荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

太郎兵衛の墓と藤の湯

2024年09月05日 | 散文

不整脈だけでなく、頚椎と腰椎の治療にも通っています。今日は天気が良いので自転車で行きました。その帰りにちょっと散策をしました。東砂町の住宅街です。家と家の間に、フェンスに囲まれた石碑のような物が有りました。

残暑の濃い影が邪魔をして、字が良く見えません。フェンスを開けて石碑の前に立ちました。

「開拓之祖 太郎兵衛之墓」と書いてあります。石碑かと思ったら墓石です。「開拓之祖」と有ります。界隈は「砂村何某」が開拓し「砂村」と呼ばれ、村が大きくなったのでやがて「砂町」となったと聞いています。砂村何某の兄は神奈川県の久里浜を開拓したとも聞いています。砂村一家は、開拓技術を持った幕府の役人かな?と思っています。その他にも界隈を開拓した人が居たんですね。しかも苗字を持たないので農民だったと思います。

裏を覗きます。昭和22年に再建されたものらしいです。そういう由来ですか?

墓石の背後は、左右の民家と同じ奥行きの墓所です。これって、開拓したのは江戸時代でしょうから、左右の民家は、墓の隣に家を建てたという事ですね。

前面路地の東側を見ます。すぐに荒川の土手に行き当たる立地です。

西側は、あのマンションを始め、多くのマンションが建っている地区です。すぐそこに三叉路が在ります。

左には町内会館と消防団の器具置場です。街の中央部です。

 

右側には、銭湯「藤の湯」です。

残暑の木漏れ日に佇んでいます。

隣は豆腐屋です。下町の中心部です。

当然、銭湯に付き物のコインランドリーも併設しています。

振り返ります。あの、木が茂った先が墓です。

さて、「藤の湯」と久しぶりの出逢いです。丁度10年前に「江東28湯」を訪ねて以来です。世間ではずいぶん銭湯が無くなっています。その全ての銭湯を再訪したくなりました。どうなっているのだろう?確かめたいです。

「江東28湯」で巡った「藤の湯」はこちら

 


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