新年、明けましておめでとうございます。皆様、今年もよろしくお願いいたします。
いろいろと事情もあり、年末年始を自宅で過ごしています。昨年はパリで撤収間近、一昨年はフランスのクレルモン・フェランという街で大晦日と元旦を過ごしたので、家族四人で「自宅でのお正月もいいね」と話しています。
「例年」は実家で過ごすことが多いのですが、今年は自宅で。長女も勉強をしたいらしく、家族それぞれが合同で過ごすスケジュールと各自のスケジュールを楽しんでいます。今日は、家族でのスケジュールは、朝のお雑煮と、軽めの昼食、午後の品川神社への初詣、百人一首かるた、卓球、書初め(私は不参加)、夕食、などです。
私も、日常ではなかなか時間の取れない英語論文の添削や、自身の原稿の執筆を順調に進め、土木史のレポートの採点、演習科目の中間テストの採点なども進めています。「ギリシャ人の物語Ⅰ(塩野七生)」「胡蝶の夢(司馬遼太郎)」「文系学部解体(室井尚)」などの並行読書も楽しんでいます。
穏やかな日差しの差し込む自室で品川神社への初詣の前の時間を過ごしていますが、今年はどのように過ごそうかと考えた結果、「素直」でありたい、とぼんやり思っています。
土木史の300人程度の学生たちのレポートを読んでいると、将来に順調に成長していくであろうと想像できる学生と、いろいろと苦労するだろうなと想像される学生と、おられます。
一つのバロメータが素直さ、であろうと思っています。
読書の魅力や、重要性を多角的に伝えているつもりですが、素直でない学生は、「読書だけで成長できるとは思わない」。私も読書だけで成長できるなどと説明はしていません。読書にコンプレックスを持っていたり、文章が上手でない学生に限って、そのようなへ理屈をこねます。
私の説明が下手であれば、そのようなへ理屈学生ばかりになるでしょうが、素直な学生たちは自分の希望、理想とともに上向きに努力していくエネルギーに溢れたレポートになります。
何を言っても、かたくなに自分の考え方を変えようとしない大人は無数にいますが、その予備軍が膨大に学生たちにもいるわけです。
自分の知らなかったことを知ることができ、経験したことのないことを失敗もあるでしょうが経験して能力が向上し、視野や視座が広がることによりこれまで理解できなかったことも理解できるようになる。純粋に楽しいことだと思うのですが、素直でないとそれを楽しいとも思えないのだろうと思います。現状維持が超短期的には楽ですからね。
世界の状況も渾沌としてきましたし、私の周囲でも、そもそもの目的に疑問符が付くようなおかしな議論が非常に多いです。
そのような状況において、とにかく素直に行ってみよう、と元旦に思いました。
2016年も世界、日本は激動が続くと思いますが、無事に年末にまでたどり着けますように。
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