ヘルマン・ティルケが手がけた反時計回りのサーキット・オ
ブ・ジ・アメリカズで日本時間26日(月)早朝4時から2015年
FIA F1世界選手権第16戦US GP決勝が行われ、メルセデ
スのハミルトンが3度目の戴冠を決めた。
オースティンは週末を通し雨の影響を受けており、土曜日
に実施予定だった予選は決勝日の朝に順延された。その
予選もやはり雨に見舞われ、天候悪化によりQ3が中止さ
れたため、Q2のタイムを元にメルセデスのロズベルグがポ
―ルポジションを獲得し、チームメイトのハミルトンが2番手
につけた。
フェラーリのベッテル(予選5番手)とライコネン(同8番手)
はアップデートを施した5基目のパワーユニットを投入して
10グリッド降格処分に。また、ウィリアムズのボッタス(同
12番手)が予選後にギアボックスを交換して5グリッド降
格され、3者のペナルティ適用後のグリッドはベッテルが
13番、ボッタスが16番、ライコネンが18番となる。
マクラーレンのアロンソは9番、バトンが11番手だった。
決勝レースは1周5.513㎞のサーキットを56周して争われ
る。レーススタート前になってようやくサーキット上空に晴
れ間が覗き、気温17℃、路面温度19℃、湿度90%のウエ
ットコンディションでフォーメーションラップが始まった。
シグナルが消えてレースがスタートすると、ハミルトンがロ
ズベルグに並びかけた。2人はターン1でサイド・バイ・サイ
ドになり、軽い接触の末アウト側にいたロズベルグがコー
ス外に押し出されてポジションを落とした。
中団以降では7番手スタートのマッサ(ウィリアムズ)がハ
ーフスピンを喫した影響で数台が巻き添えになり、9番手
スタートのアロンソもその餌食に。アロンソはグロージャン
ボッタスらと共に1周目の終わりにピットへ入った。
序盤のトップ10はハミルトン、クビアト(レッドブル)、リカルド
(同)、ペレス(フォース・インディア)、ベッテル、フェルスタッ
ペン(トロ・ロッソ)、ライコネン、サインツ(トロ・ロッソ)、ヒュ
ルケンベルグ(フォース・インディア)というメンバーだった。
16周目、ハミルトンがついにリカルドの先行を許し、今度は
チームメイトから迫られる形になった。ロズベルグは競り合
いの末18周目にハミルトンを仕留め、クビアトからもプレッ
シャーを受けたハミルトンはチームからピットに呼び戻され
た。
第2スティントに入って上位はリカルド、ロズベルグ、クビア
ト、ハミルトンというオーダー。路面がドライになってレッドブ
ルのペースが伸び悩み、ロズベルグがリカルドを抑えてトッ
プに立った他、クビアトが4番手を譲っている。
レースが中盤を迎えるとサバイバルの傾向が強まり、マッサ
が24周目にピットでリタイアしたのに続き、27周目には奮闘
むなしくライコネンもガレージでマシンを降りる。さらにエリク
ソンがコース上でストップしたため、セーフティカーが出動し
た。
周回遅れのマシンが隊列の後方に戻るのを待って33周目
にレースが再開され、ベッテルがクビアトをかわした。さらに
3番手を狙ったベッテルだが、しばしリカルドの防戦に遭遇
い遭い、完全にオーバーテイクを成功させたのは次の周回
だった。クビアトがミスして7番手に下がり、バトンとアロンソ
が9番手と10番手に上っている。
36周目、リカルドとヒュルケンベルグが接触し、リカルドは6
番手で走り続けたものの、フロントウィングにダメージを負っ
たヒュルケンベルグはコース脇にマシンを止めた。ペレスが
バトンに抜かれたところでバーチャルセーフティカーが発令
された。
46周目にレースがリスタートした際の序列はハミルトン、ベ
ッテル、フェルスタッペン、ロズベルグ、バトン、ペレス、アロ
ンソ、サインツ、マルドナド、クビアトだった。アロンソがペレ
スを料理し、ロズベルグがフェルスタッペンを抜いて3番手に
上っている。
新品のソフトタイヤで快走するロズベルグはベッテルをパス
して2番手に。その直後、10番手を走っていたクビアトがクラ
ッシュし、2度目のセーフティカー登場となった。
このときポイント圏内を走っていたのはロズベルグ、ハミルト
ン、フェルスタッペン、ベッテル、アロンソ、ペレス、リカルド、
バトン、マルドナド、サインツ。46周目の終わりにセーフティ
カーが戻り、12台がチェッカーフラッグ目指して戦いを再開し
た。
ハミルトンの優勝を阻止しなければタイトル争いから脱落す
ろロズベルグだが、48周目に痛恨のミスを犯してオーバーラ
ンし、ハミルトンを前に行かせてしまう。後方では交換したば
かりのソフトタイヤを生かして6番手に上がったバトンの後ろ
で接戦が繰り広げられ、タイヤの古いアロンソは何とか10番
手をキープしていた。
ハミルトンは確実にロズベルグとの差を開き、1周毎に3度目
の選手権優勝に近づいていく。2位フィニッシュでハミルトン
の戴冠を止められるベッテルは懸命なプッシュでロズベルグ
に肉薄するも、パスすることは叶わなかった。
2015年のドライバーズタイトルはオースティンでトップチェッカ
ーを受けたハミルトンの手に。
2位ロズベルグと3位ベッテル以降はフェルスタッペン、ペレス
サインツ、バトン、マルドナド、ナッサー、リカルドのオーダーで
決着。アロンソはレース終了間際に11位に後退した。
マクラーレン・ホンダ、もうちょっとのところでダブル入賞を逃し
てしまいました。
次戦メキシコGPに期待しましょう!
ブ・ジ・アメリカズで日本時間26日(月)早朝4時から2015年
FIA F1世界選手権第16戦US GP決勝が行われ、メルセデ
スのハミルトンが3度目の戴冠を決めた。
オースティンは週末を通し雨の影響を受けており、土曜日
に実施予定だった予選は決勝日の朝に順延された。その
予選もやはり雨に見舞われ、天候悪化によりQ3が中止さ
れたため、Q2のタイムを元にメルセデスのロズベルグがポ
―ルポジションを獲得し、チームメイトのハミルトンが2番手
につけた。
フェラーリのベッテル(予選5番手)とライコネン(同8番手)
はアップデートを施した5基目のパワーユニットを投入して
10グリッド降格処分に。また、ウィリアムズのボッタス(同
12番手)が予選後にギアボックスを交換して5グリッド降
格され、3者のペナルティ適用後のグリッドはベッテルが
13番、ボッタスが16番、ライコネンが18番となる。
マクラーレンのアロンソは9番、バトンが11番手だった。
決勝レースは1周5.513㎞のサーキットを56周して争われ
る。レーススタート前になってようやくサーキット上空に晴
れ間が覗き、気温17℃、路面温度19℃、湿度90%のウエ
ットコンディションでフォーメーションラップが始まった。
シグナルが消えてレースがスタートすると、ハミルトンがロ
ズベルグに並びかけた。2人はターン1でサイド・バイ・サイ
ドになり、軽い接触の末アウト側にいたロズベルグがコー
ス外に押し出されてポジションを落とした。
中団以降では7番手スタートのマッサ(ウィリアムズ)がハ
ーフスピンを喫した影響で数台が巻き添えになり、9番手
スタートのアロンソもその餌食に。アロンソはグロージャン
ボッタスらと共に1周目の終わりにピットへ入った。
序盤のトップ10はハミルトン、クビアト(レッドブル)、リカルド
(同)、ペレス(フォース・インディア)、ベッテル、フェルスタッ
ペン(トロ・ロッソ)、ライコネン、サインツ(トロ・ロッソ)、ヒュ
ルケンベルグ(フォース・インディア)というメンバーだった。
16周目、ハミルトンがついにリカルドの先行を許し、今度は
チームメイトから迫られる形になった。ロズベルグは競り合
いの末18周目にハミルトンを仕留め、クビアトからもプレッ
シャーを受けたハミルトンはチームからピットに呼び戻され
た。
第2スティントに入って上位はリカルド、ロズベルグ、クビア
ト、ハミルトンというオーダー。路面がドライになってレッドブ
ルのペースが伸び悩み、ロズベルグがリカルドを抑えてトッ
プに立った他、クビアトが4番手を譲っている。
レースが中盤を迎えるとサバイバルの傾向が強まり、マッサ
が24周目にピットでリタイアしたのに続き、27周目には奮闘
むなしくライコネンもガレージでマシンを降りる。さらにエリク
ソンがコース上でストップしたため、セーフティカーが出動し
た。
周回遅れのマシンが隊列の後方に戻るのを待って33周目
にレースが再開され、ベッテルがクビアトをかわした。さらに
3番手を狙ったベッテルだが、しばしリカルドの防戦に遭遇
い遭い、完全にオーバーテイクを成功させたのは次の周回
だった。クビアトがミスして7番手に下がり、バトンとアロンソ
が9番手と10番手に上っている。
36周目、リカルドとヒュルケンベルグが接触し、リカルドは6
番手で走り続けたものの、フロントウィングにダメージを負っ
たヒュルケンベルグはコース脇にマシンを止めた。ペレスが
バトンに抜かれたところでバーチャルセーフティカーが発令
された。
46周目にレースがリスタートした際の序列はハミルトン、ベ
ッテル、フェルスタッペン、ロズベルグ、バトン、ペレス、アロ
ンソ、サインツ、マルドナド、クビアトだった。アロンソがペレ
スを料理し、ロズベルグがフェルスタッペンを抜いて3番手に
上っている。
新品のソフトタイヤで快走するロズベルグはベッテルをパス
して2番手に。その直後、10番手を走っていたクビアトがクラ
ッシュし、2度目のセーフティカー登場となった。
このときポイント圏内を走っていたのはロズベルグ、ハミルト
ン、フェルスタッペン、ベッテル、アロンソ、ペレス、リカルド、
バトン、マルドナド、サインツ。46周目の終わりにセーフティ
カーが戻り、12台がチェッカーフラッグ目指して戦いを再開し
た。
ハミルトンの優勝を阻止しなければタイトル争いから脱落す
ろロズベルグだが、48周目に痛恨のミスを犯してオーバーラ
ンし、ハミルトンを前に行かせてしまう。後方では交換したば
かりのソフトタイヤを生かして6番手に上がったバトンの後ろ
で接戦が繰り広げられ、タイヤの古いアロンソは何とか10番
手をキープしていた。
ハミルトンは確実にロズベルグとの差を開き、1周毎に3度目
の選手権優勝に近づいていく。2位フィニッシュでハミルトン
の戴冠を止められるベッテルは懸命なプッシュでロズベルグ
に肉薄するも、パスすることは叶わなかった。
2015年のドライバーズタイトルはオースティンでトップチェッカ
ーを受けたハミルトンの手に。
2位ロズベルグと3位ベッテル以降はフェルスタッペン、ペレス
サインツ、バトン、マルドナド、ナッサー、リカルドのオーダーで
決着。アロンソはレース終了間際に11位に後退した。
マクラーレン・ホンダ、もうちょっとのところでダブル入賞を逃し
てしまいました。
次戦メキシコGPに期待しましょう!