人工照明に照らされたサヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットで8日(日)、2018年FIA F1世界選手権第2戦バーレーンGP決勝が開催され、フェラーリのベッテルがポール・トゥ・ウインを飾った。
全体的に接戦の展開となった予選でラストアタックを完璧にまとめてポールポジションを獲得したベッテル。それまで好パフォーマンスを見せていた相棒のライコネンは最後のラップでトラフィックの影響を受け、タイム更新がかなわずに2番手に甘んじた。メルセデス勢は3番手と4番手に並んだが、ハミルトンはギアボックス交換に伴うグリッドペナルティを科せられており、スタート位置は9番手に後退する。
サヒールにミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを用意したピレリはミディアムまたはソフトの1セットをレース用に確保するよう指定しており、各陣営はいずれかをレース中に使用することが義務付けられている。
全長5.412kmのサーキットで57周に渡って争われた決勝レースは気温28℃、路面温度33℃、湿度46%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。シグナル消灯と同時に好発進を決めたベッテルの一方で、ライコネンが出だしにつまずき、ボッタスに先行を許した。5番手スタートのガスリー(トロ・ロッソ)が前にいたリカルド(レッドブル)を追い抜こうと仕掛けるも、リカルドの防御にあって成功ならず。
しかしながら、オープニングラップを終えた直後、リカルドがスローダウンを喫してコース脇に停車してしまう。さらに、ハミルトンへのオーバーテイクを試みたフェルスタッペン(レッドブル)が左リアタイヤをメルセデスマシンにぶつけてしまい、パンクチャーを抱えて減速を余儀なくされた。リカルドのストップでコース上には黄旗が振られ、マシン撤去のためにバーチャルセーフティカーも発令されている。
フェルスタッペンは何とかピットにたどり着き、タイヤを交換してコースに復帰するも、結局、6周目にコース脇にマシンを止めて戦線離脱。ダブルリタイアという最悪の結果に終わったレッドブルのピットウオールではニューイが思わず頭を抱えていた。
ベッテル、ボッタス、ライコネンのトップ3をガスリーが追いかける展開となったが、ハースF1のマグヌッセンを追い抜いて5番手に上がっていたハミルトンに迫られ、8周目にはポジションを譲ってしまう。それでも、ガスリーは後続とのギャップを3秒強で維持しながら最初のピットストップに備えてプッシュしていた。
上位勢で最初にピットに向かったのはベッテルだ。18周目の終わりにピットインし、スーパーソフトからソフトタイヤのニューセットを履いている。翌周にはライコネンも最初のタイヤ交換を完了。フェラーリの動きを見てメルセデスが対応に乗り出し、ボッタスをピットに呼び入れた。ただ、タイヤはミディアムコンパウンドを選んでおり、1ストップで逆転を目指す戦法を採用したようだ。
3人がピットストップを終えた時点でオーダーは変わらなかったが、ソフトタイヤを選択したフェラーリ勢はミディアムを履くボッタスの戦略を踏まえてレースを戦わなければならなくなった。
予選Q2のベストタイムをソフトタイヤで記録し、スタートにソフトタイヤを履いたハミルトンはフレッシュタイヤに切り替えたベッテルに追い抜かれた直後、27周目に入るところでピットに向かう。メルセデスはボッタス同様、ハミルトンにもミディアムタイヤを用意していた。
メルセデスの好ペースを見ながら戦略を対応させるフェラーリはライコネンが35周目を走り切るタイミングで2回目のタイヤ交換を敢行しようとするも、フェラーリ陣営をアクシデントが襲う。ソフトからスーパーソフトに履き替えるべくタイヤが用意されていたが、左リアタイヤの脱着が終わっていないにもかかわらず、発進の合図が出てしまい、作業していたクルーの1人がマシンとぶつかって転倒。ライコネンにはすぐに停車の指示が出され、ピットレーンにマシンを止めてリタイアを余儀なくされた。転倒したクルーはメディカルセンターに運ばれて診察を受けた後、治療のため病院に向かったことが判明している。このインシデントについてはレース後に審議される予定だ。
第2スティントにミディアムタイヤを履いて1ストップ戦略を狙うメルセデスに対し、ソフトタイヤを選んだベッテル陣営はタイヤをケアしながら可能な限り長く走れるようにペースをコントロールしていた。
終盤のペースアップで逆転を狙ったボッタスは残り5周を切って徐々にベッテルとのギャップを縮め、ラスト3周はDRSを生かせる1秒差以内のポジションをキープしたものの、懸命にマシンをコントロールしたベッテルがスキのない走りでポジションを死守。最後は0.699秒まで接近されたが、トップチェッカーを受けて開幕戦からの2連勝を達成している。ボッタスが2位でゴールし、ハミルトンが3位表彰台に上った。
トップ3からは55秒以上遅れたものの、ガスリーが4位フィニッシュを果たしてトロ・ロッソに大量点をプレゼント。5位にマグヌッセン(ハースF1)、ヒュルケンベルグ(ルノー)、アロンソ、バンドールン(共にマクラーレン)に次いでザウバーのエリクソンが9位に入り、チームに久々の入賞をもたらした。10位でフォース・インディアのオコンがゴールしている。
トロ・ロッソ・ホンダのハートレーは2ストップ戦略で中団グループの激しいバトルにからんでいったが、13位完走と入賞はかなわなかった。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリー、やりましたね!
