻まれていまして、その下には説明書きがありました。

大阪府庁跡地
大阪府庁は、初代庁舎である旧西町奉行所から、明治7年に江之子島に新築・移転され、大正15年までの半世紀の間、大阪府政の中心となりました。 この2代目庁舎は、中央にドームのある洋風建築であり、その壮麗な大建築は、府民から江之子島政府と呼ばれていました。

ちょっと話がずれますが、大阪町奉行所は、「東」と「西」の月番体制なんですねぇ。 江戸の町奉行所みたいに「北」と「南」じゃないのは何か理由があるのだろうか? 「キタ/ミナミ」勘違いするから、とか…

それはともかく、Wikipediaに、その「江之子島政府」こと2代目庁舎の写真が載っていました。

2代目 大阪府庁舎

木津川に面して立っていたんだ…。
現在はまったく面影がありませんな。

   

enocoを後にした私は、この日 3つ目の目的地国立国際美術館(NMAO)を目指し、木津川橋木津川を、そして端建蔵橋(はたてくらばし)土佐堀川をそれぞれ渡って、中之島「上陸」(?)しました。

毎度思うことですが、土佐堀川辺りって、旧国名のついた地名・橋がメチャクチャ多い
土佐堀川自体がそうだし、先ほど地下鉄を降りた阿波座、さらには、越中橋、筑前橋、肥後橋とズラズラです。
この界隈には大阪ネイティブじゃない人が多く住んでいたのでしょうか?
江戸時代、中之島周辺には全国各藩の蔵屋敷が集中していたといいますから、その影響もあるのでしょう。

それはともかく、8年半前「THE TOUR OF MISIA JAPAN SOUL QUEST」を聴きに来たグランキューブ大阪

2度ばかり泊まったことのあるリーガロイヤルホテルの前を通り過ぎると、NMAOトサカ(?)が見えてきました。

この界隈、何年経っても駐車場だらけ変わらないなぁ~と、思ったら、田蓑橋南詰の角地が工事中で、養生壁には、

「大阪中之島美術館2021年度開館予定」ですって

大阪市は、大量佐伯祐三の作品を所有していながら、それを展示する器が無い なんて話を聞いたことがありますが、もしかすると、遂にそのができるのか? と、調べたところ、こちらによると、

西洋近代美術をはじめ、日本近代美術、現代美術、デザインなど多岐にわたる5,700点超のコレクションを所蔵する。モディリアーニの裸婦像や、具体美術協会のリーダー・吉原治良の作品を揃える他、洋画家の佐伯祐三作品は、日本最大級の57点所蔵される。 コレクション展示の他、大規模巡回展に対応可能な関西最大級の企画展示室も用意。

ですって

「工事完了予定 平成33年6月30日(予定)」とあるけれど、美術館の場合、建物の竣工から開館まで1年半くらいかけて建物を安定させる必要があるんじゃなかったっけ?
でも「2021年度開館予定」とあるしなぁ…
まぁ、気長に、楽しみに待ちまひょ…

関西電力威圧感溢れる本社ビルの前を過ぎると、9年半ぶり2度目の訪問となるNMAOです

前回は、横尾忠則の個展(記事)と束芋の個展(記事)の豪華2本立てを楽しんだんでしたっけ…
現在、NMAOでは、インポッシブル・アーキテクチャー-建築家たちの夢」が開催中ですが、この展覧会は去年の3月埼玉県立近代美術館で観ておりまして(2019年に私が観た展覧会のTOP 3でした:記事)、今回のお目当ては、「映画ポスターにみるロシア・アヴァンギャルド NFAJ所蔵《袋一平コレクション》より」(観覧無料)

私の蔵書に、ロシア・アバンギャルドによる映画ポスター集がありまして、

もともとロシア・アヴァンギャルド興味を持っていたところに、2週間前に発売されたMISIANEW ALBUMMISIA SOUL JAZZ BEST 2020」のアートワークが、まさにロシア・アヴァンギャルド風で、カッコイイったらありゃしない

そして、このアルバムを引っさげて開催される「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender」を聴きにやって来た大阪で、ロシア・アヴァンギャルドのポスター展が開催されているとは、なんというタイミング(インポッシブル・アーキテクチャー展」の関連展示なのだと思う)

この展示は、

NFAJ(国立映画アーカイブ)がデジタル化した収蔵資料の活用の試みとして、ソヴィエト連邦初期の無声映画時代に作られた映画ポスターを取り上げます。ステンベルク兄弟、ロトチェンコといったロシア構成主義の芸術家を含むデザイナーが手がけたポスター10 点を選んで高い精度の複製を制作し、国立国際美術館に展示することになりました。
これらはいずれも、ロシア文化の研究家・翻訳家で、一時はソヴィエト映画の輸入配給に携わっていた袋一平(ふくろ・いっぺい)が 1930 年にソヴィエトへ講演旅行に赴いた際、現地の関係者より贈られたものです。この小展示を通して、宣伝性にとどまらぬ映画ポスターの美や歴史の一端を感じ取っていただき、映画文化の豊かさを新たに発見していただければ幸いです。

というもの。

「小展示」というだけあって、こじんまりした展示でした。

タイトルが、柱の一番下にあるなんて、これもまたアヴァンギャルド

仰望的な構図や強調された遠近感が特徴のロシア・アヴァンギャルドは、デカい画面で観ると、迫力違うなぁ~ いいなぁ~ 

ところで、「MISIA SOUL JAZZ BEST 2020は、どうしてロシア・アヴァンギャルドのデザインを採用したんでしょ?
上に載せた3枚のポスターの真ん中「カメラを持った男」ポスター(by ステンベルク兄弟)」なんて、こちらそっくり

どう見ても信藤三雄さんがステンベルク兄弟パクってますけど、ここまでそっくりだと、ステンベルク兄弟に対する信藤さんのRespectが感じられるし、カッコイイし、アルバムにピッタリなので、許します

   

「映画ポスターにみるロシア・アヴァンギャルド」を観終えると、予定どおりインポッシブル・アーキテクチャー」観ることなくNMAOを出て、たらたらと大阪の街を歩き始めました。
筑前橋土佐堀川を渡ると、そのままへ…。

時刻は13:30頃で、「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender」開場(16:00)までは時間たっぷりあります。
これなら、一旦ホテルに戻ってのんびりしよう ということで、大阪女子マラソンの観客やスタッフで大賑わい淀屋橋から御堂筋線に乗って、新大阪に戻りました。

   

こうして、関西旅行2日目前半の活動を終えた私は、ホテルの自室で淹れたアイスコーヒーを飲みながら、「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender」初日のセットリストを整理したりして、大阪城ホールへの再出撃に備えたのでありました。

この日のMISIAのライヴのことは「MISIA SJBBO S&T 大阪2日目のこと」で書きましたので、旅行記2日目編はこれにて完結

きょうの電子チケットところで、きょうは、「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender横浜公演の初日です。
今夜の私の座席は、センターの真ん中辺り左端右端ビミョーな位置…
荷物の置き場には苦労しませんが、見切れがあるんだろな…

でも残り2公演ですから、思う存分、楽しんできますよ

きょう、現地でお逢いする皆様、よろしくお願い申し上げます。

【追記】「つづき」を表示しようと作業するうち、記事全体がグチャグチャになってしまいました。
なんとか復旧に努めましたが、一部、オリジナルから変更された部分があります。悪しからずご了承ください。 (2020/02/04 16:23)

つづきのようなもの:2020/02/02 MISIA SJBBO S&T 横浜初日のこと 
旅行記のつづき:2020/02/04 2020年最初の関西旅行記 #3-1 

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