20代のころの『男の魅力』をもう一度呼び覚まそう

1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。

サヒールGP - 決勝

2020-12-07 08:35:37 | F1レース
日本時間7日(月)に開催されたシーズン第16戦サヒールGP決勝レースはメルセデスにまさかのハプニングが起きるなど波乱の展開となり、最終的にレーシング・ポイントのセルジオ・ペレスがF1初優勝を遂げた。



大接戦となった予選ではバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得、0.026秒という僅差でジョージ・ラッセルが2番手に続き、ハミルトン不在でもメルセデスがフロントローを独占している。3番手につけたレッドブルのフェルスタッペンもボッタスとのギャップは0.056秒しかなかった。

全長3.543kmの外周コースが採用されたサヒールGPの決勝レースは87周で争われ、気温21.4℃、路面温度24.2℃、湿度59.7%のドライコンディションでフォーメーションラップが始まる。注目のスタートはともに好発進を決めたメルセデス勢だったが、ターン1を先頭で通過したのはラッセルだ。

先行を許す格好となったボッタスは3番手スタートのフェルスタッペンと、蹴り出しでポジションを上げたペレスと競り合う形で最初の数コーナーを駆け抜け、ターン4でボッタスが2番手を確保した一方で、ペレスとフェルスタッペンの攻防戦にフェラーリのルクレールが加わったところ、イン側にいたペレスとルクレールが接触してしまい、それを避けようとしたフェルスタッペンはコースを飛び出してウオールに突進。ルクレールは左フロントサスペンションを損傷していたとのことで、レースを続けられず、フェルスタッペンがストップしたすぐ近くでマシンを下りている。

上位勢のインシデントが発生する前には後方集団でもアクシデントが起きており、グロージャンに代わってハースF1を駆るフィッティパルディがスピンを喫していた。

オープニングラップのインシデントを受けてセーフティカーが出動する中、ペレスはダメージを受けながらもピットへの帰還を果たしてレースを続行。ラッセルがラップリーダーを務め、ボッタスの後方にマクラーレンのサインツ、ルノーのリカルド、アルファ・タウリのクビアトがトップ5に並んでいた。

6周目の終わりにセーフティカーが解除されて迎えたリスタートでもラッセルがリードをキープし、サインツとサイド・バイ・サイドでターン1に飛び込んだボッタスは一時ポジションを明け渡すも、すぐに奪い返して2番手につける。

予選Q2をミディアムタイヤで突破し、第1スティントに周囲のドライバーよりもひとつ硬いコンパウンドを履いたメルセデス勢が順調にペースを上げていく一方、3番手以下のドライバーは0.5秒以上遅いペースで徐々にその差は広がっていった。メルセデスがロングランのペースを警戒していたレッドブルはすでにフェルスタッペンが離脱し、アルボンも12番手スタートから2つポジションを上げたとはいえ10番手を走っており、メルセデスの脅威となるには遠い位置にいた。

レースが20周目に入る頃にはすでに優勝争いはメルセデスに絞られ、サインツから連なる6台が表彰台最後のひと枠を争う格好で展開していく。1秒前後の接近戦を繰り広げる集団の後方には、オープニングラップで新品のミディアムタイヤに履き替えたペレスが迫り、ペレスのDRS圏内にピタリとつけていたアルボンも行列に加わっていった。

ラッセルが28周目に入ったタイミングで後方のドライバーを中心にピットストップが始まり、上位勢ではクビアトが最初にタイヤをミディアムに履き替えている。これを受けてマクラーレンが動き、サインツをピットに呼び入れてミディアムタイヤを履かせた。サインツと同時にアルファ・タウリはガスリーのタイヤ交換も完了している。

メルセデス勢をはじめ、まだ複数のドライバーが第1スティントを走る中、フレッシュタイヤを履くサインツは7番手につけ、クビアトとリカルドが1秒前後のギャップで連なり、3人から3.5秒ほど遅れてガスリーが10番手に並んでいた。

35周を消化したラッセルは12番手を走るベッテル(フェラーリ)を含む7台を周回遅れにしており、ボッタスに対するギャップは2.5秒前後、3番手以下には20秒以上のリードを築く。3番手につけていたストロール(レーシング・ポイント)はユーズドのソフトでスタートしたにもかかわらず、レースの折り返し地点までステイアウトを続けた。44周目にピットインし、最初で最後のタイヤ交換を済ませたストロールは1周早くにピットストップを終えていたオコン(ルノー)の前でコース復帰するも、DRSを生かしたオコンがターン5でオーバーテイクを成功させる。オコンは第2スティントにハードを選んでおり、オコンは新しいミディアムのセットを履いている。

