~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

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ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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モンゴルの風

2010年02月05日 | 日々徒然
今日は、立川市の小学校訪問。
四年生のクラスでした。

小学校から、「世界の民話を聴く」というテーマをいただいていましたので、
朝鮮民話『こかげにごろり』、インド民話『ランパンパン』、モンゴル民話『モンゴルの白い馬』を語りました。

今回は、アジアの民話でしたが、その土地の人びとの暮らしや歴史、その民族の大切にしている心が伝わるお話にしました。

最後に語ったモンゴル民話は、日本でも、絵本『スーホの白い馬』として、読み継がれています。
モンゴルの大草原に響く馬頭琴にまつわる、心優しい羊飼いのスーホと白馬の深い絆のお話は、子供たちも、じーんと胸に沁みたようで、その静けさと、みんなの目がそう語っていました。

モンゴルといえば、第68代横綱、朝青龍。
私は、小さい頃から相撲ファンで、毎場所楽しみにしている一人です。
品格についていろいろ言われていた朝青龍ですが、この引退劇は、とても寂しく残念に思っています。
大相撲の頂点、横綱の引退ですから。

25回の優勝と、あの闘魂溢れる、凄まじい執念の相撲は、目に焼きついているものも多いです。
今日、私は語りながら、スーホが白馬に乗って、風を切って先頭を走っている様に、少年の朝青龍が駆けぬける姿を思い浮かべてしまいました。
真っ直ぐ前を見て、はつらつと元気いっぱい駆けていく様子を。
テレビで、子どもの頃の朝青龍の写真を見たからかな。
悪役なイメージはありましたが、彼は、ひたすらに「モンゴルの英雄」になるべく邁進してきました。
モンゴルを愛し、両親を愛し、子どもたちを愛し、相撲を愛していました。

日本の伝統的な文化の上の品格を養うのは、なかなか難しいものです。
日本へ来てから、相撲相撲で、日本のわびさびも雅も、奥ゆかしき礼儀も、心底理解し愛する時間はあまりに少なかったでしょうと思うのです。
朝青龍は、やんちゃすぎるところもありましたが、モンゴルの大草原で育った気風を思わせる横綱だったと思います。
素晴らしく強いお相撲さんでした。
風のようにやってきて、風のように去っていくのでしょうか。
モンゴルの大草原へ。

「長い間、一人横綱でもがんばって相撲界を盛り上げてくれた時もありました。たくさんの豪快な投げは本当にすごかったです。ありがとうございました。」

モンゴルに帰ったら、モンゴルの子どもたちの明るい未来の為に、力を尽くしてほしいですね。

お話しの最後に、子どもたちにも、朝青龍のこと聞いてしまいました。
四年生のみんなは、あまり関心がないようでしたね。残念。

私が、小学生の頃は、冬に相撲大会も、マラソン大会もありました。
今では、母校でも、その行事はなくなっています。
もちろん、この辺りでも。
貴乃花さんに、相撲大会があちこちの小学校で元気に開催されるような、明るい改革を進めてほしいです。

私は、『ねずみのすもう』を明るく元気に語ってまいりましょう。
「デンカショ デンカショ」と、来週の1,2年生の訪問で力強く語ります!