[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
週刊朝日の室井佑月さんのコラム【連載「しがみつく女」/「2018、変わるならそこ!」】(https://dot.asahi.com/wa/2017122700080.html)。
《というか、年が明けてガラリと変えちゃいけないことのほうが多いんだ。国会で森友・加計学園の問題は、引きつづきやるのよね。もうこれ以上はないくらい、これらがおかしいという証拠はあがっている》。
『●森友捜査ツブシ選挙の後の祭りだけれど、
「関係者を国会に呼ぶなどして、もう一度調査をやり直すべきだ」』
『●高野孟さん「誰よりも安倍晋三首相が恐れていて、
彼らをできるだけ長く世間から隔離しておくよう」内命?』
「アベ様の大見得・啖呵「議員辞職」…その秋はとっくに過ぎている。
《夫と妻は別人格で、代わって話せることじゃない》ので、アベ昭恵氏や、
総理大臣夫人付きの谷査恵子氏、国策として不当に長期に囚われの
身の籠池泰典前理事長、そしてもちろん、「国家戦略特区諮問会議議長・
アベ様は、2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった」らしい、
そのオトモダチ・加計孝太郎氏に、国会で証言してもらうしかない」
「腐臭を放つ《悪だくみ》、《このまま幕引きして、国民に疑惑を忘れさせよう
という安倍の策略》を許していいのか? モリ・カケ・スパ等々々々々々々…
泥沼なのに、アベ様の大見得・啖呵「議員辞職」は未だ有言実行されず。
前川喜平さん、《これが逃げ切れるなら私は日本の民主主義を疑う》。
…ニッポンの民主主義の大変な危機。」
『●「安倍ちゃん…○○の象徴じゃない?…あれぐらいのさ、
■■な人じゃないと、多分あんなことやれない…」』
《もうこれ以上はないくらい、これらがおかしいという証拠はあがっている》山積するこれら問題について、アベ様自身も含めて、責任を持って国会で証言してはどうか?
室井佑月さんの言う《責任が誰にあり、どう取るのかを見届けたいのだ。そこまでできて、やっと次の段階に…》、その典型が、誰一人責任をとらない東京電力原発人災。2011年3月11日以降、今も、何一つ解決していない。《責任が誰にあり、どう取るのかを見届けたいのだ》…でもそれだけでは足りない。欠けているのは、人災前の地域の姿への復元である。先に進むのは、核発電「麻薬」中毒患者達が、彼の地域を「原状回復」して見せてから、だ。《そこまでできて、やっと次の段階にいけるのだと思う。次の世界が見えてくる》。10の10…乗万歩譲って、「原状回復」して見せてくれたら、核発電再稼働や輸出を検討すればいい。まずは、「原状回復」して見せよ。《次の段階》《次の世界》はそれからだ。
『●原状回復できない現実: 「12万円で、あとはもう黙ってろ、
自然に放射能さがんの待ってろっつうこと」』
《とても、そんなんで済む損害じゃねえべ》
「《もう取り戻せない、償うことなどできない現実》…「原状回復」なんて
決してできない「現実」だ。一体誰が「こういうふうにした者たち」なのか、
こんなとんでもない「現実」を生み出した者たちなのか?
誰一人、責任をとろうともしない」
《土と生きる豊かな暮らしは、あの日、一変した。福島県須賀川市で
農業を営む樽川和也さんは、東京電力福島第一原発の
事故後まもなく父親を自死により失った。田畑も放射能で汚染された。
東京で20日公開のドキュメンタリー映画「大地を受け継ぐ」で
苦悩を訴えている。もう取り戻せない、償うことなどできない現実を聞いた》
『●「あれだけの事故を起こして被害を出して、
だれか1人でも責任とってやめたか。申し訳ないと謝罪したか」』
《福島第一原発事故から5年。あの時、父親を自死により失った
樽川和也さんが語るドキュメンタリー映画「大地を受け継ぐ」が
劇場公開されている》
「「原発さえなければ」「福島の百姓は終わりだ」…せめて、そんなことが
二度と起きない「未来図」を描かないといけないでしょ!
