[『学校が教えないほんとうの政治の話』(斎藤美奈子著、ちくまプリマ―新書257)↑]
日刊ゲンダイの記事【巨悪に甘い日本の大メディア 米紙トランプ一斉批判で露呈】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235726)。
《とうとう米国内のメディアから集中砲火を浴びたのだが、日本の大メディアはこの“ケンカの作法”を学ぶ気はないらしい…■マスコミを懐柔する安倍首相は野放しに》
『●「ゲスの極みの会話」…「安倍がトランプの心を掴んだ理由…
「俺は朝日新聞に勝った」「俺もNYT…」」』
「リテラの編集部の記事【「私は朝日に勝った」「俺もNYタイムスに
勝った」、安倍とトランプが“批判報道潰し”でグロテスクな意気投合】」
『●「自分を窮地に追い込む言論機関への
批判投稿を見つけだし、「いいね!」と賛同するのは異常…不気味」』
《テロ対策を口実に共謀罪法案の成立をもくろむ政権のトップが、
朝日新聞は“言論テロ組織”と認定したも同然だ。安倍首相が
「朝日新聞の報道は言論テロ」との趣旨のフェイスブック(FB)投稿に、
わざわざ「いいね!」と同意…市井の人々が朝日の報道姿勢を
どう思おうと勝手だが、一国の総理が数ある投稿から、自分を窮地に
追い込む言論機関への批判投稿を見つけだし、「いいね!」と
賛同するのは異常だ。しかも、この日は衆院法務委で共謀罪法案の
採決を強行した当日。安倍本人がスマホ片手に「いいね!」を
押して拡散したのなら、その光景を想像するだに不気味》
東京新聞の記事【トランプ氏に全米300紙反論 「フェイクニュース主張は危険」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201808/CK2018081702000146.html)によると、《報道の自由の必要性を訴え、トランプ氏に反論する社説を一斉にインターネットで掲載した。各紙は「メディアは国民の敵ではない」と訴え、公然と異議を唱えた…ニューヨーク・タイムズ紙面は「自由な報道はあなた方を必要としている」との見出しで「気にくわない真実をフェイクニュースと主張し、記者を国民の敵ととがめるのは民主主義にとって危険だ」と批判》。
また、沖縄タイムスの【社説[米政権のメディア攻撃]民主主義の土台を崩す】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/300637)においても、《危機感を抱いた全米のおよそ350紙の新聞社が16日、トランプ氏に反論する社説を一斉にインターネットで掲載した。ニューヨーク・タイムズは警鐘を鳴らしている。 「気にくわない真実をフェイクニュースと主張し、記者を国民の敵ととがめるのは民主主義にとって危険だ」 この問題は、民主主義をむしばむ危険な要素を秘めている。よそ事だととらえるべきではない》。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/権力VSメディア 日本の場合】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201808200000221.html)によると、《350紙の中には16年の大統領選挙でトランプを支持したメディアも参加した。 ★ところが米共和党支持者の51%がトランプの主張に同調していることが分かった。「メディアは国民の敵」だというのだ。一方、米上院議会は報道の自由が持つ「有権者に情報を与え、真実を暴き、権力を監視する死活的な役割」があり、「メディアは国民の敵ではない」と宣言する決議を満場一致で採択した。米国世論は異様な空気に包まれているといっていいだろう》
ニッポンの大マスコミも見習ってはどうか? 「下足番」新聞やアベ様広報紙に、「アベ様のNHK」には無理だとしても、政権への批判精神を忘れていない新聞などが呼びかけあい、一斉にアベ様らにジャーナリズムの存在意義を知らしめてはどうか。《権力の監視》《権力のチェック機能》《番犬(ウォッチ・ドッグ)ジャーナリズム》…全米300紙にできて、ニッポンの報道機関はなぜできないの?
