猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2014/10/23 奥会津遠征 2日目

2014-11-16 17:37:32 | 天体観測

本名の宿は、昔ながらの民家をそのまま宿に転用したような感じの宿でした。
宿主との生活空間と、宿泊客の空間が交差する感じです。


朝起きて、本名の集落を歩いてみました。

期待はしてませんでしたが、駅前に店一軒ない。
駅への道沿いにあるのは普通の農家の民家のみ。
軒先で収穫した豆を処理しているおばあさんたちが見えました。
勝手に撮っては失礼に当たるので撮りませんでしたが、とても絵になる光景でした。


すぐに本名駅に到着。




駅の、列車を待つための小屋が閉ざされていました。
よく見ると、線路が錆びています。
ハテ?こは如何に?

線路に降りて、歩いてみます。




すぐに行止りました。






線路沿いの家のおばあさんが、挨拶をしてくれました。
こちらも挨拶を返し、事情を聞くと、2011年の洪水で只見線の橋が2カ所で流され、復旧の見込みがないとのこと。
復旧費用は軽く10億円を超えるが、超ローカル路線の只見線は一日6往復しか走っていない赤字路線。
どこからお金を調達するかが大問題みたいです。
只見川沿いの田畑も流され、3年経った今年、やっと久々に田植えができたそうです。


適当に歩き回ると、二階の壁に梯子が吊るしてある民家をみかけました。
最初見たときは、「は?」となりましたが、よく考えると、ここが相当な豪雪地帯であることが想像されました。


てくてく歩いて行くと、水場を見つけました。
沖縄のヒジャーみたいな感じでした。




そのすぐ脇の小さな水路を水が勢いよく流れていました。



水量、水勢、ともによし。
工夫すれば水力発電ができそうです(^^)


その先へ歩いて行くと、只見川に出ました。
農家が数軒ありましたが、入り口が閉ざされており、窓も開けた気配がない。
住み人を失ったようです。
旅館のおばさんに聞くと、ここら辺の家は立派な家が多いが、そのほとんどは一人暮らしか、二人暮らしだそうです。
ものすごい豪雪地帯で、冬に閉ざされるため、若者が皆出てゆき、過疎が進んでいるそうです。
只見線の鉄橋は、今にも列車が走ってきそうですが、おそらく二度と列車の音を聞くことはないのでしょう。




昨夕は曇りでしたが、本日の夜からは少しずつ晴れる予報。




夜まで時間があります。
さて、何をしてすごそうか。
周囲にはたくさんの温泉があります。
せっかくここまで来たのですから、一つ入って行こう。
宿のおばさんに聞き、地元の人が通う共同浴場に行ってきました。


玉梨温泉共同浴場。




知らないと、絶対に見逃します。
遠目にはただの掘建て小屋です。




お湯は、少し赤茶けた感じでした。
温度は45度。
加温はせず、汲み上げだけみたいです。
むっちゃ熱くて、アッという間に全身真っ赤になりました。




驚いたことに、川の向かい側に、もう一軒、共同浴場がありました。
八町温泉 亀の湯。




玉梨温泉共同浴場も、亀の湯も、ともに無人浴場で、玉梨温泉共同浴場は、浴場が男女別。
亀の湯は混浴です。
ともに、維持協力金200円で入れます。




何故、歩いて5分の距離にこのような施設が2つもあるのでしょう?
無駄なような気がするのは、僕だけでしょうか?


その後、他にも天体撮影候補地はないものかと付近をうろうろしました。
まずはフェアリーランドかなやまスキー場。
衛星写真から見て、広い駐車場が魅力です。
行ってみたら、大きな電線が空を横切っており、使い物にならず。

ついでなので、火山湖の沼沢湖に。



なかなかよい湖。
民家はありますが、夜にくればかなり暗い夜空が期待できそう。


ついでなので、EF 50mm F1.8の試し撮りをしました。







さて、夕方になりました。
現場へ向かいます。



こんな感じで、けっこう広いです。
が、下はダート。
峠は、北にある日尊の倉山と、南にある狢ヶ森山を結ぶ南北に連なる尾根の上にあります。
その尾根の東端に望遠鏡を構えました。

が、なかなか晴れない。
しかも、尾根の東側斜面をガスが駆け上がってくる。

アッという間にGINJI-250FNの主鏡が結露しました(T_T)




しかたがないので、晴れるのを車中で待ちます。



幸いにして、峠の東端は3Gの電波がよく届くので、気象衛星図やらGPV予報やらをチェックしながら、待ちました。

日を越して間もなく、南の空が晴れ出しました。
雲の合間に出てきたオリオン大星雲をゲット。



この画像、露出の異なる2枚を合成したものです。
コンポジットなしで、よくここまで写ったものです。
ISO 1600って、けっこうキレイに写りますね。
横切った人工衛星の軌跡をみると、まっすぐでブレがありません。
オートガイドはほぼ完璧。
ということは、星が真円に写っていないのは、主鏡の歪みによるものでしょう。
あの凄まじい結露をした主鏡で、ここまでよく写ってくれたものです。


その後、再びガスに包まれ、さらに結露が進みました。
10/24 AM 4:00過ぎに再び晴れ間が出たときに撮った馬頭星雲はこんな写りになりました。



シャープ感は完全に失われました。
横切った衛星の軌跡から、オートガイドはほぼ完璧。
にも関わらず、星が変な形をしている。。。。


結露対策に、試しに白金カイロを主鏡の裏側に取り付けてみました。
すると、このように、ある程度は効果がある模様。





斜鏡も見事に曇りました。



しかたがないので、斜鏡にもこのように、白金カイロを取り付けてみました。


明日の夜は主鏡の裏に3つ白金カイロを取り付けて臨んでみようか。


もうこの夜は諦めて帰ろう。
そう思っていたら、新潟県側から真っ暗な道を車が駆け上がってきました。
70代のおじいさんが、出てきた。
話してみると、この方も全国の一等三角点を巡っているとのこと。。。
このおじいさん、すでに日本の百名山をほぼ登り尽くし、それでも登り足りず、車中泊をしながら旅を続けている模様。
人のことを言えませんが、世の中にはいろんな人がいるものですね(^_^;)


夜が明ける頃には、こんなに見事に晴れてくれました。
24日の夜は期待できそうです。




紅葉が見事ですが、これから宿に帰って寝るので、紅葉を楽しむ時間はないかもしれません。




雲海を突っ切って、下界に戻り、寝たのでした。




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