asahi.comの記事【(ニュースのおさらい)原発の廃炉が本格化したね】(http://www.asahi.com/articles/TKY201311300062.html)。
「つり下げた容器が落ちないようワイヤを二重(にじゅう)にしている。また、建物にカバーをかけて放射性物質が外に出るのを防ぐ」そうだが、それでも落下した際、キャスクが破損して取り返しのつかないことにならない保証はあるのだろうか? 大変に心配だ。
『●東京電力原発人災4号炉問題・・・・・・
「「UFOキャッチャー」作戦」、想像しただけでゾッとする』
『●「宙吊り」下の「広島原爆が撒き散らしたセシウム137の
14000発分」を「UFOキャッチャー」・・・』
『●東京電力原発人災4号炉問題・・・・・・
「まさに『神頼み』」、それほど危険な作業』
『●東電の「万全」神話: 「作業員の安全を祈らずにはいられなかった」』
『●東電原発人災「事故収束」=廃炉:
最初の一歩ではあるが、とてつもなく遠く、とてつもなく危険な道のり』
関連ニュースは、(非)特定秘密隠蔽法関連で、吹っ飛び、全く情報がマスコミでは無くなってしまったように思う。
隠蔽法のために、何も情報が出てこなくなるようであれば、より一層恐ろしい。経産省も「脱原発」の方針を覆そうとしており、また、我国には原子力「推進」委員会”しか”存在していない心細い状況。隠蔽法のために、現場からの声も潰される。
『●原発で働く: 「コスト優先」、「命は二の次」』
『●特定秘密隠蔽法と恫喝: 被曝労働の上に世間に「声」を発することも許されず』
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【http://www.asahi.com/articles/TKY201311300062.html】
(ニュースのおさらい)原発の廃炉が本格化したね
2013年11月30日14時55分
東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原発(とうきょうでんりょくふくしまだいいちげんぱつ)から、使用済(しようず)み核燃料(かくねんりょう)を取り出す作業が18日、始まりました。人体に悪影響(あくえいきょう)のある放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)を含(ふく)んだ燃料を爆発(ばくはつ)した建物の外へ出すことで、40年かかる廃炉作業(はいろさぎょう)が本格化(ほんかくか)します。しかし、作業には多くの難題(なんだい)が待(ま)ち構(かま)えています。
■核燃料の取り出し 慎重に
福島第一原発は全部で6基(き)あり、1~4号機(ごうき)で事故が起きた。原子炉(げんしろ)の中で核燃料が溶(と)けたり、爆発で原子炉が入った建物が壊(こわ)れたりした。その結果、燃料に含まれている放射性物質が外に飛び散ってしまった。
事故のとき、4号機は検査中(けんさちゅう)で止まっていた。原子炉の中に燃料はなく、同じ建物にある燃料プールに保管(ほかん)されていた。核燃料は熱を出し続けていて、水で冷(ひ)やさないと大事故につながる。当時、大津波(おおつなみ)で冷やす装置(そうち)が故障(こしょう)し、大量の放射性物質が飛び散るのではないかと世界中の人が心配した。
今も核燃料は冷やしながらプールで保管中だ。ただ、爆発で壁や天井が吹き飛び、大きな地震の揺(ゆ)れに耐(た)えられるのか心配されている。そうした危険(きけん)を減らすため、燃料を100メートルほど離れた別の建物にある「共用(きょうよう)プール」に移す。
作業は、棒状(ぼうじょう)の燃料を束(たば)ねた「燃料集合体(しゅうごうたい)」を、1体ずつ専用の装置を使ってつり上げ、輸送容器(ゆそうようき=全長5・5メートル、91トン)に入れる。容器をクレーンで建物の外に出し、運搬車(うんぱんしゃ)で共用プールに運び出す計画だ。容器には燃料集合体が22体入り、移動に約1週間かかる。4号機には作業前に1533体あり、来年12月に運び終える見通しだ。
ただ、作業そのものにも危険性がある。原発を監視(かんし)する原子力規制委員会(げんしりょくきせいいいんかい)の田中俊一(たなかしゅんいち)委員長は「潜在的(せんざいてき)には非常に大きなリスク(危険性)を持っている」と話し、慎重(しんちょう)な作業を求めた。
プールの中には爆発でがれきがたくさん落ちた。東電はがれきを取り除いてきたが、小さながれきがまだ残っている可能性がある。このため、燃料を取り出す時に、がれきで傷つき、放射性物質が外へ出ないように注意して作業する。つり下げた容器が落ちないようワイヤを二重(にじゅう)にしている。また、建物にカバーをかけて放射性物質が外に出るのを防ぐ。建物の補強(ほきょう)工事もしていて、東日本大震災ぐらいの地震には耐えられるという。
■ロボット操縦も必要
4号機の燃料取り出し作業が始まる前、福島第一原発の小野明(おのあきら)発電所長は「一つのスタート。本当の意味での廃炉が始まる」と話した。
東電や国は2011年12月、原発の解体(かいたい)までの道のりを示した廃炉計画の工程表(こうていひょう)を発表した。3期に分け、これまでのがれきの撤去(てっきょ)などの準備作業を1期、燃料プールからの燃料取り出しを2期としている。
1~3号機のプールの燃料の取り出しは、早くて2年後の15年からの予定だ。4号機より遅いのは、原子炉の中の燃料が溶けて散らばり、強い放射線が今も出ていて、作業をする人たちが簡単には近づけないからだ。作業には、離れた場所から操縦(そうじゅう)できる装置を開発したり、建物についている放射性物質を取り除いたりする必要がある。
廃炉作業で最も難(むずか)しいのが、1~3号機の溶けた燃料の取り出しだ。廃炉計画の3期にあたり、始めるのは早くても7年後が目標(もくひょう)だ。これほどひどい状態(じょうたい)にまで燃料が溶けた事故は世界的にも例がなく、どうやって取り出すかまだ決まっていない。
それどころか、溶け出した燃料がどんな状態なのかや、燃料が入った原子炉が壊れているのかもわかっていない。まずは燃料の状態を知らなければならない。作業をする人たちが受ける放射線の量を減らすために、遠くから操縦できるロボットが不可欠(ふかけつ)だ。
手探(てさぐ)りの作業が続くうえに、もし溶けた燃料や原子炉の状態が想像よりも悪ければ、廃炉の計画を大きく変えなければならなくなるかもしれない。(川田俊男)
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