[↑ ※上野英信さん【眉屋私記文学碑を除幕する屋部中学校生徒会の生徒=19日、名護市の屋部親水公園】(琉球新報、2021年5月21日)]
(2021年05月30日[日])
琉球新報のコラム【<金口木舌>眉屋私記の文学碑】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1326594.html)。
《屋部支所に隣接する屋部親水公園で19日、「眉屋私記」の文学碑除幕式が開かれた。記録作家・上野英信さんが名護市屋部の山入端一族(屋号・眉屋)の歴史を記した代表作。県内初の記録文学の碑だ…▼「屋部の人の誇りや民衆史を後世に残すためのもの。英信も心から感謝し、喜んでいるだろう」。碑の前で上野さんの長男の朱(あかし)さんが語った》。
『●上野英信さんは「「侵略する側」に
いた過去に戦後、どう向き合った」のか?』
『●『坑道の記憶~炭坑絵師・山本作兵衛~』:
「歴史はあらゆる側面から語られる必要がある」』
「「一国の首相が歴史修正主義者なんて恥ずかしいし、羞恥心の無さ
と自覚の無さという救いの無さ」なニッポン国。教科書に載っている
歴史さえも矮小化させようといつも画策。ましてや、歴史をあらゆる
側面から考える頭も無しなアベ様達。歴史から教訓を得ることもない」
《1970年に屋部村や名護町などが合併し誕生した名護市。本島北部の最大のまちとして発展したが、ひっそりと取り壊される建物も》…《苦難の近代沖縄民衆の歩みを描いている》『眉屋私記』。《上野さんの筆跡「眉の清(ちゅ)らさぞ神の島」の文字が刻まれ》た、沖縄県初の記録文学碑。「自公政権やお維に壊され行く沖縄: 沖縄「屈辱の日」を「主権回復の日」と言う元首相、沖縄の戦後史を知らないという元最低の官房長官…」。
『●「「慰安婦」問題と言論弾圧」
『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号)について』
「三木健氏【本 推理小説さながら心の闇に挑んだ労作/
『上野英信・萬人一人坑 筑豊のかたほとりから』河内美穂=著
現代書館】…《「筑豊の炭住長屋を改造して施設の「筑豊文庫」を設立
…「英信は過去を忘れた訳ではない。…葬り去ったわけでもない。
…過去を背負ったまま、天皇制のゴウカキ(業担き)として生きる。
…その罪業を担い続けていく覚悟だったのだ」と》。上野英信さんは
「「侵略する側」にいた過去に戦後、どう向き合った」のか?」
『●『キジバトの記』読了(1/3)』
『●『追われゆく坑夫たち』読了(1/3)』
『●『追われゆく坑夫たち』読了(2/3)』
『●『追われゆく坑夫たち』読了(3/3)』
『●《エネルギーのルツボ》《火床》の《暗い地の底》にて…
【セレクション (3)「地の底の声筑豊・炭鉱に生きた女たち」】』
「上野英信さんと筑豊文庫。《筑豊よ 日本を根底から変革する
エネルギーの ルツボであれ 火床であれ 上野英信》…
「暗い地の底」で。…そして、やはり、山本作兵衛さん。」
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【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1326594.html】
<金口木舌>眉屋私記の文学碑
2021年5月24日 05:00
眉屋私記 名護市 移民 歴史 屋部村 金口木舌
名護市制50周年記念式典が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で昨年8月に続き再延期された。1970年に屋部村や名護町などが合併し誕生した名護市。本島北部の最大のまちとして発展したが、ひっそりと取り壊される建物も
▼69年に落成した「屋部村庁舎」もその一つ。合併後は名護市役所屋部支所として行政サービスを担った。期待と誇りを集めた歴史的建造物が消えることに寂しさを感じる
▼新設されたものも。屋部支所に隣接する屋部親水公園で19日、「眉屋私記」の文学碑除幕式が開かれた。記録作家・上野英信さんが名護市屋部の山入端一族(屋号・眉屋)の歴史を記した代表作。県内初の記録文学の碑だ
▼この作品は1908年に炭鉱移民でメキシコに渡り、その後キューバに移った山入端萬栄さんと、辻に売られた末妹ツルさんらの人生を丹念に追った。苦難の近代沖縄民衆の歩みを描いている
▼「屋部の人の誇りや民衆史を後世に残すためのもの。英信も心から感謝し、喜んでいるだろう」。碑の前で上野さんの長男の朱(あかし)さんが語った
▼上野さんの取材に協力したジャーナリストの三木健さん(元琉球新報記者)は「たくましく生きた人々の人生が困難に直面する私たちに対するエールになると思う」と語る。作品の冒頭に記された「双頭の岩座」である渡波屋(とわや)に立ち沖縄の歴史に思いをはせるのもいい。
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関連する琉球新報の記事。
