書籍代また切り崩し西日差す
残像は瞼に咲きて夏旺ん
夏の雲路面電車が走る町
待ち人の暑中見舞いや雲の峰
物干しに一目散の夕立や
遠き空人を思ひて露涼し
炎天に冷素麺で涼を取り
人通うあの学び舎の青葉窓
うつむいて悩める時も散水車
評伝を書く算段の夏落葉
寝不足の結膜炎で花畑
浮名には縁のなき身の花魁草
残像は瞼に咲きて夏旺ん
夏の雲路面電車が走る町
待ち人の暑中見舞いや雲の峰
物干しに一目散の夕立や
遠き空人を思ひて露涼し
炎天に冷素麺で涼を取り
人通うあの学び舎の青葉窓
うつむいて悩める時も散水車
評伝を書く算段の夏落葉
寝不足の結膜炎で花畑
浮名には縁のなき身の花魁草