「核兵器と原発による核の被害」なき「未来図」、
「人々が核兵器や原発に苦しまない」「未来図」が必要」
『●「原発事故で奪われた生業と地域を返せ」…
人災を起こした東京電力や政府は「原状回復」してみせたのか?』
《この国は、なぜ戦争へ突き進んでしまったのか、それは誰の責任なのか、もっと真剣に、ずっと考えつづけるのでいい。そのくらい戦争の責任は重いものだ。それができていれば、安倍首相みたいなのが現れなかった》…まったく同感だ。敗戦後から、遠い昔に、既に、ボタンの掛け違いは始まっていた訳だ。
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【https://dot.asahi.com/wa/2017122700080.html】
室井佑月 「2018、変わるならそこ!」
連載「しがみつく女」
2018.1.3 07:00週刊朝日 #室井佑月
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
(【イラストはこちら】(c)小田原ドラゴン)
(https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2017122700080_2)
国の課題や疑惑が数多く持ち上がった2017年。作家・室井佑月氏は、そうした山積した問題に疑問を投げかける。
* * *
あけましておめでとうございます。2018年は良い年になるといい。
新年となり、なにかがガラリと変わるなんて期待しちゃいないけど。
というか、年が明けてガラリと変えちゃいけないことのほうが多いんだ。
国会で森友・加計学園の問題は、引きつづきやるのよね。もうこれ以上はないくらい、これらがおかしいという証拠はあがっている。
国側のいい分も、「今後、こういうことはないように」という感じに変わってきている。が、多くの国民が望んでいるのはそういうことじゃない。
責任が誰にあり、どう取るのかを見届けたいのだ。
そこまでできて、やっと次の段階にいけるのだと思う。次の世界が見えてくる。
今までそれをきちんとやってこなかったから、困った今があるのではないか?
日本は敗戦国だからといって、米国になんでもいわれるがまま、こちらの意見をいってこなかった。
だから今、不公平な地位協定はそのままで、言い値で武器なども買わなくてはいけない。管制権でさえ握られて、羽田から伊丹まで30分で行ける距離を、遠回りさせられている。
銀行や大企業の失敗は、責任追及されず、当たり前のように国が肩代わりしてきた。
福島の原発事故で、あんなに甚大な被害があったにもかかわらず、誰も捕まらず、おとがめなしだ。
だから、次の新しいエネルギーに移行できない。コストが高く、管理も難しくて世界がやめようとしている原発から、離れられない。
この国は、なぜ戦争へ突き進んでしまったのか、それは誰の責任なのか、もっと真剣に、ずっと考えつづけるのでいい。そのくらい戦争の責任は重いものだ。
それができていれば、安倍首相みたいなのが現れなかった。
世界から眉をひそめられる歴史修正主義的な発言も出てこなかったはずだし、この国も戦争ができる普通の国に、なんて考えはしなかったはず。
メディアも先の戦争から、反省が足りてないのか? 米国と一緒になってお隣の小国に拳を上げる行為を、なぜ一丸となって非難しない。再び悲惨な戦争で、この国の人間が大勢死のうが、またまた自分ひとりの責任じゃないからいいっていうのか?
あたしは今の世の中が安倍一強になったのは、政治家としての安倍さんが強いということじゃなく、この時代の流れの中のクライマックスだからだと思っている。
戦争で時代の一区切りではなく、そこにいきつく前に、間違ったこの流れは止めなくては。アベ的なものの登場が、この時代の終わりだと信じたい。
2018年、なにかがガラリと変わるなら、そこよ。
ノーベル平和賞を『ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーン』が受賞したのを、唯一の被爆国であるこの国が素直に喜べない。おかしいって思わない?
※週刊朝日 2018年1月5-12日合併号
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