駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

角落ち上手戦記 下手矢倉定跡~その4~

2019年08月13日 | 対局日誌
●第7図までの指し手
▲1五歩
△同 歩
▲1四歩
△8六歩
▲同 歩
△8五歩
▲同 歩
△8一飛
▲1五香
△1二歩
▲7五歩

手を渡された時に、それを手渡しで返せたら初段の域は越えているだろう。
下手は上手陣の端を詰めポイントを上げたが、その間に上手は駒の効率を上げる。この交換、どちらが得しただろうか?

●第8図までの指し手
△8五飛
▲8六歩
△同 飛
▲8七歩
△8三飛
▲7六金
△7七歩
▲同 桂
△同桂成
▲同金上
△8四桂
▲6五歩
△7六桂
▲同 金
△6三金
▲5七角

右辺(上手左辺)からこれ以上の攻撃が見込めない下手は、戦場を自玉の近隣に移した。大局観としては正しくなかろうが、形勢を悲観しての勝負手に見える。
第8図の局面は、
①駒の損得 上手「右桂(4点)+歩3枚(3点)で合計7点」と下手「金(8点、守備の要)」で、上手+1点
②手番は上手
③玉は上手の方が少し堅い
④駒の効率は互角
ということで、上手が当初のハンディキャップを少し挽回した程度、形勢は互角の範疇だろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする