小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

認知症14

2022-03-11 13:07:17 | 日記

       R 04.03.12   認 知 症 14   NO.3420

    その子は、私に安全で幸福な家庭を求めました。  30歳になると子供

はみるみる大きくなり、永遠に続く絆で母子は結ばれていました。

50歳でもう一度赤ん坊が膝の上で遊びました。

私の愛する夫と私は、再び子供に出会ったのです。

でも、暗い日が突然訪れました。  夫が間もなく死んだのです。

先のことを考えると、不安で震えました。

息子たちは、みな自分の子供を育てている最中でしたから、そこで私は、過

ごしてきた年月と愛について考えました。 私がおばあちゃんになりました。

自然の女神は残酷です。 老人をまるで馬鹿のように見せるのは、自然の女神

の悪い冗談。  体はボロボロ優美さも気力も失せ、かつて心があったところに

は、石ころがあるだけ。

でも、今古ぼけた肉体の残骸には、まだまだ少女が住んでいます。

・・・続く

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