駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

木地調整 ~その4~

2011年06月06日 | 将棋駒製作
古い木地を使用する時だけ行う作業がこれです。

「油分補給」とでも表現すれば良いのでしょうか。

木地は必ずしも新しければ良いと言えない様で、

伐採後10年以上乾燥させてから

駒形に加工しているケースもザラだそうです。

ただ、確かに新しい木地の方が

一般的に柔らかく、粘りがあるので、

彫り易いのは事実かと思います。

その状態に戻すためにやっているのがこの作業という訳です。


使用しているのは京都にある油専門店

「中山油店」の「荏油」です。

スーパーマーケットで売っている食用荏油とは異なり、

主に建築関係の方々が使用されるもので食べられません。

1本数千円もするので、勿体無いのですが(実は頂き物ですが)、

まるで一杯目の生ビールの様にグイグイと

木地が荏油を吸いこんで行きます。

「おいおい!ちょっとは遠慮しろよ!」

って感じです。

以前別の記事でも書きましたが、

荏油は「乾性油」ですので、

椿油のようにいつまでもベタベタする

心配がありません。優れものです。

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