エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉: #イエスの霊

2017-07-04 07:54:13 | 間奏曲

 

 

 

 
改訂版 インターメッツォ : 恐れるなぁ! ≪本当の自分≫を生きることを
   光を求める心   ≪真の関係≫は、心の向き(オリエンテーション)、心の態度  今日から、第三節「≪真の関係≫で大事にする、いろんなこと」に入ります......
 


 今朝の聖書の言葉は,イエスの霊,です。

 今朝も,ヘンリー・ナウエンさんが,何と言っているのか,確認しておきたいと思います。

 「イエスの霊は,『私たちの内におられる神』です。ここに,神の忠実さがあますところなく明らかにされています。」

 ご参考にしていただけましたら,幸いです

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現世考: #都民ファースト   #怪しい代表 #徹底した情報公開実現を

2017-07-04 07:29:51 | 間奏曲

 

 

 

 
その時 : 発達トラウマ障害(DTD)は一歳までの子育てに情愛がないから
    次世代を育てることが人間的な業  世代を繋ぐ親子の関係なども、本能的な力であるのに、今の日本では、それさえ危うい時代です。 The life c......
 

  東京都議選は,自民党が「歴史的惨敗」,「歴史的大敗」と新聞各紙が一面見出しを打ちました。私も昨日は,全部で4紙を買い求めました。

 自民党が惨敗したのは,とてもよかった のですが,都民ファーストの代表に返り咲いた人物が,基本的人権を否定する人物とかで,非常に怪しい人物であることは確からしい。

 私どもは,どの程度情報公開が徹底するのか? ということに着目して,今後の推移を見ていきたいものです。

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#偽物の重鎮シリーズ最終回 #能動的選択の法則

2017-07-04 03:34:15 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

  発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。当方,年間70~80ケースの発達トラウマ障害(DTD)セラピーをしてきていかなりのケースが善くなっていますよ。あなたも是非位一度連絡してください。料金は収入によっていろいろです。世帯所得によって,ワンセッション500円(家庭保護世帯,母親のひとり親世帯など)~

 
発達トラウマ障害(DTD)≒愛着障害は、DSMに入れても大丈夫
    光を求める心   ≪真の関係≫は、心の向き(オリエンテーション)、心の態度  今日から、第三節「≪真の関係≫で大事にする、いろんなこと」に入......
 


 改訳版が,原著をひどく歪めていることがお分かりいただけたと思います。改訳者が,「エリクソン研究の第一人者」との偽看板とは裏腹に,エリクソンの言わんとすることがあまり理解できていないことも,お分かりいただけただろうと思います。

 先ほどの,ヴァン・デ・コーク教授の本のブログでも記しましたように,フロイトの教科書とその内容は,精神分析では常識です。しかし,この改訳者には,その常識さえ通じないことを示しましょうね。翻訳を2つ載せるのは,非常に手間がかかりますから,今宵でひとまず,この『偽物の重鎮』誤訳シリーズは,最終回といたします。

  今宵のエリクソンも、Insight and Responsibility 『自分を内省していたら、相手の気持ちがまるで手に取るように、スゥーッと理解来ますし、相手の気持ちに応答できますから』の、p.232 ,最後のパラグラフ。 また,ゴールデンルールの論文です。改訳版の翻訳者が,精神分析の常識的なactiveと一番大事なキーワードのmutualityactivateinitiativeを理解してないことを示します。今宵も,皆さんにも実際どれくらいひどい翻訳なのか,より明瞭に理解していただくためにも,原文も示すことにしましょう。

 

 One more proposition must be added to the developmental and to the generational one, and to that of mutuality. It is implied in the term "activate" and I would call it the principle of active choice. It is , I think, most venerably expressed in St. Francis's prayer. "Grant that I may not so much seek to be consoled as to console; to be understood, as to understad; to be loved as to love; for it is in giving that we recievd." Such commitment to an initiative in love is of course, contained in the admonition to "love the neighbor."

 色付けは比較のためです。

まず,私の翻訳です。

 発達の上の黄金律でも,次の世代を育てるうえの黄金律でも,また,≪互恵的なやり取り(お互いさまの関係,恵みの分かち合い)≫の黄金律でも,付け加えなければならないことが,もう1つあります。それは,『自分から行動を始める』という言葉で,言わんとするところですが,私はそれを「能動的な選択」の法則と呼びたいんですね。その最も尊い表現は,聖フランシスコの祈りにある,と私は考えます。その祈りとは「神様,私は,慰められるよりも,慰めることを,理解されるよりも,理解することを,大事にされるよりも,大事にすることを,求めるものでありますように。なぜなら,与える時にこそ,私どもは恵みを受けるのですから」です。このように,人を大事にすることにおいて,自分から行動を始めることに自分を掛けてみることは,もちろん,「(自分を大事にするように,)あなたが,貧しくされた(隣)人を大事にしなさい」という聖書の勧めにも,含まれています。

 

 次にあの方の改訳です。

「これまで述べてきた発達的・世代的な相互性(ミューチュアリティ)に加えて,さらにもうひとつ仮説を付け加えたい。これは,「精神的に活性化するactivate)」ということばで表現されるものである。私はこれを積極的な選択の原則(the principle of active choice)と名付けている。聖フランシスコの祈りの中に,最も崇高な形でこれは示されている。彼の祈り。『神よ,願わくば,他人(ひと)を慰めると同じように,他人(人)から慰めを求めず,他人(ひと)を理解するのと同じように,他人(ひと)からは理解されることを求めず,愛するのに同じだけ,愛されることを求めることがありませんように。与えることの中に,受けるものがあるのですから』。自分からまず愛を与える積極的な態度は,もちろん,『あなたの隣人を愛せよ』という戒めの中にも含まれている」(p.240)

1)提案は, to the developmental and to the generational one, and to that of mutualityの3つにされているのに,それが誤訳されています。これは, to the developmental and to the generational one, and to that of mutualityの中のandが,何と何を並列しているのか分からない,という≪等位接続詞のand≫のという初歩の文法が分からないが故の誤訳です。

2)mutualityについては,すでに述べましたので,繰り返しませんが,相互性とするのは誤訳です。

3)activate は,「精神的に活性化するactivate)」とするのは誤訳です。act,activateはあくまで行動なのですから,「自分から行動を始める」という意味です。聖書の言葉を引用するときにも,『人を大事にすることにおいては,自分から行動を始める』といって,自分から行動を始める」の大切さを言っていますでしょ。これは,この改訳者が,キリスト教の信頼を知らないからだと思います。信頼を「精神的に神様を信頼する」ことだと誤解しているからです。ご存知のように,本田哲郎神父様が教えてくださるように,神様を信頼する信頼は「信じて歩みを起こす」という行動です。

4)さっきの,ヴァン・デ・コーク教授のブログでもふれたとおり,active choiceを「積極的な態度」とするのは,完全な誤訳です。第一,聖フランシスコの祈りは,受動よりも能動を選択します,という祈りでしょ。ですから,ここは,「「能動的な選択」の法則」となります。

 

 大事な点が,ことごとく理解していない,偽りの重鎮です。

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#能動的再体験

2017-07-04 01:28:10 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

  発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。当方,年間70~80ケースの発達トラウマ障害(DTD)セラピーをしてきていかなりのケースが善くなっていますよ。あなたも是非位一度連絡してください。料金は収入によっていろいろです。世帯所得によって,ワンセッション500円(家庭保護世帯,母親のひとり親世帯など)~

 
人格障害Mの日常News
   「悪い良心」→「良い良心」への曲がり角  人と関わるヒューマン・サービスで最も大事なのは、「良い良心」です。 Young Man Luther 『......
 

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.308,最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 自分が作り出した生活劇の場面をざっと見渡すと,マークさんは,背筋をシャンとして座り直し,目をカッと見開きました。霧が晴れたのは明らかでした。マークさんはガッテンとばかりに頷いて,しばらく無言で重苦しい空気のままでした。自分の「父親」を見つめて,「お前は最低だ,偽善者だ,僕の人生をメチャメチャにしやがって」とぶちまけました。私はマークさんに,「これまで口にできなかったけれども,言葉にしたかったことをすべて,お父様にお話ししてはどうですか」とマークさんを誘いました。しばらく父親に対する非難が続いた後,「昔僕が殴られたみたいに,体を動かしてください」とマークさんは父親に指示しました。それは,マークさんが,自分が父親を殴った様子を見るためでした。マークさんが問わず語りに,「僕は,怒りがコントロールできなくなるんじゃないか怖かったんです。それが怖くて,学校でも,職場でも,その他の対人関係でも,人と関わらないようにしてたんです」と語りましたが,私は取り立てて驚きませんでしたね。

 

 

 

 

 

 なぜ,ヴァン・デ・コーク教授は驚かなかったんだと思いますか? それは,教科書通りだったからです。その教科書は,フロイト先生の教科書です。エリクソンもこの教科書のことを繰り返し引用しています。精神分析のことを一度でもキチンの学んだ方なら,どなたでもご存知のはずです。アメリカではペーパーバック,新書版があるくらいです。

 前置きがいつも長くでゴメンナサイね。マークさんがしたことは,かつて父親にされたことを,ここでは,マークさんが父親にしているのです。でも,これは単なる復讐とは違います。そこがポイントかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

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