林檎の唄 ~ アップルビデオ高津店オフィシャルブログ

アコースティック・バンド「アップルビデオ高津店」
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ブルースマンへの道! その25

2019年04月18日 06時47分16秒 | ブルースマンへの道

さてみなさま、ブルースマンになりたいですか?

まあ、ふつう、興味ありませんよね・・・

それでも今回も全力でお送りする、このブログ(遠い目)

どこの誰に向かってボールを投げているのかわからんけど、全力投球だぜ(笑)

 

さて前回、ジャム・セッションの場での曲の打ち合わせについて語りましたな。

そして、その時の例として、以下のようなものを挙げました。

 

キーはデー!

ケツから、スロー!

2番目は上がらない!

 

という内容ですね。

 

おいらはその後、

たくさんの教則本やら、ジャムセッションの手引書なんかを読んで。

その意味するところがわかったのですわ。

 

まず、1行目の「キーはデー!」

これは、曲のKey(キー)がD(デー)であることを指しているわけですね。

つまり、Dから始まる12小節のブルースであるということを伝えているわけです。

D(ディー)のことをD(デー)と発音しているのは、B(ビー)と紛らわしいからですわ。

曲のKey(調)を指示するわけですから、聞き間違いが起こると大変なことになります。

なもんで、極力、聞き取りやすいようにしてあるわけです。

 

そして次に2行目の「ケツから、スロー!」

これはけっこう苦戦しました(笑)

後半の「スロー」というのは、ゆっくりという意味なんで「テンポをゆっくりにして演奏しよう」ということですね。

これはすぐわかるんだけども「ケツから」というのが最初は良くわからず・・・

ただ、反対語が「アタマから」だということに気づくと、理解できやした。

つまり「アタマから」というのは、12小節ブルースの最初から、ということ。

よって「ケツから」というのは、12小節ブルースの終わりから、ということ。

とは言っても、この終わりから、というのは、冒頭の図で説明すると、

三段目の「⑤E7」となっている小節から、スタートしましょう、ということのようです。

ただ、いろんな情報を見てみると、どうやらこの通りのコード進行じゃなくてもいいみたい。

つまり「最初に4小節やってから、アタマに戻るよ~」という意味のようです。

 

ちなみに、この図ですが、例としてKeyがAの曲になってます。

ただし、それぞれのコードの上に、〇で囲まれた数字があります。

これは最初のコードからいくつ上のコードか、という意味でして、この数字そのものは、どんなKeyでも同じです。

 

最後に3行目の「2番目は上がらない!」

これは最初に聞いた時は、まったくもって意味不明でした(爆笑)

おいらはヴォーカルなので、1番は普通に歌い、2番のときにはメロディを変えて、高く(上げて)歌ったりします。

だから「2番の時も1番の時と同じように歌うことなのかな~」と思ったりもしましたわ。

でもそんなの、ヴォーカルが1人で決めて実行できることだし、それによって、バンドの演奏が劇的に変わるとも思えない。

何なんだろうな~、と思っていたのですが。

 

もう1度ブルースのコード進行表を見てみましょう。

はい、注目は2小節目(2番目のコード)です!!

「①A7」というのとカッコづきで、「④D7」というのが併記されてますね。

そうブルースの場合、2小節目のコードが①(1度)になるか、④(4度)になるかの2通りあるんですよ。

だから「2小節目(2番目)が上がる」と言われた場合は、④のほうのコードを弾く。

「2小節目(2番目)は上がらない」と言われた場合は、①のままのコードを弾き続ければいい、ということなんですね。

 

なるほど、これなら、すべてのキーの、すべてのテンポの、どこから始めるブルースでも、だいたい指示できますわ。

 

ということが飲み込めた時点で、以下次号じゃ!!