打越通信

日記ふういろいろ

過去のデータほど大事なのだ

2017-01-14 21:29:22 | パソコン
やはり痛みで睡眠は浅かったようだ。
しかし前日までの睡眠不足と痛み疲れ(痛みとの抵抗疲れ)で起きるのは遅かった。
マンションの一室(かなり狭い)でも冷気を感じるくらい寒い。
暖房をいっぱいにかけていても、一部屋外に出ると背筋に悪寒を感じる。
外は北風なのか窓ガラスに風の当たる音が時より聞こえる。
今日は用心のためこの部屋でゆっくりと過ごすことにした。
普段はあまり見ないテレビ(録画)を観て、そのあと音楽でも聞きながら本を読んでいた。
突然、ケータイが鳴った。
「データを探しているけど、どこを探しても見つからない」
会社の先輩社員からの連絡だった。
すぐに心当たりがあったので要件を話した。
「あのデータが無いと困る」
急を要した内容のようだったのですぐに着替えて会社に出た。
実はバックアップをとっているNASに保管している過去のデータが削除された可能性があったのだ。
毎日のバックアップをNASに採っているため過去の日付のデータはその都度削除をしている。
そうしないとNAS自体の容量があふれてしまうからだ。
削除するとき間違ってそのデータを削除してしまった可能性はある。
復元のフリーソフトも何種類かダウンロードしてみたが、どれもローカルドライブしか対応していなかった。
LAN上のドライブを復元する方法はある程度入手していた。
まあ、時間があるときやってみるか程度の感覚でいたわけだ。
そしてもう一つの方法があった。
故障で壊れたNASを廃棄したときにハードディスクを取り出して保管していたのだ。
ひょっとするとこの中にそのデータがある可能性がある。
さっそくその先輩社員に連絡して確認すると、絶対にあるとの返事をもらった。



事務所に出てNASを分解した。
今あるハードディスクを2本取り出して、昔のハードディスクを指してみた。
RAID組をしてあるのか確認するとそれは無いようなのでハードディスクがどちらか回ってくれればなんとかなる自信はあった。
しかし差し込んだ瞬間に赤いランプが点滅している。
PINGを飛ばしても反応はない。
正常に稼働するディスクの1本を片方に差し込み、2本目に古いディスクを差し込んでみたが現象は同じだった。
こりゃ古いハードディスクは2本ともダメだ。
本格的に復旧をするなら現ハードディスクに復旧をかけるか、古ハードディスクからデータを取り出すかしかないわけで専門の業者にお願いするしか方法はない。
NASを組み立て正常に稼働するかデータの中を確認していた。
古い日付が順番に並んでいるデータの一つを開いてみた。
通常退避する内容と違うデータがあった。
これがそのデータだった。
退避するたびに過去に退避したデータを削除し、新しく退避したかたまり(フォルダー)に日付を書き換えていた。
間違ってそのフォルダーを書き換えてしまったようだ。
さっそくフォルダーの名前を書き換え、サーバーの違う場所へ複写した。
まったくもってこれで解決したわけなのだが、そんな大事な過去のデータを退避用のNASに保管するするほうが悪い。
サーバのほかのドライブは山のように空き領域はある。
せっかくの休日、それも寒い日にとんだとばっちりだった。
それでも腰の痛みを少しは忘れさせてくれたのかもしれない。
寒い北風が吹く中、帰り道で背中を丸くしてそう思った(いやいや思うようにした)。