[※ 青木理さん「刑事責任と政治責任」 #秘書が勝手にやるわけないやん ↑(サンデーモーニング 2020年12月6日)]
(2021年03月28日[日])
リテラの記事【河井克行元法相が買収を認め辞任した裏に自民党との密約 買収資金の原資や買収現場に自民党議員と職員が同席の問題もうやむやに】(https://lite-ra.com/2021/03/post-5831.html)。
《しかし、さらに下劣なのは、自民党の二階俊博幹事長のコメントだ。…「他山の石」とは〈よその山から出た、つまらない石。転じて、自分の修養の助けとなる他人の誤った言行〉(デジタル大辞泉)という意味。つまり、二階幹事長は克行被告を自民党政権で法相にまで引き立てておきながら、「よその山」「他人」とし、まるで対岸の火事であるかのように語ったのだ》。
自民党の岸辺が燃えていることにも気づかない(ふり)とはね…。
『●無《責任政党》の《大物》政治屋幹事長…《影響を及ぼすほどの大物
議員でもなければ、そんなに大騒ぎするような立場の人の行動でもない》』
《★自民党は責任政党という言葉を好んで使うが、都合が悪いことは
こっそりと離党届を受理して知らんふりを決め込もうとする。今回も
党幹事長・二階俊博は「裁判で結果が出たことに対してコメントする
立場にはないが、他山の石としてすべての自民党の国会議員が、今後、
十分に心して対応していくことは当然重要だ」「党や政権に影響はない
と言ったら、適当ではないかもしれないが、影響を及ぼすほどの大物議員
でもなければ、そんなに大騒ぎするような立場の人の行動でもない。
よく本人から説明を聞いて対応したい」とした》
〝箕部幹事長〟のこの「他山の石」発言は昨年6月に続き二度目。「他山の石」って…その場に居た記者は突っ込まないのかねぇ? 腐敗議員の「山」「山脈」「山積」な自民党の「自」山での「石」クズでしょうに。1.5億もの税金を使って、法相によって買収が行われたのに、暢気なもんだねぇ、自民党。自公政権や自民党はどこまでも腐りきっているのか。
そして、まさか官房機密費、《領収書不要の「政策推進費」》じゃないでしょうねぇ? (10倍近い)慣例以上の巨額の政党交付金という税金を選挙資金として買収資金に使ったことでさへ、大変な問題なのに、まさかそこに元首相や元最低の官房長官=現首相が官房機密費を注ぎ込んでいたなどということはないでしょうね? そもそもこれは、アベ様による溝手顕正氏への《私怨》でもあるんですよね。酷い話です。《公正であるべき選挙をゆがめた責任は重大であり、即刻議員辞職するのが筋だ》、それに関わった元首相や元最低の官房長官=現首相の責任も重大。
『●選挙を私物化して税金投入し、私怨を晴らすためにアベ様がやったこと
…下関市長選では《安倍派のライバル候補…》既視感』
『●アベ様マネー1.5億円の原資は? その一部はアベ様や自公に《還流》?
