今年で2回目のグランプリ開催を迎えたソチ・オートドロー
ムにて11日(日)日本時間20時から2015年FIA F1世界選
手権第15戦ロシアGP決勝が実施された。
前日の行われた予選には土曜フリー走行で激しいクラッシ
ュを喫したサインツ(トロ・ロッソ)以外の19名が参加し、メル
セデスのロズベルグとハミルトンがフロントローを独占した。
マクラーレンのアロンソ(予選16番手)とマノー・マルシャの
メルヒ(予選19番手)がエンジン交換によってそれぞれ35グ
リッドと20グリッドの降格処分を科されている。またクラッシュ
後に病院で検査を受けたサインツは日曜日の現地朝にFIA
の医師団からレース参加のお墨付きを得ており、18番グリッ
ド以降にメルヒ、アロンソ、サインツの順に並んだ。
サーキットは5.843㎞、決勝レースは53周で行われる。スター
ト時の天候は曇り、気温18℃、路面温度27℃、湿度47%のド
ライコンディションだった。
シグナルオフで全車が一斉にスタートすると、先頭でターン1
に向かったロズベルグにハミルトンが襲いかかる。鈴鹿のス
タートではハミルトンにトップを奪われてしまったロズベルグ
だが、今回は堅実な守りでチームメイトの先行を許さず。6番
手スタートのヒュルケンベルグ(フォース・インディア)がスピ
ンを喫したところにザウバーのエリクソンが突っ込み、オープ
ニングラップからセーフ ティカーが出動した。
セーフティカーは3周目の終わりに戻り。再スタート後にボッ
タスがライコネンをかわした。ロズベルグはしばらくラップリー
ダーの座をキープしていたものの、7周目にハミルトンとボッ
タスにパスされた後は明らかにペースが落ち、後続に次々と
抜かれピットレーンに帰還する。ロズベルグはスロットルダン
パーのトラブルに見舞われた模様で、残念ながらここでレー
スを終えることとなった。
スタートで得点圏内まで位置を上げたバトンだが、9周目にマ
ルドナドに前を奪われた。12周目、そのバトンの後ろを走って
いたグロージャンがターン3でリアのコントロールを失い、コー
スサイドのバリアに2度衝突してストップする。激しいクラッシュ
だったもののドラ―バーは無事で、バリア修復作業のために
再びセフティカーが導入された。
17周目にレースが再開されると、ベッテルとライコネンのフェ
ラーリコンビがあわや接触の接近戦を繰り広げた末、ベッテ
ルが3番手に上がっている。
ベッテルは31周目にソフトタイヤへ履き替え、6番手で隊列に
合流。7番手にリカルドをはさみ、8番手がボッタスだ。フェラー
リは翌32周目にライコネンを呼び戻し、迅速な作業でドライバ
ーを送り出したものの、わずかな差でボッタスの後方でコース
復帰となった。
一通りタイヤ交換が終わった35周目の段階でポイント圏にい
たのはハミルトン、ベッテル、ペレス、リカルド、ボッタス、ライ
コネン、サインツ、クビアト、バトン、マッサ。ライコネンはボッ
タスに襲いかかりサイド・バイ・サイドの戦いで一時は前にで
かかるも、ボッタスがなんとか同郷の先輩を抑えた。
47周目にサインツがスピンを喫し、リアからバリアにヒットして
しまう。態勢を立てなおして再び走り出したサインツだったが、
リアウィングからパーツが脱落し、やむなくコース脇でマシンを
止めている。
48周目についにリカルドを料理したライコネンはファステストラ
ップを更新する走りを披露。レッドブルはサスペンション周辺に
違和感を訴えたリカルドにストップするように指示を出した。
3番手ペレスはよりタイヤが新しいボッタスとライコネンが後ろ
に控えている状態で、苦しい走りを強いられる。52周目にじっ
とチャンスをうかがっていたボッタスがペレスを抜き去り、その
隙を突いてライコネンもペレスの前に。あっという間にペレスを
置き去りにした2人は3位表彰台をかけて競り合い、なんとファ
イナルラップのターン4で接触してしまった。
これで3番手の位置を取り戻したペレスはウィナーのハミルト
ンと2位のベッテルにつづいてチェッカーフラグを受け、今季初
の表彰台フィニッシュを果たした。
4位でゴールしたウィリアムズのマッサに次いでチェッカーを受
けたライコネンはレース後にボッタスとの接触の責任を問われ
て30秒のタイムペナルティが下り、最終的な結果は5位クビア
ト、6位ナッサー、7位マルドナドに続いてライコネンが8位、マク
ラーレンのバトンが9位でポイントを獲得した。
バトンの相棒アロンソも10番目にゴールしたが、コースリミット
を超えたとしてレース後に5秒加算のペナルティを食らい、10
位のポジションはトロ・ロッソのフェルスタッペンが手にいれて
いる。アロンソは11位完走となり、ボッタスが12位完走扱い。
メルヒとスティーブンスのマノー・マルシャコンビが13位と14位
で、終盤にリタイヤしたリカルドも15位完走扱いだった。
ライコネンが8位に下がったことで、メルセデスのコンストラク
ターズ選手権2連覇が確定。昨年と同じロシアの地でタイトル
を決めている。
マクラーレン・ホンダはダブル入賞だったところ、アロンソのペ
ナルティで逃してしまいました。
次戦USGPに期待しましょう!
