新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

2022年冬…豊橋HOUSE of CRAZYで友部正人さんのソロライブ…第二部…

2023-06-30 05:32:05 | ライブ

2022年2月

豊橋HOUSE of CRAZY

友部正人さんのソロライブ…のライブレポの続き

 

5分間の休憩を挟んで

第二部…

「じゃあ、続きです…どうもありがとう…今日、雪が降っているみたいで,米原のあたりでは運転見合わせているらしいです…

と一言語って

まずは、新曲

「明日になれば」

その入院生活のことが…赤裸々に綴られる…

コロナの時期なので面会もままならず…ある面入院している一日が長くて退屈もあっただろうに…
でも入院は、いい機会だったと…そう前向きにとらえている…友部さんの想いが伝わってくる…

さらに、入院している人みんなが人生を諦めてはいなくて…

とことん前向きで

♪明日になれば君に会える~僕のいるところに君がいる~

歌詞のこの言葉に想いが凝縮されている気がしました…

 

躍動的なリズムで歌われた

「ポテトサラダを食べに来ませんか」

♪ポテトサラダを食べに来ませんか~

のフレーズがリフレインされ、心に残る…そして、サビの友部さんのファルセットが印象的

世の中にはいろんな出来事があるけれど、目の前のありふれた日常はゆっくりと過ぎていく…そんな情景をさらりと描いて…

 

♪新しいビルが建ちました古いビルはもうありません~

の歌い出しから始まる歌

心象風景が描かれる…その光景はどこか寂しい…

♪古いビルはもうありません 古いビルに住んでいた 男の子の声もありません~

♪すべてが新しくなりました すべてが元通り でも~僕の気持ちだけがまだここに~

歌のテーマは「銀座線をさがして」と似ているような

どっぷり昭和に生きてきた私ですので…昭和のものがどんどん消えていくのは、どこかものさびしい…そんな街の光景を重ね合わせながら…

昭和のものがどんどん消えていく…ということは、そこにある思い出も一緒に消えてしまうような気もして

ふと心に浮かんだのが名鉄東岡崎駅前の「岡ビル」

閉店しちゃったんだよね…建物はまだそこに解体されずに残っているけど…

そのときのブログもリンクを貼っておきますので、お時間あったらぜひぜひ

名鉄東岡崎駅直結の「岡ビル百貨店」の3階にある「キッチンこも」は、半端ないレトロ感!!昭和を感じながらランチを食べた…の巻…

 

悲報…完全閉店…行きも帰りも…行けなくなっちゃう岡ビル百貨店!

 

続いては

「あの声を聞いて振り返る」


語られる東日本大震災で変わった風景
そして、いなくなってしまった人たちへの想い

振り返った先には、何もない…
何もないけど…そこには何かがある…
それは、今となっては見えない死者たちの声


♪横浜でかいた汗が
新幹線で冷えて
仙台で塩となる
横浜よりいくらか涼しい仙台では
その塩はぼくの勲章だ~


この歌い出しから
友部さんの描く…友部さんが感じた「目」に惹きこまれる…
いやあ、何度でも何度でも
言葉一つ一つを噛みしめて…聴いてきた唄

アルバム「あの橋を渡る」に収録されてて、このアルバムが、この曲を始めとして心に沁みるのよ

 

一昨年の秋にできたアルバム「あの橋を渡る」の中に今歌った曲が入っていると

「バレンタインデー」

弾き始めて、チューニングがズレいていることに気づき、再度整えてからの

「バレンタインデー」

2月のこの季節だからこその選曲でしょうか…

唄の世界はとことん温かい
何十回目かのバレンタインデーのことが歌われる
登場するのは
年齢を重ねた夫婦の愛情
やっぱ…身近にいる人に感謝の気持ちをもたなくちゃね…
と当たり前のことを気づかされる
ホント温かい歌でした…

 

「一月一日午後一時(高橋さん)」

行ったことのない
喫茶「クラムボン」が…
鮮やかに…心象風景に浮かび上がる…

「クラムボン」とは
宮沢賢治の「やまなし」にでてくる
教科書にも載っている物語に出てくる生命体なんだけど
正直…何なのか…わからない…

宮沢賢治は
漠然と森羅万象を生き物のように「クラムボン」と表現したのだろうか…

サビの歌詞

♪クラムボンが笑ったよ クラムボンが笑ったよ~

きっと
友部さんにとって
「クラムボン」は
居心地のいい空間であったに違いない…


歌の後半は
そのストーリーが
核心に


店主の高橋さんが亡くなった…
それも1月1日午後1時に…
その切ない思いを歌に込めて…
そのときの友部さんの想いや情景がストレートに伝わってくるような…
高橋さんへの想いが綴られる
ちょっと切ないけれど…

 

「ブルース」

♪ブルースは元気がない時には歌えない~
♪ブルースは元気がない時には歌えない~

このサビのリフレインの心地よさ…

毎日「ブルース」が歌える日々が送れるといいな…

 

「ぼくは君を探しに来たんだ」


ギター1本…だけなのに…

この迫力!!!
凄い!!凄い!!!

5分の休憩を挟んだだけで、もう1時間以上ずっと歌いっぱなしなのに…
このド迫力!!!

歌う言葉一つ一つが心に沁みる

ストレートに伝わる想いに
ぐぐっと惹きこまれる…

こんな素晴らしい歌を…私が10代後半の頃には…
もうすでに歌っていたのに…友部さんの唄と出会ったのは
私が40歳を過ぎてから…

友部さんの唄に出会わなかった
私の20代、30代を
「ああ、人生もったいないことしたな…」と…後悔しながら…
もう…心は感動で…痺れっぱなし…

 

きてくれたお客さんに感謝の言葉を…そして一言

「やってよかったです」と

一時は中止にしますか、なんて話もあったものですから…ライブはやるものですね…とまとめて、最後の歌をと

「月がボタンをかけた夜」

♪私は私を生きている 私は私を歌ってる

誰かが誰かと生きている 誰かが誰かを歌ってる~

リフレインが印象的なこの歌で本編終了

 

拍手!拍手!拍手に応えて、そのままステージに残ったままでUN

「ちょっと、アンコール用に時間をとってありました…笑…じゃあ、今アンコールで、ステージに出てきた感じで」と

 

 

「夕日は昇る」

♪こんど君にいつ会える
こんど君にいつ会える
こんど君にいつ会える~


いやあ…何度聴いても
心に沁みる…
ホント名曲だ…

「夕日が昇る」くらいだから
絶対、今度また会える…
唄を聴いてて…心からそう思えてくる…

一本のギターと
歌声で描かれた…
友部さんの世界を心から満喫…

40過ぎるときまで聴いていなくて
もったいない人生を送ってしまったなという後悔と
それでも…この歌をきっかけに40歳以降は
10年以上も名古屋に友部さんが見えた時には足を運び
満喫しているありがたい想いとが交錯しながら


今度も
豊橋に…名古屋に友部さんが見えた時には

♪こんど君にいつ会える~

じゃなくて

今度も友部さんに
「会いに行かなくちゃ…」