新月です。
休みです。
晴天です。
この三つがそろうことが年に何度あるでしょう。
おそらく、2回はない(たぶん、数年に一度しかない)。
稀有な幸運を手に入れました。
奥さんの手料理を「おいしいね~(^^)」といい、子どもを寝かしつけてから喜び勇んで夜空の元に駆けてゆきました。
(当初の予定では僕が手早く夕食の支度をして、早めの夕食を家族で済ませてさっさと出発するつもりが、なぜかこの日は奥さんがどうしても作りたい料理があったため、それを待つこととなりました。。。)
今回は反復法4回でまとまったのですが、なぜか赤道儀のセットアップに1時間もかかってしまいました。
また、今回は反復法でまとめたあとに極軸望遠鏡をのぞいてみたところ、時角はいいところに来てましたが、北極星マークの中に北極星が収まらず、若干外側に外れていました。
しかし、20分間くらいは特に問題なく追尾できていました。
不思議です。
なにはともあれオリオン大星雲です。
新月での撮影は初めてです。
新月ということは、月の明かりの影響をいっさい考えずに撮影できると言うことです。
ほぼ快晴で、雲もありません。
気流もけっしてひどい状態ではありません。
最高の撮影条件ということです。
さて、どんな写りをするか。
ん。。。
まあ、悪くはない。。。けど、前回と大きな差はない。
やはり、今の撮影場所で、この望遠鏡で、これ以上を望むことはできないということでしょう。
正直、これと同レベルの撮影を今後も繰り返す気にはなれません。
今、発注している光害カットフィルターの到着が待たれます。
あいにくとドイツまで発注中。
入荷が大幅に遅れており、届くのがいつになるかの見通しも立っていない様子。
まあ、気長に待つしかない。
泊まり業務の明けであり、なおかつ、翌日の予定もあり、早めに切り上げねばなりません。
ですが、ここまできてオリオン大星雲撮影だけで切り上げるのは寂しいので、他の被写体を考えてみました。
「スタパオーナーの八ヶ岳日記」の前々日の記事にいくつか星団が紹介されていたことを思い出し、それをiPhoneに入れている星空ソフトStar Walkでどこにあるのか検索してみると、その時間帯、空高く上がっていました。
御者座、初めて見ました。
EQ6proのコンピュータには40000個くらいの天体が登録されているらしく、頼もしい夜空の案内人です。
M37を導入してみました。
一発で視野の中央に導入されました。
なんて楽ちんなんだ。
感動です。
そして、散開星団、生まれて初めて見ました。
これまた感動。
次に、天頂付近になにかおもしろい天体はないか、Star Walkで探してみました。
適当にM81を指定しましました。
するとなにやら銀河らしきモノが視野に2つも写っているではないか。
もう片方はM82でした。
しかも、二つとも銀河っぽく見えるところがうれしい。
M81にはうっすらと銀河の腕が見えるではないか!
(距離的にもっと近いアンドロメダ銀河の撮影では見えなかったのに!)
やはり天頂付近は撮影の条件的によい(大気の影響を最小限にできる)ので、写りが一番よいのかもしれない。
この結果を鑑みると、撮影するときに天頂付近にある天体を中心に撮影してゆくべきなのかも知れないとか思ってしまいます。
経緯台での観測・撮影では、天頂付近がとても観察しづらくてまともにできてませんでしたが、天頂付近の観察であってもモータードライブ付きの赤道儀が勝手に視野の中に導いてくれるとなると話は全く違ってきます。
モニタがバリアングルのEOS 60Daが味方となるとなおさらです。
今後はガンガン天頂付近を攻めようかと思います。
あと、M81、M82を見る限り、APS-Cでの直接焦点撮影に固執することは撮影の幅を狭めてしまいそうです。
もっともっと小さいセンサーのカメラでの撮影も視野に入れたい。
PENTAX Qの導入を考えたいです。
SD-80ALの焦点距離が5500mm相当になります。
そうすればM81、M82を大きく写せるようになります。
この夜、初めてしし座を見つけました。
楽しみが止まらない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます