2023年の5月の平日…
仕事帰りに
名古屋駅そばの「ミッドランドスクエアシネマシンフォニー豊田ビル」にある「ミッドランドスクエアシネマ2」へ
浜田省吾さんのライブ映画
「A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988」
を観に行く…
こないだ行き損ねた…というよりも、情報収集に疎かった私…
昨年度、浜田省吾さんがコンサートをしてたことを、コンサート直前に知らされて、当然、そんなタイミングじゃチケット手に入らないし…ということで
行けれなかった最近の浜田省吾さんのコンサート
その最新のコンサート映像だったら、飛びついてでもいきたいと思っただろうけど、今回公開される映画は1988年の渚園…
な、なんと35年前の映像…
最近の浜田省吾さんのコンサート映像じゃないんだ…
それなのに…チケット代が3千円…映画なので…ホンモノが出てきて唄う訳でもないのに3千円は高いなと思って、実は行くのを躊躇してたけど…
足を運んでみれば…帰り道は満足感でいっぱい!!
35年前の映像なのに、まるで、つい最近行われたライブであるかのように、映像がクリアで、音も大迫力…
お客さんの歓声も凄くて…まるで、コンサート会場にいるような錯覚を…
というのは、映画なので…浜田省吾さんが実際にこの場で歌っている訳でもないのに…
ついつい、手拍子はしたくなるし、歌い終わると拍手もしたくなっちゃう!!
それくらいの臨場感で…
さらには、こんな近くで浜田省吾さんをみたのは初経験…笑…もう横顔なんかサングラス越しに目元がみえるんじゃないかと、まるで恋してる女子高校生のようにスクリーンをみつめながらドキドキ…笑
コンサート会場に足を運べば…今まではよくて3センチ…ほとんどが1センチほどの浜田省吾さんしかみたことがなかったからね???
この渚園…実は……私も行きました!!
数ミリの浜田省吾さんを人の頭越しに観たのを憶えてる…
いや、それ以上に憶えていたのが、町支寛二さんのあの…赤のズボン…
浜田省吾さん以上に…その「赤」のパツンパツンのズボンが心に残っていて…あのときの感動が、一瞬で蘇ってきました…
あの頃、私も若かった…苦笑
映画が始まり
「Introduction 」のBGMとともに…
開場したときのお客さんが映ってる…私は、かなり後方のエリアだったし、そもそも早めに並んでなかったし…むしろ、開演までに自分の席に辿り着けるかドキドキしてた…心配してたことを思い出した…
だって…それまでの人生でみたこともない、たくさんの「人」??だったから…
まずは
「A PLACE IN THE SUN」
それにしても1980年代の映像とは思えない…それが初見の感想…クリアで、またサウンドも素晴らしくて
そして、コロナ禍後、初めて聴いた浜田省吾さんの歌声…いやあ、懐かしいとともに鳥肌もの…
スローなアカペラでのハーモニー
ああ…あの時…ただ、懐かしさが…溢れ出てる…
20代にみた「渚園」の続きをみているような感覚に…
「路地裏の少年」
もうただただ懐かしい…
イントロ、そして間奏の古村敏比古さんのサックスの響きが心地よくて…
「終りなき疾走」
間奏の町支寛二さんのエレキ、古村敏比古さんのサックスがカッコイイ!
そして優しいハスキーな唯一無二の浜田省吾さんの歌声
もう大盛り上がり…ホントオーディエンスの臨場感は半端なく…コンサート会場に…「渚園」にいるかのような気分に
こんなふかふかなシートはなかったけれど…
そして町支寛二さんの真っ赤っ赤のズボンが夕暮れ時に映える…今、みると、このズボン、冷静にみれば、けしてかっこよくはないけど…ステージの上を動き回る町支寛二さんはホントかっこいいんだな…
「HELLO ROCK & ROLL CITY」
もう会場、お客さんのテンションはMAX!
浜田省吾さんは、広いステージを狭しと動き回る!動き回る!!ホントパワフルで!!
浜田省吾さんのハーモニカが響き渡って気持ちがいいのよ…もう映画だってことを忘れてる…気が付けば手拍子しちゃってる…なんか、この曲を聴きながら、座ってることに違和感…笑
「HELLO大阪 CITY」「HELLO 東京 CITY」「HELLO 広島 CITY」…歌のラストは大都市の名前を次々と…
「HELLO名古屋 CITY」に、若かったあの頃、歓声を上げてたかどうかの記憶は全く残っていないけど…今、歓声をあげたいほどの衝動…
「愛のかけひき」
夕焼けが美しすぎる…
その情景にあったスローなナンバー
浜田省吾さんの心にしみいる歌声
♪アーアー~という歌声にジーンときちゃうのよ
間奏の町支寛二さんの添えるエレキの旋律もタマラナイ!!
「生まれたところを遠く離れて」
心地よいハーモニカの響き…
テレキャス1本で弾き語る浜田省吾さん
ただ1番のみの演奏で、フルコーラスではなくて…ちょいと残念に思っていたら
あっという間に会場は暗くなってて
「MONEY」
それはそれは大盛り上がりのサウンド…
手拍子したくなる!拍手もしたくなる!!そこに浜田省吾さんはいないのに…
もう圧巻のグルーブ感
町支寛二さんのエレキが野外の空に響き渡るよう…実際は、この映画館の館内に…花火と共に歓声が!!
もし「渚園」のコンサートを予習してない方が見たら、この曲が最後の曲だ!もうこれで終わりだと思えるほどの熱唱で…
ホント、「渚園」のコンサートを最前列でみているかのような気分で
「DADDY’S TOWN」
イントロは刻むドラムのリズムから始まるメロディアスな1曲
映像の中ではお客さんとコール&レスポンス
私は、実はこの歌、あまり知らない…ので、たぶん、35年前、渚園でみてた時も、黙って眺めてたんだと思う…
「OCEAN BEAUTY」
壮大さの感じられるイントロ
曲調から平和への願いが伝わってくるような…
もう…ただただ、実際の「渚園」では感じなかった最前列でみてる気分になって、大きくみえる??浜田省吾さんに、ただただ感動…歌に込められた浜田省吾さんの想いがひしひしと伝わってくる…
「MY HOMETOWN」
♪今夜誰もが夢見てる いつの日か 出ていくことを~
絶望に包まれた中での僅かな希望…当時の…20代当時の自分と重ね合わせて聴いていた、若かったあの頃を思い出す…
♪それが彼らのやり方 だけど人の心まで
積み重ねてロッカーの中 ファイルすることなんかできないさ~
ああ、あの頃も嫌な上司はいたな…
こうした、思いもよらぬ…グッと心に響いたあの歌が…あの驚きが…蘇る!蘇る!!
ピアノの鍵盤の響きから古村敏比古さんのサックスへと流れる間奏は鳥肌もの
それ以上に、浜田省吾さんのパワフルな歌声にただただ…圧倒されっぱなし
「丘の上の愛」
歌う前に「座っていいよ」との優しい浜田省吾さんの言葉がけ…
まあ、映画館なので、みなさん、ずっと座ってるんですけど…
美しいメロディ― ラブソング
もう浜田省吾さんの歌声に酔いしれる…こんな近くで??浜田省吾さんをみることができるなんて…目元がサングラスの横からみえそうでドキドキ…笑
いやあ、心に沁みる!沁みる!!
歳を重ね…汚れ澱んでいる心が少しは浄化されたような気がする…笑
「A NEW STYLE WAR」
浜田省吾さんが…町支寛二さんが動き回る!動き回る!!
「新しい戦争の形態」…歌のテーマはまったくもって色褪せてはいない…
貧困、差別、怒り、暴力…
そして、今、まさに感じている核戦争の脅威
♪自由はシステムに組み込まれ 正義はバランスに計られ its a NEW STYLE WAR~
フルートを奏でる古村敏比古さん
荒れた光景でのフルートの音色は、砂漠の中の一杯の水のようでもありインパクト大!
もうこのノリノリのロックサウンドに、思わず…「ヘイ!」と拳をあげたくなる…
「明日なき世代」
もう…とことんパワフルな浜田省吾さんがスクリーンにいてる…叫ぶ!シャウトする!!
♪泣かないで 俺たちの愛は~
ああ、このサビを一緒に唄いたい…35年前は間違いなく歌ってた…と思う…憶えてないけど…
浜田省吾さんの歌と古村敏比古さんのサックスとの絡みは最高!ホント、サックスの響きが、もう鳥肌ものの感動でして
そして、さらに響き渡る町支寛二さんのエレキ
反戦非戦の願いを込めて…思わず心の中で「オー!イエーイ!!」
花火がどかんと上がって
「僕と彼女と週末に」
♪君を守りたい~愛を信じたい~
歌が、言葉が心に刺さる
そして浜田省吾さんの語りが…言葉が心に沁みる…
「週末は、僕は彼女とドライブにでかけた…遠く街を離れて 浜辺に寝転んで彼女の作ったサンドイッチを食べ、ビールを飲み夜空や水平線を眺めて、僕らいろんな話をした 彼女は彼女の勤めている会社のいやな上役のことや、先週読んだ J.D.サリンジャーの短編小説のことを僕に話し、僕は今度買おうと思っている新しい車のことや二人の将来のことを話した…そして、誰もいない静かな海を二人っきりで泳いだ…」
この言葉を彩るように、ピアノの鍵盤の音が、そして重なる古村敏比古さんのサックスが優しく美しく…
「あくる日、僕は吐き気がして目が醒めた 彼女は酷く気分が悪いと言い出した それで、僕らは朝食をとらず浜辺を歩くことにした…その浜辺で奇妙な情景に出合った…数えきれないほどの銀色の魚が波打ち際に打ち上げられていたんだ…」
♪いつか子供たちにこの時代を伝えたい~どんなふうに人が希望を継いできたか~
実に感動的…
彩る町支寛二さんのエレキもたまらない…そして、古村敏比古さんのサックスの響き…
♪君を守りたい ただ一人の~
もう鳥肌もの…
この時代にも…ぴったりの聴きたい歌が…35年前には、こうしてすでにあって…当たり前のことだけど、そのことに驚いて…
戦争…戦争…戦争…感じることは…世界は35年の間に少しずつ悪い方へ傾きつつあるんじゃないかと
唄い終えて、「今夜はどうもありがとう」と一言、浜田省吾さん
「愛の世代の前に」
これまた元気いっぱいに「オーオー」とシャウトする浜田省吾さん
スクリーンで見る限り、もう疲れを知らない感じ…ステージを駆ける!駆ける!駆けまわる!!
オーディエンスの臨場感たっぷりの迫力が凄くて…これも、編集の業なんだろうな…素晴らしすぎる!!
唄い終えて、どうもありがとう…と一言、浜田省吾さん
ここからはUN
オーディエンスの歓声とともに登場
「アンコール、どうもありがとう!」と一言、発するとともに、聴こえてくるお馴染みのメロディー
「J.BOY」
ああ…「J.BOY」と拳を突きあげたい!!もう映画だってことを完全に忘れちゃってる!!
「DARKNESS IN THE HEART」
ツアー、旅を続ける中での葛藤…そして父の死…このときの浜田省吾さんの想いが赤裸々に綴られてる歌で…
♪勝利も敗北もなく横たわっている心の暗闇~
歌詞の内容は重いけど、サウンドは80年代のダンスミュージックで
間奏の古村敏比古さんのサックスが滲みる!沁みる!!
それにしても、この映像の美しさ…
本当に1988年の映像なの??もう、クリアさにも心底驚いて
「省吾―!!」の歓声がオーディエンスから絶え間なく…
「ラストダンス」
メロディアスな曲調に優しさ溢れる浜田省吾さんの歌声
♪もう一度戻っておくれ このままで~
間奏の古村敏比古さんの泣きのサックスがタマラナイ…
大歓声で包まれる中、その大歓声がフェードアウトして
エンディング「A PLACE IN THE SUN (Instrumental)」が流れ
拍手に包まれた中、花火が打ち上げられる…
映画なのに…もう終わっちゃうの…となんだか寂しい感じも…
思わず…スクリーンに向かって拍手をしちゃってた私
誰に向けての拍手かわからないけれど
エンディングロールのBGMは
「君が人生の時…」
3千円!全然高くない!!観れてよかった…と心から…
…と同時に、35年前の、あの日の、いろんなことを思い出した…
確か始発の名鉄電車に乗ったこと…
浜松駅は、浜省がまってる「浜、待つ」みたいだな…と、しょーもないことを言ったこと
前日の大雨で…開催を…心配したこと
雨あがりで、日差しが強烈だったこと…セミがやかましいほど鳴いて暑かったこと…
入場ゲートの大混雑、凄い列に、並んでいるうちに、はじまっちゃうんじゃないかと焦ったこと
そして、なによりも幸せだったこと
間違いなく、終わってしばらくは、20代前半の青春の時代の私が、そこにいました…
いまや、路地裏で酔っぱらってる中年ですけど…汗