『国家に隷従せず』、8月に読了。斎藤貴男著。ちくま文庫。2004年12月刊。解説は森達也さんで、そのタイトルは「解説 斎藤貴男と森達也は犬猿の仲である。」
江崎や三浦の優生学 [ユージェニクス] 的発想 (p.141、313)、社会ダーウィズム。監視社会の未来 = 「サラリーマン8315709619君の日常」(p.66)。「教育現場に持ち込まれた「EM」」(p.264)。
司法・教育・行政システムの破壊 (p.315)。
言論の自由に対する勘違いが多すぎる。国会議員、果ては司法まで。「権力者やその代弁者ら・・・それは「言論の自由」の名に値しない。・・・国家権力や多数派、強者に対して反対を表明する野党的存在の自由、少数派の自由、弱者の自由でなければならない」(p.343) (※1: 4回目)。「直方・・・証生さん・・・殺された。・・・それでも怒りも悲しみも口にしてはならない銃後の教訓が存分に”生かされた”言葉を聞いて、・・・菜穂子さんたちを叩き続けた人々やマスメディア、小泉政権の面々らは、さぞや狂喜乱舞していることだろう」(※2) (p.361)。
『カルト資本主義』(※3)・『機会不平等』(※4) で述べられている通りに事態は悪化 (pp.26-28)。