『人はなぜ学歴にこだわるのか。』、9月に読了。小田嶋隆著。知恵の森文庫 (光文社)。2005年4月刊。小田嶋さんの初めての書き下ろし (元本はメディアワークス刊/2000年)。
「・・・旧弊な身分制度社会の桎梏から近代の人間を解放する役割を果たしてきたはずの学歴システムが、いつの間にやら階級固定の道具になっている現実・・・」(p.19)。「・・・子供の学力は、低年齢であればあるほど、親の教育水準および経済状態をストレートに反映・・・」(p.66)。「・・・学歴における機会均等なんてものは、もはや建前でさえない・・・」(p.168)。斎藤貴男さんの『機会不平等』(※1) と同じ指摘。
「学歴問題は、環境問題にも似ている」(p.56)。 [学歴社会反対・環境破壊反対に] 「誰もが賛成しているが、具体的な場面において人々が何をやっているのか・・・」。