ブックオフでなにげに見て面白そうだと思って買った本。
(対象が中高生向きなのだが・・・😅 )
夜見坂少年の生業は鍋や薬缶を売る金物屋。(夜見坂は高校生くらいなのだが)
他界した先代から引き継いだ店を続けている。
時代?本の中では明正15年(フィクション設定です)
もう一つ引き継いだのが「まじない屋」。こちらの方が繁盛している😁
富豪のお宅に行ったりして相手の相談事を解決していく。
まじないというより、相手の話を聞いてちょっとしたアドバイスすると解決してしまう。
今で言う占い師などの類いだと思う。
店の入り口に『憑きもの落とし承ります』なんて張り紙するものだから、
誰がそれをしてくれるのかと好奇心で入ってくる人もいるくらい。
お金の問題じゃないみたい。依頼人からある程度の金額もしくはかわりものを頂く
だけで、それ以上はもらわない主義の夜見坂。
「開かずの間」が切ないというか・・・
富豪のお嬢様瞳子さん(18歳)の友人が「現金は持たせてもらえないそうね。
買い物はいつも掛け買いで。請求書は夫が清算。持参金まで彼が
管理するんだもの。これじゃあまるで金の鎖に繋がれた飼い犬だわ。家出しようにも琴や和歌の素養で食べてて行けるわけがない。そりゃ、料理や仕立物は一通り
教わったけれど、所詮は素人芸よね。こうなるともう、急所を押さえられた
同然じゃない?相手にどんな要求をされてものむしかない。夫が鬼のような
男性だったらどうすればいいのかしら」と話していた。
これを読んで まるで真子様のことを言っているような感じさへした。
富豪のお嬢様は現金をもたせてくれない。外出もお付きの人が始終いる。
こんなことが毎日で・・・そこに適齢期の知り合いの男性が来て(実直だけど)
始終彼女を見張っていたら? 家出したくなるのもわかる。
しかし自分が犯した昔のあやまちが拭いきれるわけがない。
それがわかった時に自分が開放されるという筋書きだった。
なんのためにがんじがらめになっていたか・・・瞳子の婚約者は昔あったことを知られたくないばっかりについた嘘だった。瞳子の身の回りの世話をしていた希和さんも婚約者と一緒にその当時のことを隠し続けていたから。
『持参金まで彼が管理するんだもの』この言葉が一番言いたかったのだ。
現在は夫になった人は妻の持参金を管理してしまう、こういうことは
許されるわけはない。それこそ訴訟問題になりかねない。
真子様がそんなことにならないように祈るばかり。
なので真子様はKKさんと別れて、ご自分のすることを見極めて欲しい。
上皇后様が許すかどうかだが、そこは宮内庁なり秋篠宮様がきっぱり言えばいいことだとは思うが・・・娘に甘すぎる。“皇室”という立場をよくよくお考えにならないと。
『小説よりも奇なり』の近い話になってしまった😅
意外にしっかりした内容だったので驚いた。ライトノベルには珍しいかもしれない。