
日本人は,本音と建前を使い分ける,といいますでしょ。いい面があるのかもしれませんが,政治が「本音と建前を使い分け」をやりだしたら,ひどいことになりますね。
その代表が,労働法(労働基準法)です。
ルール建前では,一日の労働時間は8時間,週の労働時間は40時間と決まっています。
ところが,その36条に,例外本音が書いてあり,労使間に別のルールを作つていいことになります。実際は,1日の労働時間も,週の労働時間も,何時間働かせてもOKということになっています。過労死,労働災害,うつ病などの病気になるリスクが増すなど,ひどいことになっています。また,このブログで繰り返し申し上げている通り,日本でこれだけ,発達トラウマ障害(DTD)の子どもと大人(秋葉原事件,昨年の津久井やまゆり園の事件,名古屋大生殺人事件など)が,パンデミックになっているのは,母親が低賃金・長時間労働だからです。
情報公開も,実際は情報を隠蔽していますでしょ。
ルール建前では,情報は公開。
例外本音は,記録の保存期間が1年未満というものを作り出すなどして,情報を隠す。
今回の国会を見ていて,皆さんも判ったでしょう。お役所仕事のお役人たちが,自分の出世を優先して,情報隠ぺいにやすやすと加担していることを。
ですから,民主主義のためには,労働法(労働基準法など)でも,情報公開法でも,例外本音を認めないことがとても大事です。
例外を作ってゴマカスのが,権力の常道ですから,
民主化のために例外をなくすことが大事です。