そりゃぁ、賭けマージャンな黒川弘務氏を検事総長にしたいよねぇ』
『●無《責任政党》の《大物》政治屋幹事長…《影響を及ぼすほどの
大物議員でもなければ、そんなに大騒ぎするような立場の人の行動でもない》』
『●《広島県府中町議が、昨年5月に克行容疑者に白封筒に入った
現金30万円を渡された際、克行容疑者から「安倍さんから」と言われた》』
『●リテラ《安倍首相と克行容疑者が面談をおこなった直後や前後に、
自民党本部は相場からかけ離れた巨額の選挙資金を投じていた──》』
『●河井克行元法相が《安倍首相の名前で金を受け取らせたのは圧力》
(バービー氏)…カネで同調圧力、会食で同調圧力、監視で同調圧力…』
『●《民主主義の根幹を揺るがす重大な問題》…《計1億5千万円…
そのうちの1億2千万円は税金が元手の政党交付金》…差額の原資は??』
アサヒコム【二階氏「党として他山の石に」 河井元法相の買収事件に】(https://www.asahi.com/articles/ASP3R44V0P3RUTFK00J.html?iref=comtop_Politics_02)によると、《2019年7月の参院選広島選挙区をめぐり、公職選挙法違反の罪に問われた元法相で衆院議員・河井克行被告をめぐり、自民党の二階俊博幹事長は23日午前、「議論の余地のないこと。党としても他山の石としてしっかり対応していかなくてはならない」と述べた。河井被告が同日午前、東京地裁の法廷で衆院議員を辞職することを表明する前の記者会見での発言。2019年の参院選広島選挙区をめぐっては、党本部から妻で新顔の案里氏側に計1億5千万円が提供されたことが明らかになっており、買収の原資になったとの見方もあるが、使途は明らかになっていない。二階氏は会見で「いやしくも政治は国民のみなさんにいろんな協力を求める立場。後ろ指を指されるようなことは厳に慎むべきものだ」とも述べた》。
東京新聞の記事【河井元法相買収事件 原資はどこから? 1億5000万円投入した自民、真相解明に後ろ向き】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/93338)によると、《二階俊博幹事長は記者会見で「本人は大いに反省しているだろう。党としても他山の石として対応しなければならない」と指摘。当事者意識を欠いた人ごとのような発言に対し、立憲民主党の枝野幸男代表は党会合で「自民党のど真ん中で起こった事件で、党として対応しなかったことがこうした状況を招いている」と批判》。
繰り返しになるが、その場で、政治部記者はなぜ言指摘しないのか?
東京新聞の記事【<社説>河井被告辞職へ 買収の原資に迫らねば】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/93394?rct=editorial)によると、《元法相、河井克行被告が二〇一九年参院選での買収を認め、衆院議員の辞職を表明した。河井氏側には自民党本部から一億五千万円が提供された。買収の原資になったのではないか、解明が必要だ。…この事件で明かされるべきは案里前議員に肩入れした菅義偉首相(当時官房長官)や党本部は選挙違反に無関係と言えるのか、参院選公示前の一九年四〜六月、夫妻の政党支部に党本部から支出された一億五千万円が買収に充てられたのではないか、という問題だ。…自民党の二階俊博幹事長は記者会見で、克行被告について「本人も大いに反省しているようだが、党もこうしたことを他山の石として、しっかり対応していかねばならない」と述べた。「他山の石」などではなく、自民党自身の問題だ。不都合な事実と向き合わない身勝手な政治姿勢こそが、大型買収事件を招いたのではないか。猛省を求めたい》。
《猛省》するような党であれば、7年8カ月もアベ様案件が自民党に「山積」する訳がありません。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/自民党は自己検証せず「他山の石」】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202103250000196.html)によると、《「他山の石」とは、人の振り見てわが振り直せの意味。他人のことでも自分の戒めにして自らを律していくさまのことではないか。仲間に対しては使わない。河井が公選法に問われているのは一昨年の参院選広島選挙区で妻の元被告・河井案里を当選させるため、地元議員ら100人に現金2900万円を渡し買収した罪。まして選挙資金としては破格の1億5000万円は自民党本部からの振り込みということになれば、他山の石どころか、二階は党幹事長として中枢の総責任者の1人ということになる。 ★立憲民主党代表・枝野幸男はこの発言に「日本語を理解されていないのか、ちょっと意味不明の発言であり、(事件は)自民党のど真ん中で起こった」と指摘している。共産党書記局長・小池晃も「他人と自分の区別もつかなくなったのか。他山ではなく、紛れもない『自山』だ」。二階は「いやしくも政治は国民のみなさんにいろんな協力を求める立場。後ろ指をさされるようなことは厳に慎むべきものだ」とも発言している。既に十分、後ろ指をさされることではないだろうか。 ★自民党参院幹事長・世耕弘成は23日の会見で「党本部から党支部に交付されたお金が買収に使われることは一般論であり得ない」と言ったが、感想ではなく事実を調べて報告すべきだ。枝野は「事件が発覚した時に自民党が対応しなかったことが、こうした状況を招いている」とも発言したが、その通り。二階と世耕は両院幹事長の立場で1億5000万円の振り込みの経緯、官邸や幹事長の関与など、司法とは別の政治的検証を自ら行われたらいかがか。「しっかり対応する」などと公党の幹事長が吐いた言葉を、自身で重く受け止めるべきだ》。
そして、またしても、反社……。「ケチって火炎瓶」事件に懲りていないアベ様、しかも、溝手顕正氏への私怨で税金を買収資金に。デタラメにも程がある。
アクセスジャーナルの山岡俊介さんの記事【<記事紹介>「広島ヤクザ最高幹部が『河井案里事件』の闇関与を激白!」(『アサ芸』4月1日号)】(https://access-journal.jp/57627)によると、《今回の『アサ芸』での最高幹部の激白で、これら本紙記事の信ぴょう性が裏づけられた格好だ。それにしても、今回証言の最大の見どころは、河井事件前、この眞田会長を介して、この地元最高幹部に、案里被告の立候補・当選で、落選の憂き目にあった溝手顕正参議院議員(当時)に関するスキャンダルネタがないか打診があったことを明かしたのみならず、その依頼元は、安倍晋三首相(当時)、二階俊博自民党幹事長で、「河井事件の根本にあるのは、安倍の溝手嫌い。日本政治の恥部」と語っていることだろう》。
日刊ゲンダイの【河井事件黒幕は安倍氏と二階氏?ヤクザ幹部“アサ芸砲”告発】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/287004)でも。《やっぱり、黒幕は安倍前首相だったのか――。永田町で今、「文春砲」ならぬ「アサ芸砲」が話題となっている。4月1日号の「週刊アサヒ芸能」(徳間書店)で、2019年7月の参院選広島選挙区をめぐる大規模買収事件について、地元ヤクザ組織の最高幹部が事件の舞台裏について実名“告発”しているからだ。…19年7月の参院選前、広島・福山市の本社を置く企業グループの名誉会長(故人)から、「溝手顕正参院議員(当時)のスキャンダルを探してほしい。何かないか」と聞いてきたという。…いやはや、この“告発”通りであれば、安倍前首相の単なる好き嫌いのために1億5000万円もの血税が投じられ、違法選挙が行われていたことになる。…に名指しされた安倍前首相はもちろん、事件について「他山の石」などと他人事のように話していた二階幹事長の説明責任は免れないだろう》。
別の意味で、日刊ゲンダイは《霞が関はヤクザ社会》と揶揄…赤旗スクープから波及、あの藤原誠氏ではないですか! …《官邸と距離を置》くような官僚を左遷するアベ様やスガ様…《人事でも異常なことが続いています》(前川喜平さん)。
【“菅親分”のため悪事をすれば出世する 霞が関はヤクザ社会】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/286989)によると、《霞が関のモラル崩壊が止まらない。農水、総務両省に続き、文科省でも接待攻勢によって行政がゆがめられた疑惑が浮上だ。渦中の人物は、安倍政権末期に文科副大臣を務めた亀岡偉民復興副大臣。そして文科省トップの藤原誠事務次官だ》。
東京新聞のコラム【筆洗】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/93395?rct=hissen)によると、《祖父が莫大(ばくだい)な遺産を残してくれたのだが、すべて受け取るには条件がある。今のお金で約二十五億円を一年の間に使い果たすこと。一九〇二年の米国小説「ブリュスターズ・ミリオンズ」。何度も映画化されているのは設定の面白さのおかげだろう▼一年で二十五億円を使うのは簡単なようだが、さらに条件がある。不動産や株など資産を残してはならぬ。寄付やギャンブルに使えるのは5%だけ。使用人らに支払えるのは正当な報酬額のみ。うーんとなるだろう。