9日(日)、オーストリア・シュピールベルグにある
レッドブル・リンクを舞台に2017年FIA F1世界選
手権第9戦オーストリアGP決勝レースが開催され
メルセデスのボッタスがポール・トゥ・ウィンを飾っ
た。
チャンピオンシップのランキング2位につけるメル
セデスのハミルトンが予定外のギアボックス交換
により5グリッド降格処分を確立させて挑んだ予
選はチームメイトのボッタスがポールタイムをたた
き出し、0.042秒差でフェラーリのベッテルがフロン
トローに並んだ。予選3番手タイムを残したのはハ
ミルトンだが、グリッドペナルティにより8番手に後
退。代わってフェラーリを駆るライコネンが2列目
の奇数グリッドについている。
レース前にエンジン交換をしたザウバーのウェーレ
インがピットスタートになった以外、グリッド位置
に変更はない。ウェ-レインは予選20番手だった
ため、恩恵を受けたドライバーはいなかった。
全長4.326㎞のレッドブル・リンクにて71周で争わ
れた決勝は若干の青空が見えながらも雲が多く
気温28℃、路面温度48℃、湿度37%のドライコン
ディションでスタート時刻を迎える。
11番手以降、スーパーソフトタイヤを選んだのは
ルノーのヒュルケンベルグほか4名、ソフトタイヤ
を第1スティントに用意したのはルノーのパーマー
とウィリアムズのマッサだった。
シグナル消灯と同時に素晴らしいタイミングで好
発進を決めたボッタスが先頭をキープしてターン1
を通過していく中、後方ではレッドブルのフェルス
タッペンがスピンを喫してしまう。周辺が混み合う
状況でターン1にかけてトロ・ロッソのクビアトがブ
レーキングポイントを逃してアロンソ(マクラーレ
ン)に突っ込んでしまい、追突されたアロンソがそ
の衝撃でフェルスタッペンに接触した結果だ。
ぶつけられたアロンソとフェルスタッペンは懸命に
ピットを目指し、アロンソは帰還を果たしたもの
の、そのままマシンを降りて戦線離脱。フェルス
タッペンは道中にチームからマシンを止めるよう
指示を受けてリタイヤを喫した。このインシデント
の責任を問われ、クビアトにはドライブスルーペ
ナルティが科されている。クビアトは10周目にペ
ナルティを消化し、最後尾でレースを続けた。
8番手スタートのハミルトンは序盤に数度のオー
バーテイクを披露して20周目を迎える頃には4番
手を走るライコネンの背中をとらえる。他にも、入
賞圏の10番手を走るストロール(ウィリアムズ)と
マグヌッセン(ハースF1)、12番手のパーマー(ル
ノー)とマクラーレンを駆るバンド―ルンがコンマ
数秒差のバトルを展開したが、それぞれ追い抜き
の機会につなげられず、ペースは良いもののが
まんのレースを強いられる。
マグヌッセンはストロールを攻略する糸口を見つ
けられぬまま、30周を走ったところでトラブルに見
舞われてスローダウン。ピットにはたどり着いた
が、ギアを失っており、ピットボックスにマシンを止
めるとレースを断念した。
マグヌッセンのトラブルから2周後、ハミルトンがタ
イヤ交換を終えてコースに戻る。第2スティントに
ハミルトンが選んだコンパウンドはウルトラソフト
だ。続いてレッドブルがリカルドのピットストップを
完了させ、フェラーリはベッテルのタイヤを新品の
スーパーソフトに交換した。
メルセデスがボッタスを呼び入れたのは41周目を
終えてから。その時点でボッタスのタイヤはかな
り劣化しており、「もうタイヤが残っていない」とい
う本人の訴えもあってタイヤを履き替えることにし
たようだ。ボッタスはまだ第1スティントを走り続け
るライコネンの後方ながら、ベッテルの3秒前で
コース復帰している。
トップ5のドライバーで最後にピットストップを行っ
たライコネンは45周目にスーパーソフトタイヤに
交換。同じ頃、トロ・ロッソのサインツをトラブルが
襲い、ピットウォールからリタイヤを告げられてし
まう。
ウィリアムズはマッサの第1スティントを47周目ま
で引っ張り、先頭集団が48周目に入った頃になっ
てようやく別のタイヤセットに交換した。最初で最
後のピットストップを終えたマッサは新品のウルト
ラソフトを履いて9番手の位置でコース上での戦
いを再開させている。
残り周回数が10周を切った頃から上位勢の
ギャップが縮まり始め、先頭のボッタスは2番手
のベッテルから、3番手のリカルドは後方のハミル
トンから猛烈なプレッシャーを受ける。ファイナル
ラップを迎えたときにはそれぞれの間隔が1秒を
切っており、一瞬のミスも許されない状況で攻防
戦が繰り広げられたが、結局、ポジョションの変
化はなく、ボッタスが初めてのポール・トゥ・ウィン
を達成。ベッテルが2位でゴールし、3位はリカルド
が死守した。
4位以下、入賞はハミルトン、ライコネン、グロー
ジャン、ペレス、オコン(共にフォース・インディア)
マッサ、ストロールだ。パーマー、バンド―ルン、
ウェーレイン、ザウバーのエリクソン、クビアトが
完走を果たしている。
マクラーレン・ホンダのアロンソは、1周せずにリタ
イヤを強いられ、残念でした。
もっと、走らせて上げたかったですね。
レッドブル・リンクを舞台に2017年FIA F1世界選
手権第9戦オーストリアGP決勝レースが開催され
メルセデスのボッタスがポール・トゥ・ウィンを飾っ
た。
チャンピオンシップのランキング2位につけるメル
セデスのハミルトンが予定外のギアボックス交換
により5グリッド降格処分を確立させて挑んだ予
選はチームメイトのボッタスがポールタイムをたた
き出し、0.042秒差でフェラーリのベッテルがフロン
トローに並んだ。予選3番手タイムを残したのはハ
ミルトンだが、グリッドペナルティにより8番手に後
退。代わってフェラーリを駆るライコネンが2列目
の奇数グリッドについている。
レース前にエンジン交換をしたザウバーのウェーレ
インがピットスタートになった以外、グリッド位置
に変更はない。ウェ-レインは予選20番手だった
ため、恩恵を受けたドライバーはいなかった。
全長4.326㎞のレッドブル・リンクにて71周で争わ
れた決勝は若干の青空が見えながらも雲が多く
気温28℃、路面温度48℃、湿度37%のドライコン
ディションでスタート時刻を迎える。
11番手以降、スーパーソフトタイヤを選んだのは
ルノーのヒュルケンベルグほか4名、ソフトタイヤ
を第1スティントに用意したのはルノーのパーマー
とウィリアムズのマッサだった。
シグナル消灯と同時に素晴らしいタイミングで好
発進を決めたボッタスが先頭をキープしてターン1
を通過していく中、後方ではレッドブルのフェルス
タッペンがスピンを喫してしまう。周辺が混み合う
状況でターン1にかけてトロ・ロッソのクビアトがブ
レーキングポイントを逃してアロンソ(マクラーレ
ン)に突っ込んでしまい、追突されたアロンソがそ
の衝撃でフェルスタッペンに接触した結果だ。
ぶつけられたアロンソとフェルスタッペンは懸命に
ピットを目指し、アロンソは帰還を果たしたもの
の、そのままマシンを降りて戦線離脱。フェルス
タッペンは道中にチームからマシンを止めるよう
指示を受けてリタイヤを喫した。このインシデント
の責任を問われ、クビアトにはドライブスルーペ
ナルティが科されている。クビアトは10周目にペ
ナルティを消化し、最後尾でレースを続けた。
8番手スタートのハミルトンは序盤に数度のオー
バーテイクを披露して20周目を迎える頃には4番
手を走るライコネンの背中をとらえる。他にも、入
賞圏の10番手を走るストロール(ウィリアムズ)と
マグヌッセン(ハースF1)、12番手のパーマー(ル
ノー)とマクラーレンを駆るバンド―ルンがコンマ
数秒差のバトルを展開したが、それぞれ追い抜き
の機会につなげられず、ペースは良いもののが
まんのレースを強いられる。
マグヌッセンはストロールを攻略する糸口を見つ
けられぬまま、30周を走ったところでトラブルに見
舞われてスローダウン。ピットにはたどり着いた
が、ギアを失っており、ピットボックスにマシンを止
めるとレースを断念した。
マグヌッセンのトラブルから2周後、ハミルトンがタ
イヤ交換を終えてコースに戻る。第2スティントに
ハミルトンが選んだコンパウンドはウルトラソフト
だ。続いてレッドブルがリカルドのピットストップを
完了させ、フェラーリはベッテルのタイヤを新品の
スーパーソフトに交換した。
メルセデスがボッタスを呼び入れたのは41周目を
終えてから。その時点でボッタスのタイヤはかな
り劣化しており、「もうタイヤが残っていない」とい
う本人の訴えもあってタイヤを履き替えることにし
たようだ。ボッタスはまだ第1スティントを走り続け
るライコネンの後方ながら、ベッテルの3秒前で
コース復帰している。
トップ5のドライバーで最後にピットストップを行っ
たライコネンは45周目にスーパーソフトタイヤに
交換。同じ頃、トロ・ロッソのサインツをトラブルが
襲い、ピットウォールからリタイヤを告げられてし
まう。
ウィリアムズはマッサの第1スティントを47周目ま
で引っ張り、先頭集団が48周目に入った頃になっ
てようやく別のタイヤセットに交換した。最初で最
後のピットストップを終えたマッサは新品のウルト
ラソフトを履いて9番手の位置でコース上での戦
いを再開させている。
残り周回数が10周を切った頃から上位勢の
ギャップが縮まり始め、先頭のボッタスは2番手
のベッテルから、3番手のリカルドは後方のハミル
トンから猛烈なプレッシャーを受ける。ファイナル
ラップを迎えたときにはそれぞれの間隔が1秒を
切っており、一瞬のミスも許されない状況で攻防
戦が繰り広げられたが、結局、ポジョションの変
化はなく、ボッタスが初めてのポール・トゥ・ウィン
を達成。ベッテルが2位でゴールし、3位はリカルド
が死守した。
4位以下、入賞はハミルトン、ライコネン、グロー
ジャン、ペレス、オコン(共にフォース・インディア)
マッサ、ストロールだ。パーマー、バンド―ルン、
ウェーレイン、ザウバーのエリクソン、クビアトが
完走を果たしている。
マクラーレン・ホンダのアロンソは、1周せずにリタ
イヤを強いられ、残念でした。
もっと、走らせて上げたかったですね。