大枚をはたいて手に入れたEOS Raですが、なかなか出番がないまま5ヶ月が過ぎました。
前回2月に山梨に行ってから、ずいぶん世間の状態は変わりましたね。
新型コロナウイルスがこんなに世界を変えてしまうとは。
マスクをして、人との距離を取る世界。
梅雨がずいぶん長かったですね。
まさか梅雨明けが8月にずれ込むとは。
そして台風がない7月。
毎年続く豪雨災害。
今年も超大型台風が関東を襲うのでしょうか。
そのつもりで備えないといけないと思っています。
なかなか空が晴れず、緊急事態宣言で県をまたいだ移動が禁止され、仕事も忙しく。
毎度のことですが、久しぶりの山梨となりました。
晴れるかどうかは微妙でしたし、月が上がって来るのもわかってましたが、可能性があると踏んでとにかく行きました。
結果的には素晴らしい夜でした。
見事な天の川。
ほぼ無風でした。
夏ですし、まずはM57を狙いました。
M57 リング星雲
ノートリミング
ISO 12800
15sec
8枚コンポジット
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M57は綺麗だけど、やはり小さいですね。
等倍トリミングしてみました。
等倍トリミングでこれだけ大きく写ります。
でもやはり星の膨化が気になりますね。
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ISO 12800で撮った写真が使い物になるという。。。
しかも、1枚15秒露出で写ってしまうという。。。
EOS Ra、大枚をはたいただけの価値があります。
この夜も、巨大赤道儀の調子は今ひとつでした。
90秒露出で成功したカットがなかったような気がします。
Raの高感度が使い物になるので、あえて長時間露光に挑戦しようという気になりませんでしたが。
M27 亜鈴状星雲
ノートリミング
ISO 12800
40sec
16枚コンポジット
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これだけ大きく写ってくれると満足です。
東の空にアンドロメダ銀河が上がって来ました。
もうそんな季節なんですね。
季節の移り変わりが早過ぎます。
M31 アンドロメダ銀河
大きすぎて、中心部しか入りません。
ISO 25600
40sec
16枚コンポジット
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東の空での撮影が割と得意な赤道儀だと思ってましたが、この夜は思うように動いてくれませんでした。
今思うと、ギアにグリースを足してみればよかったかもしれません。
80秒露出に耐えないので、ISO 25600に挑戦してみたのですが、十分使い物になります。
EOS Ra、驚きの性能です。
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観測中にミヤマクワガタが飛び込んで来ました。
ちょっと小ぶりでしたが、僕は初めて見るので驚きでした。
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最後にM33。
すでに月があがりかけてる時刻だったので、背景が若干明るいかもしれません。
ノートリミング、ノータッチガイド
EOS Ra
ISO 25600
60sec
16枚コンポジット。
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60秒露出は歩留まりが悪く、大量の失敗写真の山ができました。
というか、この写真の元画像で、星がまともに丸く写っていた写真は1枚くらいしかなかったような気がします。
ほとんどが楕円形になりました。
この焦点距離2,500mm、口径50cmの巨大ニュートンはじゃじゃ馬です。
ステラショット 2、イマイチな感じでした。
・カメラとの通信がよくよく途絶する。
・撮影してから表示までにやたら時間がかかる。
頻繁なので、時間を損した気分になります。
これなら、初代ステラショットのままの方がよかった。
ただ、初代ステラショットはEOS Raに対応してないんですよね。
困ったなぁ。
今年は梅雨が長引いたり、クソ暑い夏だったりで気落ちするような天候ですネ。(~ ~;
マタ、新型コロナウイルスの影響も仕事のみならず趣味の世界にも及んで被害甚大。
夏場の50㎝の調子は如何でしょう。。
写真みたとこ良い写りですが、細かく見るとそれなりに不満もあるかと。。(^0^;
最近のデジイチはⅭMOSばかりとなり、それなり以上の性能に感じます。
キヤノンもそうでしょうが、Nikonも以前のCCDよりは写りがクリアで、
しかも省エネに感じます。(^0^8
今少し使い勝手が良くて軽量なら天体用には持って来いだと思います。
今後はミラーレスなどこの点で有利、大いに期待はしています。(^0^v
Raのおかげで、巨大ニュートンが快適です。
最近のキャノンは画素数を落として感度をあげた機種を出して来てますね。
ISO 10万とか、信じられない世界ですね。
焦点距離1000mm程度までのニュートンなら極軸さえしっかり追い込めばオートガイドが必要のない時代が近づいているのを感じます。
欲を言えばキリが無いですが、Raに最大限、性能を発揮してもらおうと思います。
これからが楽しみでなりません。