『●『学校が教えないほんとうの政治の話』(斎藤美奈子著)読了
…《あなたの政治的ポジションを見つけて…》』
《あのね、政治を考えるのに「中立」はないの。メディアの役目は
「中立公正、不偏不党な報道」ではなく「権力の監視」なんです。
それ、常識。》《党派性をもたずに政治参加は無理である。》
『●『国民のしつけ方』(斎藤貴男著)読了…
《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》』
《ジャーナリズムの最大の存在意義は「権力のチェック機能」である。
…専門的には「番犬(ウォッチ・ドッグ)ジャーナリズム」理論という》
《「番犬ジャーナリズム」は、純粋培養の環境下にあるよりも、
一人ひとりのジャーナリストがもがき、苦悩しながら遂行していってこそ
成長し、民主主義社会に貢献できるのではないか》
『●『追及力 権力の暴走を食い止める』
(望月衣塑子×森ゆうこ著)読了…《今、ジャーナリズムと野党の…》』
《今、ジャーナリズムと野党の存在意義を問い直す》
『●「公平・公正な報道」を求める文書の「こと細かな注文に従うのか」?
「報道の自由」を行使するのか」?』
「さて、こちらの「注文」主は、血判状を集めて回る「ヤクザまがい」
瓶三親分「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」。選挙妨害という
「不公平・不公正」な選挙をし、公職選挙法違反なアベ瓶三親分が、
「公平・公正な報道」を求める文書の「注文」主」
「「店主」メディアは、「ヤクザまがい」アベ瓶三親分の「公平・公正な報道」を
求める文書の「驚くほど具体的で細かい注文」に従うのか? それとも、
メディアの矜持を見せて「報道の自由」を行使するのか? 《権力の監視》
《権力のチェック機能》《番犬(ウォッチ・ドッグ)ジャーナリズム》が失わる行く
なかで、さて…」
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235726】
巨悪に甘い日本の大メディア 米紙トランプ一斉批判で露呈
2018年8月19日
(ヨイショばかり(C)共同通信社)
「メディアは国民の敵」「フェイクニュース」――。常日頃から自分の気に食わないメディアをこうコキ下ろしているトランプ米大統領。とうとう米国内のメディアから集中砲火を浴びたのだが、日本の大メディアはこの“ケンカの作法”を学ぶ気はないらしい。
350社以上の米新聞が16日、トランプの度重なるメディアへの暴言に対し、報道の自由を訴える社説を一斉に掲載。この行動を呼びかけた米ボストン・グローブ紙は、<ジャーナリストは敵ではない>と題した記事で、トランプが<報道の自由を攻撃し続けている>として、<メディアを「人々の敵」と決め付けることは危険>などと主張した。トランプの天敵であるニューヨーク・タイムズなども参加し、さながら米大統領vsメディアの「仁義なき戦い」の様相を呈している。
一方、このニュースを報じた日本の大メディアの姿勢は正反対。新聞やテレビ局の幹部がしょっちゅう、安倍首相と高級料理店で飲食を繰り返し、だからなのか、「総裁3選ほぼ確実」などとヨイショ報道ばかりしている。
最近のワイドショーは、キャラクターの際立ったアマチュアボクシング界の“ドン”山根明前日本ボクシング連盟会長を叩き続け、次の標的は接待漬けの“小悪人”の文科官僚だ。伝えることは大事だが、メディアの本分は「権力の監視」じゃないのか。
元共同通信記者でジャーナリストの浅野健一氏がこう言う。
「ここ最近、日本のメディアは山根前会長の不祥事や日大アメフト問題、
山口で行方不明だった2歳の男の子が見つかった話や大阪・富田林の
逃走犯などの話題でもちきりですが、大事なことは他にもあります。
なぜ、マスコミはモリカケ問題の重要人物である加計孝太郎理事長や
安倍昭恵夫人を取り囲まないのでしょうか。巨悪の不正について甘い
と思います。小悪にたかるのではなく、米新聞がトランプ大統領に
対抗したように、巨悪に対してメディアスクラムを組むべきです。
口先でメディア批判を繰り返すトランプ大統領よりも、
メディアを手なずけている安倍首相のほうが悪質ですよ」
11月に米中間選挙を控えるトランプはメディアの猛攻にあっているが、日本の首相は総裁選に向けて「英気を養う」ためゴルフと会食の夏休みを満喫中だ。
余裕シャクシャクの安倍首相を付け上がらせているメディアの責任は重い。
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