困った主人公は負けるために市長選に出馬するが…という筋書きである▼同情する気はないが、この人もやはり使わねばならぬ大金を背負わされていたのではないか。元法相の河井克行被告。参院選で妻の案里前参院議員を当選させるため、買収目的で地元議員に金を配ったことを一転して認めた▼議員辞職するそうだが、当然である。法相まで務めた者が金で票を集めた。それは民主主義の根幹につばを吐く行為であり、議員バッジを着ける資格はない▼「罪」は自民党本部から夫妻に送金された一億五千万円の選挙資金にはないのかと考え込む。党から当選のためにと出た金。夫妻にはどうあっても使わねばならない金に見えたかもしれない▼その金がでたらめな買収のきっかけになったとすれば、民主主義につばを吐いたのは決して夫妻二人だけではなかろうて。》
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/二階発言にムカ 河井被告の事件は他山ではなく自分のお山】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/287012)によると、《河井被告が他山の石? こりゃまた、珍妙なることをいいはじめましたな。やはり、二階氏のこの発言に、ムカついた人は多かった。共産党の田村智子参議院議員は、すぐにご自分のTwitterでこう発信した。『(前略)「他山」ではなく「自分のお山」の事件ですよ。自民党という政党のお金が、どこからどう流れて、選挙買収にどう使われたかを、政党としても明らかにすべきではないのか。』…「いやしくも政治は国民のみなさんにいろんな協力を求める立場。後ろ指を指されるようなことは厳に慎むべきものだ」 ふぁ~。自民党の幹事長だったら、そういう御託はもういいから、会見のセッティングでもしろ。で、その場にいた記者もそういえ》。
最後に、山添拓さん「二階幹事長の「他山の石」というのは、菅首相も同じ認識か?」、首相は答えず、はぐらかす答弁。山添拓さんは、さらに、「他山の石ではなく、自民党の石だと思います。…関係書類が証拠になっているのであれば、河井被告側は写しを入手しているはず。証拠になっていないのであれば、公判中であっても還付請求が出来ます。なぜ、今直ぐ、使途を明らかにしないのですか?」と追及。自民党はさっさと、1.5億の使途を明らかにしなさいよ。公判中というのは言い訳にならない (20210326、参院予算委員会 https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php)。
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【https://lite-ra.com/2021/03/post-5831.html】
河井克行元法相が買収を認め辞任した裏に自民党との密約 買収資金の原資や買収現場に自民党議員と職員が同席の問題もうやむやに
2021.03.23 08:40
(河井克行ブログより)
2019年の参院選をめぐる大規模買収事件で公選法違反罪に問われた衆院議員の河井克行・元法相の公判が本日、東京地裁でおこなわれ、克行被告はこれまでの無罪主張を一転、地元政治家らを買収したという起訴事実の大半を認め、同時に衆院議員を辞職することを表明した。
克行被告の裁判では、現金を受け取ったとされる地元議員ら94人が「買収の意図」を感じたことを認めており、すでに妻である河井案里氏も有罪が確定。もはや無罪の目はないと判断して買収の事実を認めたわけだが、「何をいまさら」と言うほかない。
しかし、さらに下劣なのは、自民党の二階俊博幹事長のコメントだ。本日午前におこなわれた会見で、克行被告をめぐり、二階幹事長はこう言い放ったのだ。
「議論の余地のないこと。党としても他山の石としてしっかり対応していかなくてはならない」
「他山の石」とは〈よその山から出た、つまらない石。転じて、自分の修養の助けとなる他人の誤った言行〉(デジタル大辞泉)という意味。つまり、二階幹事長は克行被告を自民党政権で法相にまで引き立てておきながら、「よその山」「他人」とし、まるで対岸の火事であるかのように語ったのだ。
しかも、この二階幹事長の発言は、克行被告を「都合が悪くなって見放した」かのようにも見えるが、実際はまったくそんなことはない。このタイミングで克行被告が買収の事実を認め、議員辞職を決めたのは、あきらかに自民党と結託した結果の判断だからだ。
というのも、克行被告の辞職が3月15日までに認められれば、4月25日に実施される衆参統一補選に組み込まれる可能性があったが、辞職が3月16日以降となったため、公選法の規定により補選は10月の実施となる。だが、これは衆院議員の任期満了と近いため、補選はおこなわれないこととなる。
