啼き終わり道に転がる落ちた蝉
二冊目は汗も乾きて青葉窓
パン屋から夏のスタジオ踊る影
籐の籠郵便局に吸い込まれ
花の径新たに咲けり糊空木
ベーカリー行きと帰りで小麦色
大木の葉陰で涼む夏薬師
雑踏の二階通路に霧時計
身の丈を庭のムクゲに追い越され
川床で足を涼ませ冷素麺
夏草や靴音弾む学期末
街路から青き山並み薄雪草
二冊目は汗も乾きて青葉窓
パン屋から夏のスタジオ踊る影
籐の籠郵便局に吸い込まれ
花の径新たに咲けり糊空木
ベーカリー行きと帰りで小麦色
大木の葉陰で涼む夏薬師
雑踏の二階通路に霧時計
身の丈を庭のムクゲに追い越され
川床で足を涼ませ冷素麺
夏草や靴音弾む学期末
街路から青き山並み薄雪草