あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

「犬は愛情を食べて生きている」山田あかね著~太田快作獣医師のノンフィクション~

2021-07-22 22:20:46 | Weblog

こんばんは。

だいぶ、体調も良くなった。

でも、しばらく、安静を心掛けて、どうしても読みたい本を読み始める。

タイトルは「犬は愛情を食べて生きている」山田あかね著である。

 

東京都杉並区で動物病院を開業している太田快作獣医師のノンフィクションである。

この本、とても引き込まれた。

本を閉じて、呆然とした。

果たして、私はこの本の何にいちばん心を打たれたのだろうかと・・・。

それは、すべてだった。

出てくる人々も、犬のルンルンも・・・ぜ~んぶ。

動物たちとの約束・・・。

彼の生きざま、自分の思いを遂げようとする若い力、一途な思い、動物への自然な深い愛情・・全てが素晴らしかった。

出来上がった大学のシステムを変えようと行動する生きざま、実験のために一匹も殺したくないという思い、その強い意志力、行動に感動した。

武蔵中学から高校(本の中の記載ではとても魅力ある学校ですね・・Kさんもここの卒業生だったかと思うと納得)そして、北里大学獣医学部へ。

2年生から青森県の十和田市のキャンパスで学ぶ。

ああ、十和田市かと思う。行ったっけ・・・朝、散策したっけとあの豊かな自然を思い出す。

横道にそれたけど

まず、カバーのそでの犬はどんな治療でも、飼い主が愛して決めてくれたことなら、喜んで従うと思う」

「犬や猫のような伴侶動物は、寿命を長くしてほしいとは思っていない。飼い主と一緒に幸せになりたいと思っている」

に心を打たれた。

そのことについては、最初の数ページとまた後に書いてある。

「動物実験代替法」を実際に知り、後藤江梨子さんと全国の獣医学科のある大学(獣医学部)に行き、展示して、教授、学生たちから意見を聞いた。16大学を短期間で回った。鹿児島大学もあり、なんだか嬉しい(従弟が獣医学科を卒業している・・こんなことを喜ぶなんて、私って単純ですねえ)

「一殺多生」は許せなかったのだ。

とにかく、この本を読んでほしい。

かつて出会った保健所の方が「殺処分だけは辛かった」と言っていた・・・そのとき、あぁ~と思った。

そうだよね・・・あの犬のかわいい澄んだ目を見たらできるわけがない・・・ましてや、動物を助けなきゃと獣医師を目指すひとが、実験に使うなんて「一殺多生」なんて・・・と私も思う。

特に、犬や猫を飼っている方はぜひ・・・!

実は、この本は、娘が紹介してくれた。

私が、昨年、フジテレビの日曜日のザ・ノンフィクションで「花子と先生の18年」を観てとても感動したことを話してあった。この番組については、2020年5月17日のブログに書いた。

ザ・ノンフィクション「花子と先生の18年」を観て

そのあと、ひょんなことから、それも身近な方から、太田先生のことを伺った。

びっくりした。この偶然、この奇遇。

この本にも、その知っている方が登場していて、その方と太田さんとのつながりに新たに驚き、太田さんとその知っている方の行動力に敬服した。

その知り合いの方ならばそうだろうと納得した。

世の中にはすごい方々がいると思う。

自分の考えを曲げずに、結構、反発もされるのだけど、でも、素敵な支援してくれる方々に出会って、自分の思うことをやっている。

その力、行動力を真似したいと思う。

目標は違うにしろ・・・若者たちから学ぶ。

最後は「ハナ動物病院が特別なのではなく、太田快作が動物愛護会のヒーローでなくなる日。彼はそれを目指している。」とあった。

それは決してすごいことではなくて、当たり前のことだという日がくることを願って・・・

山田あかねさんの取材力、文書力、優しさにも敬服した。

いい本が出たと思う。

そして、なんと、くしくも今日、この太田先生のノンフィクションをもとにした「犬部!」が映画として公開された。

是非、観たいと思う。

 

ああ、相変わらず、本の紹介が上手でないなあ。全く・・・と思う。

とにかく、読んでほしい。

動物とは何か、動物を飼うことの責任、こんなに戦っている人がいる・・・動物への愛情・・・

 

私が本を読んでいる間に夫が夕食を作ってくれた。チャーハン。こんな型押し、楽しいな。

我が家の野菜がたっぷり。おいしかった。写真はないけど味噌汁もね。ゴーヤのお浸しやサラダもあり。

そして、今日はすこ~し、気分もよくなったので、お花屋さんにも行きました。

本っていいな。

おやすみなさい

 

コメント (2)
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