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【https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1325090.html】
民衆苦難の歩み、刻む 名護・屋部 「眉屋私記」碑を除幕
2021年5月21日 06:00
眉屋私記 上野英信 名護市
眉屋私記文学碑を除幕する屋部中学校生徒会の生徒=19日、名護市の屋部親水公園
(https://030b46df30379e0bf930783bea7c8649.cdnext.stream.ne.jp/archives/002/202105/RS20210519G00974010100.jpg)
【名護】記録作家・上野英信さん(1923―87年)が名護市屋部の山入端一族(屋号・眉屋)の歴史を記した代表作「眉屋私記(まゆやしき)」の文学碑除幕式が19日、名護市の屋部親水公園で開かれた。「眉屋私記」は1908年に炭鉱移民でメキシコに渡り、その後キューバに移った山入端萬栄さんや、辻遊郭に売られた末妹ツルさんらの人生を通し、近代沖縄民衆の歩みを描いた。
上野さんの筆跡「眉の清(ちゅ)らさぞ神の島」の文字が刻まれ、後ろには名護浦(名護湾)の美しい景色が広がっている。式典には期成会のメンバーや関係者含む約50人が出席した。上野さんの長男の朱(あかし)さんは「屋部の人の誇りや民衆史を後世に残すためのもの。英信も心から感謝し、喜んでいるだろう」と話した。屋部中学校生徒会が除幕し、「眉屋私記」の冒頭部分などを群読した。
文学碑建立の話は2019年11月に開かれた上野さんの三十三年忌の集いで提案された。昨年7月に地元住民や上野さんと親交のあった文化人らが眉屋私記文学碑建立期成会を発足。
募金を募り企業など37社、個人259人、上野さんに関する著書を執筆したジャーナリスト・三木健さんの書籍販売が103件(180冊)で計410万9千円集まった。石碑設置は4月8日に完了した。期成会代表の三木さんは「多くの人から志をいただき、素晴らしい碑が建った」と述べた。
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以下は2020年10月のアサヒコムの記事。
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【https://www.asahi.com/articles/ASNB675TYN9CTIPE01T.html】
上野英信「眉屋私記」読み継いで 元記者が入門書出版
宮田富士男
2020年10月7日 9時30分
筑豊の炭鉱労働者を見つめ続けた記録作家の上野英信(1923~87)が、沖縄の近代の庶民像を描いた「眉屋(まゆや)私記」(1984年出版)。500ページを超す大作を後世に読み継いでもらおうと、沖縄の地元紙、琉球新報の編集局長だった三木健さん(80)が「入門書」を出版した。
上野は筑豊で炭鉱員として働きながら文学運動を始め、閉山後も炭鉱労働者の生活を描く記録文学を発表した。「追われゆく坑夫たち」などの著作がある。
眉屋私記は、20世紀初頭に現在の沖縄県名護市にいた山入端(やまのは)一族(屋号は眉屋)の6人きょうだいのうち、長男と三女の生涯を中心に記録した作品。長男は移民としてメキシコに渡り、三女は遊郭で仕込まれた三味線などの芸をいかして各地を転々とした。
沖縄の貧しい一家では当時、当たり前とされた移民や遊郭への身売りなどを記録。「沖縄の近代史に庶民を初めて登場させた」などとして、沖縄のもう一つの地元紙、沖縄タイムスが主催する出版文化賞を84年度に受賞した。
三木さんは記者時代、沖縄県竹富町の炭鉱の取材を通じて上野と知り合った。眉屋私記に登場する長男の手記を元に編集された「わが移民記」を贈り、上野の取材のきっかけを作った。
上野による眉屋私記の取材は5年余りに及び、上野は沖縄に延べ7カ月ほど滞在。その間、三木さんらが取材の案内役を務めたり取材拠点を提供したりした。
上野の三十三回忌にあたる昨年11月、名護市で上野に関する企画展が開かれ、眉屋私記の文学碑建立の計画が関係者から提案された。その機運を盛り上げるとともに、読み継いでもらえるように眉屋私記への理解を深める入門書を企画した。
今年8月に「眉の清(ちゅ)らさぞ神の島――上野英信の沖縄」(一葉社)を出版。上野や眉屋私記について三木さんがすでに発表した文章9編を盛り込んだ。眉屋私記の記録文学的な意義や、上野と沖縄の結び付きなどを書いた。
「上野文学」について、三木さんは「いつも取材される側の立場を忘れぬ人であった。というより、作品そのものが『取材される側』のために書かれた」と評している。
「眉の清らさぞ神の島」は四六判208ページ。1800円(税抜き)。(宮田富士男)
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