打越通信

日記ふういろいろ

旧交

2016-05-28 21:58:44 | 日記ふう
ささやかな飲み会があった。
博多に来た私のために昔の会社の同僚達が席を作ってくれたのだ。
博多駅の地下街の一角で退社以来久しぶりにあうメンバー達と合流した。
退社して1年と10ヶ月かな、そんな時の流れを感じさせない面々だった。
この業界の立ち上がりからの奴もいれば、途中からその流れに参加してきた中堅どころもいる。
まあ数十年と同じ目標に向かってやって来た仲間なので2年くらいの時間は関係ないようだ。
博多にやって来た私の事がホントに珍しいようで、普通だったらゆっくりと暮らせば良い物を何で博多にやって来た、と質問攻めだった。
まあそこのところは、息子達が・・・娘のことが・・・妻が・・・と曖昧な答えで交わした。
前の会社の状況も課長クラスが退社し、10年になる中堅が更に退社という事で、もう知っている人数が新しい社員より少ない状態になっているようだ。
退社した奴らもどうなったかはわからないという。
唯一私の行方がつかめたようでこんな会になった訳だ。
あいも変わらず新しい客をさがし業務用のソフトを開発し苦労の連続だという。
IT企業といっても内情は非常に保守的で新しい事への挑戦に臆病な、というか出来ない状況の中、頑張っている。
そういう意味で立場が変わった状態(私の立場)の話をすると興味深く聞いていた。
彼らと同じ立場の頃は、ズカズカと会社に入り込みその会社の業務をすべて理解したような感覚でいたが、実際その立場になるとそれまでしてきたことがほんの上辺だけの事だということ。
だからもっと深く入り込めばまだまだ十分にビジネスとして成り立つ事を話した。
まあ仕事の話は尽きなかったが、これからの人生設計を考えると定年を間近に控える連中には私の行動はちょっとした参考にはなったのかも知れない。
夜も更け10時を過ぎると下関や門司から来ている連中が、新幹線の時間とその先の乗り継ぎの時間があるようで帰っていった。
残された博多の連中と次の店に向かった。
すると偶然にも今の会社の連中が5,6名飲んでいた。
引っ張られそうになったが挨拶だけして次の店に向かった。
アルコールはいっさい飲まず、語りあかす時間もあっという間に過ぎ、てくてく歩いてアパートに帰った時は午前を過ぎていた。