駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

将棋盤修理 ~その3~

2020年05月20日 | 将棋盤
盤の天面にマスキングテープを貼り、罫書きの準備です。

(この画像は別の盤です。イメージと思って下さい)

等間隔の印をこのテープに書き入れて、

罫書きが終ったらテープを剥がす要領です。



高級盤ではありませんので油性インクを用いますが、

色々試した結果、今は建築用のペンを使用しています。

これだと線にむらがなく強力です。



話が前後しますが、天面に小さな凹みが散見されます。

棋友の大半は昭和生まれのオジサン、

彼らは熱くなると駒を強打するのですが、

酔っているので駒がうまく着地せず、

駒は角が盤に当たってへんな方向へ飛んで行きます。

(野球の)ピッチャーの投げた球がすっぽ抜けた感じです。

その時に出来るのがこういう深いキズです。

本人たちは酔っぱらいながらも勝負に熱中しているので、

全く覚えていないし、当然悪気もありません。

集中のあまり駒で盤の側面を叩く人もいます。

愛すべき棋友たちが作ったキズも本当は削り落としたいのですが、

これが消えるまで削ると盤が薄くなってしまいますので、

プレーに支障がない程度に抑えます。

どうせまた、キズが出来るので。。。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする