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●東京新聞・木原育子記者【アイヌ・琉球…先住民族の遺骨、なぜ故郷に帰れない? ウラに世界と逆行する日本政府の「植民地主義的」姿勢】

2025年01月26日 00時00分14秒 | Weblog

サケ漁をするアイヌ民族の畠山敏さん… (東京新聞2019年9月2日)↑】


(2025年01月06日[月])
アイヌ民族琉球民族の遺骨の盗掘、墓荒らし…《遺骨を盗掘したことへの謝罪はおろか…》。
 木原育子記者による、東京新聞の記事【アイヌ・琉球…先住民族の遺骨、なぜ故郷に帰れない? ウラに世界と逆行する日本政府の「植民地主義的」姿勢】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/374868)によると、《研究目的で収集されたアイヌ民族などの遺骨返還が遅々として進まない。先住民族から搾取し、同化させた歴史は植民地主義の暗部とも言えるが、遺骨返還にアイヌ民族の自己決定権は事実上ないに等しい状況だ。沖縄の琉球民族に至っては法律上、先住民族にさえ位置づけられていない。日本は世界の潮流に逆行している。(特別報道部・木原育子)》。

 倫理観無き情けない研究者・学会、《過去の盗掘の「謝罪」》無し。《琉球民族の遺骨「盗掘」》も、構図は全く同じだ。(こちら特報部)《昨年7月、世界最大の米国人類学会の遺骨に関する委員会が日本を訪れ、琉球人やアイヌ民族への聞き取りを実施。同会は「日本の人類学者は非常に低い倫理規範で研究してきたのではないかと批判した。松島氏は言う。「謝罪もなく形だけ返還する姿勢は、植民地主義史観から脱却できていないことを意味する世界の笑いもの」》、《日本は世界の潮流に逆行している》。《非常に低い倫理規範》《植民地主義史観》…研究者として恥ずかしくないのか? 《世界では先住民族の自己決定権を重視した研究はもはや常識だ世界の潮流と真逆の方向へひた走るこの国の学問の自由はこれでいいのか。(木原育子)》。国や研究者、学会は《文化的観点や死者への哀悼という精神性は感じられず物理的な移転としか捉えていない》(木原育子記者)。

   『●《アイヌ民族…サケの捕獲は認められた先住権…
      儀式用のサケ十数匹を捕獲…サケ漁をするかどうかは自己決定権だ》

    《畠山敏さん(77)が、サケの捕獲は認められた先住権だとして、
     道の許可を得ずに儀式用のサケ十数匹を捕獲した。道職員が制止する
     場面もあったが、畠山さんは「サケ漁をするかどうかは自己決定権だ」
     として決行した。》

   『●【<金口木舌>サケ漁は自己決定権】…《アイヌ民族は
     先住民族と認められたが、権利回復の闘いは沖縄同様、道半ば》

    《▼アイヌ民族は先住民族と認められたが、権利回復の闘いは
     沖縄同様、道半ばだ
アイヌモシリ(北海道)に土足で
     上がり込んできた和人には左右されない
」と訴える畠山さんの
     言葉は重くて深い》

   『●《「アイヌの伝統」…捨て身ともいえる畠山さんの行動が
      先住民族とは何かを問いかける》…そして、「言葉」を殺すな!
   『●「国が象徴空間に集約することに我慢がならない。
           先祖の遺骨をコタンに返してほしい」
   『●琉球遺骨返還請求訴訟《旧京都帝国大…の人類学者が今帰仁村の
     百按司墓から持ち出した遺骨を京大が占有》は違法…京都地裁が請求を棄却
   『●琉球遺骨返還請求訴訟《沖縄アイデンティティーのよりどころである
     遺骨を本来あるべき場所に-という原告の訴えが…入り口論》で棄却
   『●《「棄却ですが付言がどうも画期的で…」…判決では琉球民族を先住民族
        と認め…「遺骨は、ふるさとで静かに眠る権利があると信じる」》
    「《沖縄アイデンティティーのよりどころである遺骨を本来あるべき場所に
     という原告の訴えはまたしても棄却された。あの大阪高裁か…。
     《「棄却ですが付言がどうも画期的で…」》…でも、
     沖縄と最「低」裁の関係を考えてみれば、上告しても結果は…。」

