私の教え子たちでブログを読んでいる人ももちろんたくさんいますが、よく、「先生の√2倍の考え方が強く記憶に残っている」と言ってくれる人たちがいます。何度も何度もブログにも登場するからでしょうか。
もちろん、いつもコンスタントに成長していけるわけではないし、自分自身だけで成長などしていけるわけもないし、しかし、自分自身の研鑽も不可欠なわけです。
√2倍の考えを導いた経緯はこちらにまとめてあります。
√2倍/年の成長を意識して生活することは、重荷にもなりますが、5年前の36歳のときの、重荷と格闘している様子がこちらです。
東日本大震災の直前の師走ですから、4年近く前の、√2倍論がこちらです。
上記の4年近く前のブログで、単純に自分の能力を磨く、という方法以外に私が指摘しているのが以下です。
『「例えば,人間が謙虚になる,ということも総合力の向上に大きく寄与します。傲慢で,自分はよいと思っていても味方が誰もいない状況と,謙虚になってその人のビジョンに賛同する人が100人に増え,その人たちと連携して大きな仕事ができるとなると,総合力は簡単に2倍以上に増えるでしょう。そうすると,人生の難しさを知り,歴史の重さを知り,謙虚になることが総合力を向上させる大きな要素,と考えることもできます。
視野を広げることも総合力の向上には大きく寄与します。今の私の理解では,とにかく境界条件を小さく設定している人が多い。いまだに「アメリカ,中国」と言っている時点で,マスコミからの怪しい情報しか勉強していないことを露呈しているでしょうか。もっともっと本物の情報を自分で獲得し,多くの仲間から情報を入手し,物事の本質を見極められるように精進しないといけません。視野の狭いリーダーが下す判断ほど恐いものはありません。
ネガティブな人がポジティブに変わるだけで,総合力は大きくアップです。不健康な人が健康になるのもアップですね。 』
2014年の現時点の私が追加するとすれば、以下でしょうか。
・脳の働きが30歳くらい以降、飛躍的に進化する。進化するように使い続けなければならない。脳にストックされている知識のネットワークが活性化することで、パフォーマンスは著しく増大する。
・信頼できる人たちとのネットワークが極めて重要。ネットワークが拡がることも成長につながるが、ネットワークの中の人々の能力が増大していくことも、実は自分自身のパフォーマンスの増大に直結する。
・4年前のブログでも触れていますが、人間に対する理解、人間社会に対する理解が深まることが、自分自身の能力をフルに発揮することにつながる。
孔子の「四十にして惑わず」の「不惑」がありますが、私も仕事の面では不惑に到達している気にはなっていましたが、家庭のこともすべて含めて不惑であったとは言い難く、フランス滞在中の8月(日本出張、ギリシャ家族旅行、トルコ出張)を終えていくつかを克服し、いよいよ不惑にたどり着けるかな、と感じ始めました。
まだまだ√2倍の茨の道は続きます。