ムにて11日(日)日本時間20時から2015年FIA F1世界選
手権第15戦ロシアGP決勝が実施された。
前日の行われた予選には土曜フリー走行で激しいクラッシ
ュを喫したサインツ(トロ・ロッソ)以外の19名が参加し、メル
セデスのロズベルグとハミルトンがフロントローを独占した。
マクラーレンのアロンソ(予選16番手)とマノー・マルシャの
メルヒ(予選19番手)がエンジン交換によってそれぞれ35グ
リッドと20グリッドの降格処分を科されている。またクラッシュ
後に病院で検査を受けたサインツは日曜日の現地朝にFIA
の医師団からレース参加のお墨付きを得ており、18番グリッ
ド以降にメルヒ、アロンソ、サインツの順に並んだ。
サーキットは5.843㎞、決勝レースは53周で行われる。スター
ト時の天候は曇り、気温18℃、路面温度27℃、湿度47%のド
ライコンディションだった。
シグナルオフで全車が一斉にスタートすると、先頭でターン1
に向かったロズベルグにハミルトンが襲いかかる。鈴鹿のス
タートではハミルトンにトップを奪われてしまったロズベルグ
だが、今回は堅実な守りでチームメイトの先行を許さず。6番
手スタートのヒュルケンベルグ(フォース・インディア)がスピ
ンを喫したところにザウバーのエリクソンが突っ込み、オープ
ニングラップからセーフ ティカーが出動した。
セーフティカーは3周目の終わりに戻り。再スタート後にボッ
タスがライコネンをかわした。ロズベルグはしばらくラップリー
ダーの座をキープしていたものの、7周目にハミルトンとボッ
タスにパスされた後は明らかにペースが落ち、後続に次々と
抜かれピットレーンに帰還する。ロズベルグはスロットルダン
パーのトラブルに見舞われた模様で、残念ながらここでレー
スを終えることとなった。
スタートで得点圏内まで位置を上げたバトンだが、9周目にマ
ルドナドに前を奪われた。12周目、そのバトンの後ろを走って
いたグロージャンがターン3でリアのコントロールを失い、コー
スサイドのバリアに2度衝突してストップする。激しいクラッシュ
だったもののドラ―バーは無事で、バリア修復作業のために
再びセフティカーが導入された。
17周目にレースが再開されると、ベッテルとライコネンのフェ
ラーリコンビがあわや接触の接近戦を繰り広げた末、ベッテ
ルが3番手に上がっている。
ベッテルは31周目にソフトタイヤへ履き替え、6番手で隊列に
合流。7番手にリカルドをはさみ、8番手がボッタスだ。フェラー
リは翌32周目にライコネンを呼び戻し、迅速な作業でドライバ
ーを送り出したものの、わずかな差でボッタスの後方でコース
復帰となった。
一通りタイヤ交換が終わった35周目の段階でポイント圏にい
たのはハミルトン、ベッテル、ペレス、リカルド、ボッタス、ライ
コネン、サインツ、クビアト、バトン、マッサ。ライコネンはボッ
タスに襲いかかりサイド・バイ・サイドの戦いで一時は前にで
かかるも、ボッタスがなんとか同郷の先輩を抑えた。
47周目にサインツがスピンを喫し、リアからバリアにヒットして
しまう。態勢を立てなおして再び走り出したサインツだったが、
リアウィングからパーツが脱落し、やむなくコース脇でマシンを
止めている。
48周目についにリカルドを料理したライコネンはファステストラ
ップを更新する走りを披露。レッドブルはサスペンション周辺に
違和感を訴えたリカルドにストップするように指示を出した。
3番手ペレスはよりタイヤが新しいボッタスとライコネンが後ろ
に控えている状態で、苦しい走りを強いられる。52周目にじっ
とチャンスをうかがっていたボッタスがペレスを抜き去り、その
隙を突いてライコネンもペレスの前に。あっという間にペレスを
置き去りにした2人は3位表彰台をかけて競り合い、なんとファ
イナルラップのターン4で接触してしまった。
これで3番手の位置を取り戻したペレスはウィナーのハミルト
ンと2位のベッテルにつづいてチェッカーフラグを受け、今季初
の表彰台フィニッシュを果たした。
4位でゴールしたウィリアムズのマッサに次いでチェッカーを受
けたライコネンはレース後にボッタスとの接触の責任を問われ
て30秒のタイムペナルティが下り、最終的な結果は5位クビア
ト、6位ナッサー、7位マルドナドに続いてライコネンが8位、マク
ラーレンのバトンが9位でポイントを獲得した。
バトンの相棒アロンソも10番目にゴールしたが、コースリミット
を超えたとしてレース後に5秒加算のペナルティを食らい、10
位のポジションはトロ・ロッソのフェルスタッペンが手にいれて
いる。アロンソは11位完走となり、ボッタスが12位完走扱い。
メルヒとスティーブンスのマノー・マルシャコンビが13位と14位
で、終盤にリタイヤしたリカルドも15位完走扱いだった。
ライコネンが8位に下がったことで、メルセデスのコンストラク
ターズ選手権2連覇が確定。昨年と同じロシアの地でタイトル
を決めている。
マクラーレン・ホンダはダブル入賞だったところ、アロンソのペ
ナルティで逃してしまいました。
次戦USGPに期待しましょう!