   『●《柔らかな響きと独特の語感が特徴のアイヌ語は、消滅の危機にある
      とされています》…萱野茂さんは「言葉は民族の証」と訴えてきた
   『●【<金口木舌>差別を乗り越える】…《アイヌ民族…差別を乗り越え固有
      の歴史、文化を守るすべを模索する状況は沖縄にも通じている》(1/2)
   『●【<金口木舌>差別を乗り越える】…《アイヌ民族…差別を乗り越え固有
      の歴史、文化を守るすべを模索する状況は沖縄にも通じている》(2/2)
   『●東京新聞【アイヌ実名中傷動画を拡散 自民・杉田水脈氏、民族差別
     助長】《差別的言動を繰り返す…さらなるレイシズム助長》する醜悪さ
   『●東京新聞木原育子記者【こちら特報部/「盗ったものは謝って返して」
     アイヌ民族が求める遺骨返還 「慰霊施設」に集めて移管じゃ浮かばれない】
   『●アイヌの人々は何を求めているか? アイヌ民族の遺骨の盗掘、墓荒らし
       …倫理観無き情けない研究者・学会、《過去の盗掘の「謝罪」》無し
   『●謝ることさえ出来ない…《所有者である琉球人側に最終的な意思決定を委ねず、
       謝罪もしない手法は、国が決めたアイヌ民族の遺骨返還の方針に重なる》
   『●(木原育子記者)【こちら特報部/アイヌ・琉球民族の遺骨「盗掘」 かたく
      なに謝罪しない学会の言い分 「先住民族」を尊重しない人類学の傲慢】

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/374868

アイヌ・琉球…先住民族の遺骨、なぜ故郷に帰れない? ウラに世界と逆行する日本政府の「植民地主義的」姿勢
2025年1月2日 06時00分

 研究目的で収集されたアイヌ民族などの遺骨返還が遅々として進まない。先住民族から搾取し、同化させた歴史は植民地主義の暗部とも言えるが、遺骨返還にアイヌ民族の自己決定権は事実上ないに等しい状況だ。沖縄の琉球民族に至っては法律上、先住民族にさえ位置づけられていない。日本は世界の潮流に逆行している。(特別報道部・木原育子


◆アイヌ民族の遺骨、研究目的で1800体以上収集

 アイヌ民族の遺骨は1880年代から1970年代にかけ、研究者らによって収集された。時に「盗掘」もあったとされ、東京大や北海道大など全国の12大学で1500体以上が保管されてきた。国の2013~19年の調査で、東京国立博物館など博物館も合わせると、1800体以上に上るとみられる。

 元の埋葬地に直ちに返還できない遺骨や副葬品は、国のガイドラインに従って、北海道白老町に整備された民族共生象徴空間「ウポポイ」の慰霊施設へ集約されるが、このガイドラインが不評だ

 まず国が出土時期や場所を情報公開し、それを見てアイヌ民族側が返還を申請。申請者は出土地域に暮らす人々で構成される団体であることなどが厳格に求められ、出土地域で「確実な慰霊」が要求される。情報公開から6カ月間、返還申請がない場合は慰霊施設に集約される。その後に申請があり、地域に返す場合も同様の経過をたどる。


◆謝罪や哀悼なく、返還を「物理的な移転」としか考えず

 しかし、このプロセスの中に一切の謝罪はなく占有し搾取した植民地主義の反省なしに対応しようとする姿勢がにじむ。文化的観点や死者への哀悼という精神性は感じられず物理的な移転としか捉えていない

 対照的に米国では1990年に先住民族の墓地の保護や遺骨返還に関する法律を整備。人類学者が遺骨の出自や地域を特定し、………
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