それでなくても4月25日の補選は、総選挙の行方を握る菅義偉首相にとって重要な選挙であるにもかかわらず、自民党は苦戦を強いられている。参院広島選挙区は案里氏の当選無効、衆院北海道2区は「鶏卵汚職」による吉川貴盛・元農相の辞職に伴うものであり、参院長野選挙区は立憲民主党・羽田雄一郎氏の新型コロナによる死去に伴う“弔い合戦”だからだ。自民党は北海道での候補者擁立を見送ったが、長野も苦戦が予想され、残る広島での議席獲得に注力しているが、「選挙買収による当選無効、辞職によるダブル選」となればダメージが甚大なのは火を見るより明らかだ。
ようするに、このタイミングで克行被告が辞職したのは、菅政権への打撃が大きくなる補選を逃れるため、自民党が克行被告とグルになって仕組んだシナリオどおりの展開なのである。
■河井克行100万円買収の現場に自民党衆院議員と党職員が同席していたとの爆弾証言も
ここまで裁判を長引かせ、いまごろになって事実を認めるという有権者を裏切る行為もさることながら、そのタイミングさえ自民党の我田引水に過ぎないのに「他山の石」とは、国民をバカにするのもいい加減にしろという話だが、しかし、もっとも重要なのは「買収の原資」の問題だ。
河井夫妻の買収事件の核心は、当時の安倍晋三首相の意向を受けて1億5000万円が自民党本部から投入され、それが買収の原資になっていたことだ。実際、公判では、この1億5000万円が買収の原資になっていた事例があきらかになっている。
2月9日におこなわれた克行被告の公判で検察側が読み上げた会計担当者の供述調書によると、会計担当者は克行氏から指示を受けて党本部からの資金を管理するための専用口座を開設し、買収罪の対象とされた3人の陣営スタッフに支払われた計約220万円も、ここから引き出され振り込まれたという。つまり、自民党本部から支出された1億5000万円が買収の原資として使われていたのである。
しかも、買収が「自民党公認」でおこなわれていたことを疑わせる証言も出ている。2月1日におこなわれた公判での前三原市長の天満祥典氏の証言によると、克行被告が広島市内のホテルにある鉄板焼店の個室で会食し、天満・前市長に現金100万円を渡した際、なんと、当時、自民党の組織運動本部長だった山口泰明衆院議員も同席。そのほか党の職員も居合わせていたというのである。
3月3日の参院予算委員会では立憲民主党・斎藤嘉隆参院議員がこの問題を追及し、「これは事実か」と突きつけたが、対する菅首相は「継続中の裁判にかんしては行政の長として何か申し上げることは控える」などと答弁拒否。つまり、山口組織運動本部長や党職員が同席していたことは否定しなかったのだ。
そもそも、買収がおこなわれたこの選挙には、当時の安倍首相が地元の安倍事務所の秘書複数名を指南役として投入していたこともわかっており、さらには克行氏が広島県議サイドに金を渡したあと、安倍首相の秘書がこの県議を訪ねて案里氏への支援を求めていたことも判明している。つまり、この大規模選挙買収事件は、安倍前首相の意向を受け、自民党本部が主導した疑いが濃厚で、「他山の石」どころか「疑惑の総本山」なのだ。
それでなくても、河井夫妻の問題は法相を務めた夫と国会議員の妻が揃って逮捕されるという憲政史上かつてない事件となっているが、それが時の総理大臣をはじめとする政権与党が選挙買収にかかわっていたとなれば、民主主義の根幹を揺るがす歴史的大事件となる。つまり、買収の原資に絡んだ問題こそが、この事件の本質であり、明らかにされるべき事実だ。
■河井夫妻裁判で“買収の原資”と“安倍前首相と自民党の関与”を追及しなかった検察
しかし、この肝心な部分に対して、検察は踏み込もうとしない。案里氏の公判でも、案里氏は原資を「たんす預金」だと主張し、検察はこれを追及しようともしなかったからだ。
ここにきて、検察審査会が「桜を見る会」前夜祭をめぐって略式起訴に終わった安倍前首相の元公設第1秘書の事件や、公選法違反事件で不起訴とされた菅原一秀・前経産相の問題で、それぞれ「不起訴不当」「起訴相当」と議決。検察の判断に変更を求めるケースが相次いでいる。
だが、検察と官邸は黒川弘務検事長問題のあとにとっくに手打ちしているとの見方が強く、こうした官邸や自民党中枢にはさわらないという検察の姿勢はそうそう変わることはないだろう。
だからこそ、国民は、この河井夫妻の買収問題で、安倍前首相や自民党本部の関与の問題を徹底追及していく必要があるだろう。弱腰の検察やマスコミを動かせるのは世論しかないのだから。
(編集部)
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