4位入賞です。
ハートレーも他車との接触インシデントで入賞はかないませんでしたが、13位完走です。
次は、中国での上海GP、楽しみになってきました。
全体的に接戦の展開となった予選でラストアタックを完璧にまとめてポールポジションを獲得したベッテル。それまで好パフォーマンスを見せていた相棒のライコネンは最後のラップでトラフィックの影響を受け、タイム更新がかなわずに2番手に甘んじた。メルセデス勢は3番手と4番手に並んだが、ハミルトンはギアボックス交換に伴うグリッドペナルティを科せられており、スタート位置は9番手に後退する。
サヒールにミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを用意したピレリはミディアムまたはソフトの1セットをレース用に確保するよう指定しており、各陣営はいずれかをレース中に使用することが義務付けられている。
全長5.412kmのサーキットで57周に渡って争われた決勝レースは気温28℃、路面温度33℃、湿度46%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。シグナル消灯と同時に好発進を決めたベッテルの一方で、ライコネンが出だしにつまずき、ボッタスに先行を許した。5番手スタートのガスリー(トロ・ロッソ)が前にいたリカルド(レッドブル)を追い抜こうと仕掛けるも、リカルドの防御にあって成功ならず。
しかしながら、オープニングラップを終えた直後、リカルドがスローダウンを喫してコース脇に停車してしまう。さらに、ハミルトンへのオーバーテイクを試みたフェルスタッペン(レッドブル)が左リアタイヤをメルセデスマシンにぶつけてしまい、パンクチャーを抱えて減速を余儀なくされた。リカルドのストップでコース上には黄旗が振られ、マシン撤去のためにバーチャルセーフティカーも発令されている。
フェルスタッペンは何とかピットにたどり着き、タイヤを交換してコースに復帰するも、結局、6周目にコース脇にマシンを止めて戦線離脱。ダブルリタイアという最悪の結果に終わったレッドブルのピットウオールではニューイが思わず頭を抱えていた。
ベッテル、ボッタス、ライコネンのトップ3をガスリーが追いかける展開となったが、ハースF1のマグヌッセンを追い抜いて5番手に上がっていたハミルトンに迫られ、8周目にはポジションを譲ってしまう。それでも、ガスリーは後続とのギャップを3秒強で維持しながら最初のピットストップに備えてプッシュしていた。
上位勢で最初にピットに向かったのはベッテルだ。18周目の終わりにピットインし、スーパーソフトからソフトタイヤのニューセットを履いている。翌周にはライコネンも最初のタイヤ交換を完了。フェラーリの動きを見てメルセデスが対応に乗り出し、ボッタスをピットに呼び入れた。ただ、タイヤはミディアムコンパウンドを選んでおり、1ストップで逆転を目指す戦法を採用したようだ。
3人がピットストップを終えた時点でオーダーは変わらなかったが、ソフトタイヤを選択したフェラーリ勢はミディアムを履くボッタスの戦略を踏まえてレースを戦わなければならなくなった。
予選Q2のベストタイムをソフトタイヤで記録し、スタートにソフトタイヤを履いたハミルトンはフレッシュタイヤに切り替えたベッテルに追い抜かれた直後、27周目に入るところでピットに向かう。メルセデスはボッタス同様、ハミルトンにもミディアムタイヤを用意していた。
メルセデスの好ペースを見ながら戦略を対応させるフェラーリはライコネンが35周目を走り切るタイミングで2回目のタイヤ交換を敢行しようとするも、フェラーリ陣営をアクシデントが襲う。ソフトからスーパーソフトに履き替えるべくタイヤが用意されていたが、左リアタイヤの脱着が終わっていないにもかかわらず、発進の合図が出てしまい、作業していたクルーの1人がマシンとぶつかって転倒。ライコネンにはすぐに停車の指示が出され、ピットレーンにマシンを止めてリタイアを余儀なくされた。転倒したクルーはメディカルセンターに運ばれて診察を受けた後、治療のため病院に向かったことが判明している。このインシデントについてはレース後に審議される予定だ。
第2スティントにミディアムタイヤを履いて1ストップ戦略を狙うメルセデスに対し、ソフトタイヤを選んだベッテル陣営はタイヤをケアしながら可能な限り長く走れるようにペースをコントロールしていた。
終盤のペースアップで逆転を狙ったボッタスは残り5周を切って徐々にベッテルとのギャップを縮め、ラスト3周はDRSを生かせる1秒差以内のポジションをキープしたものの、懸命にマシンをコントロールしたベッテルがスキのない走りでポジションを死守。最後は0.699秒まで接近されたが、トップチェッカーを受けて開幕戦からの2連勝を達成している。ボッタスが2位でゴールし、ハミルトンが3位表彰台に上った。
トップ3からは55秒以上遅れたものの、ガスリーが4位フィニッシュを果たしてトロ・ロッソに大量点をプレゼント。5位にマグヌッセン(ハースF1)、ヒュルケンベルグ(ルノー)、アロンソ、バンドールン(共にマクラーレン)に次いでザウバーのエリクソンが9位に入り、チームに久々の入賞をもたらした。10位でフォース・インディアのオコンがゴールしている。
トロ・ロッソ・ホンダのハートレーは2ストップ戦略で中団グループの激しいバトルにからんでいったが、13位完走と入賞はかなわなかった。
トロ・ロッソ・ホンダのガスリー、やりましたね!
4位入賞です。
ハートレーも他車との接触インシデントで入賞はかないませんでしたが、13位完走です。
次は、中国での上海GP、楽しみになってきました。