さてみなさま、ブルースマンになりたいですか?
まあ、ふつう、興味ありませんよね・・・
それでも今回も全力でお送りする、このブログ(遠い目)
どこの誰に向かってボールを投げているのかわからんけど、全力投球だぜ(笑)
さて前回、ジャム・セッションの場での曲の打ち合わせについて語りましたな。
そして、その時の例として、以下のようなものを挙げました。
キーはデー!
ケツから、スロー!
2番目は上がらない!
という内容ですね。
おいらはその後、
たくさんの教則本やら、ジャムセッションの手引書なんかを読んで。
その意味するところがわかったのですわ。
まず、1行目の「キーはデー!」
これは、曲のKey(キー)がD(デー)であることを指しているわけですね。
つまり、Dから始まる12小節のブルースであるということを伝えているわけです。
D(ディー)のことをD(デー)と発音しているのは、B(ビー)と紛らわしいからですわ。
曲のKey(調)を指示するわけですから、聞き間違いが起こると大変なことになります。
なもんで、極力、聞き取りやすいようにしてあるわけです。
そして次に2行目の「ケツから、スロー!」
これはけっこう苦戦しました(笑)
後半の「スロー」というのは、ゆっくりという意味なんで「テンポをゆっくりにして演奏しよう」ということですね。
これはすぐわかるんだけども「ケツから」というのが最初は良くわからず・・・
ただ、反対語が「アタマから」だということに気づくと、理解できやした。
つまり「アタマから」というのは、12小節ブルースの最初から、ということ。
よって「ケツから」というのは、12小節ブルースの終わりから、ということ。
とは言っても、この終わりから、というのは、冒頭の図で説明すると、
三段目の「⑤E7」となっている小節から、スタートしましょう、ということのようです。
ただ、いろんな情報を見てみると、どうやらこの通りのコード進行じゃなくてもいいみたい。
つまり「最初に4小節やってから、アタマに戻るよ~」という意味のようです。
ちなみに、この図ですが、例としてKeyがAの曲になってます。
ただし、それぞれのコードの上に、〇で囲まれた数字があります。
これは最初のコードからいくつ上のコードか、という意味でして、この数字そのものは、どんなKeyでも同じです。
最後に3行目の「2番目は上がらない!」
これは最初に聞いた時は、まったくもって意味不明でした(爆笑)
おいらはヴォーカルなので、1番は普通に歌い、2番のときにはメロディを変えて、高く(上げて)歌ったりします。
だから「2番の時も1番の時と同じように歌うことなのかな~」と思ったりもしましたわ。
でもそんなの、ヴォーカルが1人で決めて実行できることだし、それによって、バンドの演奏が劇的に変わるとも思えない。
何なんだろうな~、と思っていたのですが。
もう1度ブルースのコード進行表を見てみましょう。
はい、注目は2小節目(2番目のコード)です!!
「①A7」というのとカッコづきで、「④D7」というのが併記されてますね。
そうブルースの場合、2小節目のコードが①(1度)になるか、④(4度)になるかの2通りあるんですよ。
だから「2小節目(2番目)が上がる」と言われた場合は、④のほうのコードを弾く。
「2小節目(2番目)は上がらない」と言われた場合は、①のままのコードを弾き続ければいい、ということなんですね。
なるほど、これなら、すべてのキーの、すべてのテンポの、どこから始めるブルースでも、だいたい指示できますわ。
ということが飲み込めた時点で、以下次号じゃ!!