[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]
(2021年8月9日[月])
神保哲生さんのビデオニュースドットコムの記事【苦しむ赤木さんを検察と産業医が追い詰めたことは残念 故赤木俊夫氏の主治医・岩井圭司医師インタビュー】(https://www.videonews.com/interviews/20210701_iwai)。
原田晋也、桐山純平両記者による、東京新聞の記事【赤木ファイル「逃げないで。亡き夫と向き合って」 妻雅子さんが安倍氏、麻生氏を批判 本紙インタビュー】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/121886)。
《森友学園と近畿財務局との交渉過程を記録した公文書の改ざんを強いられたことを苦に自殺した、元近畿財務局職員の赤木俊夫さんの主治医だった岩井圭司医師がビデオニュース・ドットコムの取材に応じ、主治医として自身が赤木氏を救えなかったことへの忸怩たる思いや、結果的に精神的に苦しむ赤木氏を更に追い込むことになった検察や産業医に対する怒りを露わにした》。
《学校法人「森友学園」への国有地売却の決裁文書改ざんに関与させられ、自殺に追い込まれた財務省近畿財務局の元職員、赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(50)が本紙の取材に、俊夫さんが改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」の開示を巡って、麻生太郎財務相や安倍晋三前首相への不信感を語った。(原田晋也、桐山純平)》
《赤木俊夫さんの死を無駄にしないために …。どうすれば俊夫さんを死なさずに済んだのか》(ビデオニュースドットコム)。
一方、赤木雅子さんは《ファイルからメールなど欠落した部分があるとして、原本の提出を求め》ていたが、ようやく裁判所に提出された。またしても、ごたごた続きで、そして、財務相の相変らずの〝物言い〟が不快。
東京新聞の記事【麻生財務相、赤木さんの墓参り「慎重な検討が必要」ファイル原本は提出済み】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/117939)によると、《赤木さんの妻雅子さんは、ファイルからメールなど欠落した部分があるとして、原本の提出を求め、16日に国側が原本を提出することを決めていた。先月の衆院財政金融委員会で原本の提示要求が出たものの、財務省が応じなかった理由について、麻生氏は「国会を含めて訴訟外での対応は差し控えていた」と答えた。さらに、裁判所に原本を提出したとして、「裁判所にお預けしてあるので、対応が極めて限られる」と述べた。赤木さんへの墓参りをしていないことについて問われると、「向こうは原告の立場。裁判の決着がつくまでは慎重な検討が必要」と答えた。さらに記者から、「亡くなった赤木俊夫さんは裁判を起こしていないし、当事者ではない。墓参りをすることがなぜ裁判に影響するのか」と重ねて問われると、「原告と被告という立場になれば、死んだ方であろうと、死んだ方が身内であろうと、裁判の中においては一体と考えて対応するのが当然だ」との認識を示した》。
赤木さんに「法を犯」させた側、「官僚にあるまじき行為を」させた側、「決して穢してはならないものを穢」させた側は誰一人責任をとらない。その頂点が財務相であり、アベ様。そして、《結果的に精神的に苦しむ赤木氏を更に追い込むことになった検察や産業医》。《「くれぐれも挨拶程度までにして欲しい」と念を押していたにもかかわらず、実際には赤木さんが20分にもわたり電話で事情聴取を受けていたことや、近畿財務局の依頼を受けた産業医が赤木さんを職場に戻そうとする圧力をかけたこと》。《赤木氏に対するサポート体制は十分だったのか、自らの意思に反して文書の改ざんを強いられながら、全ての罪が自分に押しつけられていると感じていた赤木氏が、いかに孤立無援で不安定な状態に置かれていたのか》。
『●《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》
…その存否さえ明らかにしない卑劣な国に「文書提出命令」を』
『●《赤木ファイル…国会では裁判に影響があると言い、裁判では影響がない
と言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相の卑劣・冷酷』
《3月7日、3年前に財務省近畿財務局の職員赤木俊夫氏が命を絶った
日だ。赤木氏は、森友学園への国有地売却の決裁文書を改ざん
させられた。不当な安値売却に安倍晋三総理(当時)の夫人昭恵氏の
関与が疑われたが、安倍氏は「私や妻が関係していたということに
なれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁した。ところが、
決裁文書には昭恵夫人らの名前があったので、これを消すために
改ざんが行われたのだ》
『●赤木俊夫さんが残してくれた証拠・記録「赤木ファイル」を《すべて
黒塗りにされた「のり弁」状態》にするなど、絶対に絶対に許されない』
『●「赤木ファイル」を《探しもせず、目も通さずに調査を終えたのならば、
調査の信頼性そのものを疑わざるを得ない》…黒塗りなど許されない』
『●《つまり、赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」
「忘れないこと」にかかっている…私たちは、雅子さんとともに…》』
『●赤木ファイルと沖縄…《無視された小さな声を拾い集めることでしか、
この国の正義は取り戻せない。今の政府にできるだろうか。》』
『●《国を動かすのはメディアにもできなかったこと》な赤木ファイルの
黒塗りは許されない…アベ様ら=「カラスはやっぱり「黒い」です」』
『●赤木雅子さん「麻生大臣、安倍昭恵さん、安倍元首相の名前も出てくる。
…再調査される側の立場。再調査しないという立場ではないと…」』
『●「第三者による再調査を」…《またも涙ぐんだ》赤木雅子さん、
《その時、傍聴席から拍手が起きた。一人、また一人と数人が呼応した》』
『●《職員1人を自殺に追い込んだ公文書改ざんという重大な不正を
起こし、今なお遺族に誠実に向き合わない官庁の責任者が取る態度》か?』
《赤木さんが書いたとみられる「現場として厚遇した事実もないし」
という一文についての麻生氏の見解だ。この一文に関し、
安倍晋三前首相のツイッターの公式アカウントが
「赤木氏は明確に記している」などと投稿。国が森友学園を優遇した
疑惑を赤木さんが否定し、疑いが晴れたと言わんばかりだったからだ。
これに対して、麻生氏の答えは「あまり細かく知らない」と
にべもなかった。森友学園に国有地を売却した当時、
赤木さんは担当ではなかった。同僚の話を信じていただけの
可能性はなかったか。》
『●【赤木俊夫さんの死を無駄にしないために】《どうすれば俊夫さんを
死なさずに済んだのかなどを考えた》(ビデオニュースドットコム)』
『●麻生太郎財務相・副首相の口にチャックをしてほしい。野中広務氏の
ように《麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたまま》の様に』
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【https://www.videonews.com/interviews/20210701_iwai】
(https://youtu.be/O4ZFCIgN6Uc)
苦しむ赤木さんを検察と産業医が追い詰めたことは残念 故赤木俊夫氏の主治医・岩井圭司医師インタビュー
2021年07月16日
概要
森友学園と近畿財務局との交渉過程を記録した公文書の改ざんを強いられたことを苦に自殺した、元近畿財務局職員の赤木俊夫さんの主治医だった岩井圭司医師がビデオニュース・ドットコムの取材に応じ、主治医として自身が赤木氏を救えなかったことへの忸怩たる思いや、結果的に精神的に苦しむ赤木氏を更に追い込むことになった検察や産業医に対する怒りを露わにした。
兵庫教育大学大学院の教授を務めながら神戸市内の精神科クリニックに勤務する岩井医師は、たまたま自身のクリニックが赤木氏の自宅から近かったため、改ざんを強いられて精神的に苦しんでいた赤木氏が2017年7月に外来でクリニックを訪れてから2018年3月に自殺するまで約8ヶ月間にわたり主治医として赤木氏を診てきた。
岩井氏によると赤木氏は典型的なうつ病の症状を呈しており、ストレッサー(ストレスの要因)が職場環境にあることは明らかだったことから、岩井氏は初診で赤木氏をうつ病と診断し、その直後から赤木氏は近畿財務局の方は休職していた。治療の過程で赤木氏は自分が「法を犯してしまった」「官僚にあるまじき行為をしてしまった」などということまでは打ち明けていたが、朝日新聞に改ざんが報じられるまで、文書改ざんの事実を打ち明けることはなかったと岩井氏は言う。
岩井氏はまた、赤木氏は職業上の正義感や倫理観が人並み外れて強く、それに反した行動を取らされたため、それが極度のストレスとなりうつ病を発症した可能性が高いと見立てていたという。「決して穢してはならないものを穢してしまったと赤木さんは感じていた」と岩井氏は言う。
