この日は、昼間から快晴でした。
紅葉が見事です。
この空は期待できそうです。
この遠征のメインターゲットはアンドロメダ銀河です。
僕の天体望遠鏡、笠井トレーディングのGINJI-250FNは焦点距離が1,000mmであるため、今まで、アンドロメダ銀河を撮影しても、中央部分しか写らず、正直、あまりよい写真にはなりません。
天文同好会で、大きな天体を部分部分に分けて分割撮影したものをつなぎ合わせて、一枚に合成する方法を教えてもらいました。
今時、iPhoneにさえ、パノラマ撮影機能がついています。
画像処理ソフトで同じことができないわけがないですね (^_^;)
今回の作戦は、アンドロメダ銀河を分割撮影して、その結果をつなぎ合わせて、一枚の大きな写真に仕上げることです。
昨夜は主鏡も斜鏡も結露しまくって、ひどい目に合いました。
そこで、この夜は、主鏡の裏側に3つの白金カイロを取り付けて臨みました。
すると・・・・。
こんな写りになりました。。。。
これは???
見たことのない写り方です。
ピントはしっかり合っています。
なんだこれは?
いろいろやってみましたが、改善しません。
いつもと違うのは、主鏡の裏に白金カイロを取り付けていること。
やはりこれが原因でしょうか?
白金カイロを主鏡から外して、外気温になじませました。
すると・・・。
普通に写るようになりました。
白金カイロで温めると、主鏡が歪むのでしょうか?
理屈はよくわかりませんが、白金カイロを取り付けると変な星像になり、白金カイロを外すと普通の星像になるのですから、白金カイロが原因でしょう。
ハッキリ言えることは、分厚くてゴツくて重い直径25cmの主鏡が、とてもデリケートなシロモノだったということです。
それにしても、写っている人工衛星の軌跡が揺れている。
オートガイドの追尾精度が今ひとつなのでしょう。
その後、試行錯誤を重ねた結果、追尾精度が上がってきました。
(うっすら写っている)人工衛星の軌跡がまっすぐな直線になりました。
しかし、星像が少し楕円形をしています。
オートガイドの追尾精度がよいのに、星像がよくない。。。
原因として考えられることはなんでしょう?
光軸が合っていない?
主鏡に歪みが生じている?
この夜は、PHD guidingと格闘したり、光軸調整をし直したり、散々悩みながらの撮影でした。
奥会津の山奥まで来て、望遠鏡と格闘とは。。。
いったい何をしにきたんだか。。。
アッという間に天文薄明が過ぎ、航海薄明を迎えてしまいました。。。
撮影がうまく軌道に乗らないと、なんと夜が短いことよ。。。
アンドロメダ銀河が低くなり、地平線沿いの人工光で明るくなっている空の領域に入ってしまいました。
その代わり南の空高くに上がってきたのがオリオン座。
すでに航海薄明を迎えた夜空ですが、せっかくなので馬頭星雲と燃える木を狙ってみました。
うーむ、見事です。
航海薄明を迎えてなおこの写り。
見事です。
夜空が暗いって、すばらしいことですね。
機材の片付けをしているうちに夜が明けてきました。
夜明けの光景はとても気持ちがいいですね。
もう少し粘れば、もっといい光景を見られたかもしれませんが、眠くて仕方がなかったので、帰途についたのでした。
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