赤い旗無数に立ちて夏薬師
日本一のっぽの札が夏ぎろり
石猿が護る祠や白日傘
愛想なき床屋が刈りて髪涼し
職人が櫓を立てて夏祭り
猛暑日に胡麻だれ香る冷素麺
夏襟で仕事の帰り星凉し
学び舎もしばしの休み汗も引き
緑陰に噂をすれば黄金虫
漱石の句集を抱え虞美人草
夏の蝶舞ひて近づく百日紅
日本一のっぽの札が夏ぎろり
石猿が護る祠や白日傘
愛想なき床屋が刈りて髪涼し
職人が櫓を立てて夏祭り
猛暑日に胡麻だれ香る冷素麺
夏襟で仕事の帰り星凉し
学び舎もしばしの休み汗も引き
緑陰に噂をすれば黄金虫
漱石の句集を抱え虞美人草
夏の蝶舞ひて近づく百日紅