今でも残念でならないこととして岩井氏は、「自分が赤木さんの症状の深刻さを少し甘くみてしまったかもしれない」と後悔の念を吐露しつつも、主治医として検察から赤木さんへの事情聴取の是非への意見を求められた際、「くれぐれも挨拶程度までにして欲しい」と念を押していたにもかかわらず、実際には赤木さんが20分にもわたり電話で事情聴取を受けていたことや、近畿財務局の依頼を受けた産業医が赤木さんを職場に戻そうとする圧力をかけたことで、赤木さんのストレスが増してしまったことなどへの怒りを露わにした。
こうした経緯もあり、赤木氏は職場に復帰すれば自分は必ず検察に逮捕されるという脅迫観念を抱いていたと岩井氏は言う。また産業医がそのような職場に強制的に戻そうとしていると感じていたため、産業医のことも非常に恐れていたという。
文書の改ざんによって何よりも大切にしてきた官僚として倫理観を踏みにじられ、うつ病に苦しんだ末自殺に追い込まれた赤木氏の主治医で精神科医の岩井氏に、生前の赤木氏の様子や赤木氏に対するサポート体制は十分だったのか、自らの意思に反して文書の改ざんを強いられながら、全ての罪が自分に押しつけられていると感じていた赤木氏が、いかに孤立無援で不安定な状態に置かれていたのかなどを、ジャーナリストの神保哲生が聞いた。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/121886】
赤木ファイル「逃げないで。亡き夫と向き合って」 妻雅子さんが安倍氏、麻生氏を批判 本紙インタビュー
2021年8月5日 08時52分
学校法人「森友学園」への国有地売却の決裁文書改ざんに関与させられ、自殺に追い込まれた財務省近畿財務局の元職員、赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(50)が本紙の取材に、俊夫さんが改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」の開示を巡って、麻生太郎財務相や安倍晋三前首相への不信感を語った。(原田晋也、桐山純平)
(インタビューに答える元財務省近畿財務局職員赤木俊夫さんの
妻雅子さん=東京都千代田区の中日新聞東京本社で)
◆「間違っていることがあったら、僕は上司でも言うんだ」
―ファイルの感想は。
「夫が、上司を飛び越えて財務省本省に意見したメールがあって驚いた。『間違っていることがあったら、僕は上司でも言うんだ』と以前から話していた。正しいことを言え、偉いな、よくやったと思う」
―ファイルには、国有地売却について「現場として厚遇した事実もない」との記述がある。この記述について、安倍氏のツイッター公式アカウントが「赤木氏は明確に記している」と投稿した。安倍氏自身が森友問題に関係ないと言わんばかりだが、そのことをどう思うか。
「森友への売却は夫の異動前のことで、夫が言っていたことは上司の受け売り。その経緯を知らないまま亡くなった。安倍さんは『ほら見てみろ、僕たちは悪くないんだよ』と言いたいんだと思うけど、なんてちっちゃな人間だと思う」
◆財務局の人にねじ曲げて伝えられた
―麻生氏への思いは。
「会見の記事を憎しみを込めて読んでいる。ファイルの中身を自分がきちんと分かってないのに、質問する記者に『おまえがおかしいんだ』みたいなことを言うのは、国民をばかにしている」
(元財務省近畿財務局職員赤木俊夫さんの手帳(左)と
国家公務員倫理カード)
「大事な部下ではなかったかもしれないが、夫も同じ人間。あなたたちの関わったことで亡くなったのだから向き合ってほしい」
―麻生氏は、訴訟中であることを理由に俊夫さんの墓参りに消極的なままだ。
「逃げないでほしい。お墓に行くことは訴訟とは関係ない。お墓に手を合わせ、頭を下げて謝ってほしかった。でも、間に入った財務局の人に『遺族は来てほしくないと言っている』とねじ曲げて伝えられた」
「そもそもお墓参りが実現していたら、訴訟なんてしなくて済んだ。謝罪がないので、説明してほしいという気持ちに変わった。本当のことが分からないから、こんな大きな裁判をすることになった」
◆悔しくて悔しくて
―国を訴えることは大変ではないか。
「約1年間、苦しむ夫を隣で見ていた。それが悔しくて悔しくて。夫があんなに苦しんだんだから、これくらい大したことないと思ってやっている。ふとわれに返った時に『えらいものを敵に回しているな』と思う時もある。でも、本当に大好きだった人だから、できるんだと思う」
【関連記事】【一問一答】「赤木ファイル」を巡る麻生財務相と本紙記者のやりとり
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