王者メルセデスが動いたのは45周目。まずはラッセルをピットに入れてハードタイヤを装着し、素早いピット作業でコースへと送り出した。前が開けたボッタスが猛プッシュしてラップタイムを削りにかかるが、タイヤを履き替えたばかりのラッセルが56秒台のファステストラップを記録してそれを許さない。ボッタスは58秒前半のタイムだったことから、さらに2秒のリードを築かれたことになる。

ラッセルに4周遅れてピットインしたボッタスもハードの新品セットを装着して隊列に戻り、この時点でラッセルとボッタスのギャップは8.5秒に広がっていた。

全車が少なくとも1回のタイヤ交換を終わらせた時点で、ラッセルとボッタスのメルセデス勢に次ぐ3番手はサインツがキープ、クビアト、リカルド、ガスリー、オコン、ストロール、ペレス、ノリスが10番手を走り、アルボンは入賞圏外の11番手に後退していた。

アルファ・タウリがガスリーとクビアトの2度目のピットストップを終えた直後、コース上ではウィリアムズのラティフィがスローダウンしており、コース脇にマシンを寄せて戦線を離脱した。黄旗からバーチャルセーフティカーに切り替わったのを受け、その間に複数のドライバーがピットストップを終えている。

ほどなくしてバーチャルセーフティカーが解除されると、すでにハードタイヤに履き替えていたペレスがオコンをオーバーテイクして3番手に浮上。ただ、ポジションを奪われたオコンのペースは悪くなく、表彰台をかけて抜き返そうと懸命にプッシュする。その真後ろにはストロールが控えており、レーシング・ポイントとルノーの真っ向勝負に注目が集まった。

ラッセルが62周目に突入した頃、ウィリアムズのエイトケンがフロントウイングをなくした状態でピットレーンに入ってきた。リプレー映像を見ると、最終コーナーでバランスを崩したエイトケンはスピンを喫し、ノーズをウオールにこすってしまったようだ。幸い、走行を続けられたエイトケンはピットに飛び込んでレースを続行したが、コース上に残されたデブリを撤去するためにセーフティカーが出動することになった。

メルセデスはこの機会にダブルストップを敢行しようとしたものの、ボッタスのタイヤ交換時にミスが発覚。先に入ってきたラッセルにボッタス用のタイヤを装着してしまったようで、ボッタスに別のタイヤセットを用意するのに時間を要した上、ラッセルはもう一度ピットに入らなければならなくなった。セーフティカー先導の下、ラップリーダーはペレスに変わり、オコン、ストロールに次いで4番手にボッタス、ラッセルは5番手に後退している。

セーフティカーは68周目の終わりに解除され、リスタートではメルセデス勢がストロールに襲いかかるが、蹴り出しのペースはラッセルの方が良かったものの、ボッタスがフタをしてしまう格好でラッセルはポジションアップのチャンスを逃した。しかしながら、次の周回でボッタスがわずかにワイドにふくらんだ直後、ラッセルがオーバーテイクして4番手に浮上し、続けざまにストロールも追い抜いて表彰台圏内に復帰する。勢いに乗るラッセルはオコンに対する攻撃も華麗に決めて2番手に上がり、残すは3.4秒前を行くペレスのみの状況を作った。

徐々にペレスとの差を詰めるラッセルの一方で、使い古したハードタイヤを履かざるを得なかったボッタスはストロールを料理できずに5番手にスタック。DRS圏内にはサインツが控え、さらにリカルド、アルボン、クビアトら、後続勢も虎視眈々(こしたんたん)とチャンスを狙う。サインツの攻撃を交わしきれなかったボッタスは直後に3台にも追い抜かれて8番手にまで後退した。

メルセデスの悪夢はこれで終わらない。なんとラッセルがパンクチャーに見舞われて緊急ピットストップを強いられたのだ。2番手からピットインしたラッセルはユーズドのソフトタイヤを履いて隊列に復帰するも、残り8周の時点で15番手・・・。F1初ポイントはおろか、初表彰台、初優勝のチャンスもつかんでいたにもかかわらず、苦しいレースとなってしまった。

ただ、ラッセルはそれでもポイント獲得を目指して猛チャージをかけ、ラスト2周でガスリーを追い抜き、入賞圏内に返り咲くと、ノリスをもオーバーテイクして8番手にポジションアップを果たす。

一方、初優勝のかかるペレスは2番手以下に大量のリードを築きながらも、先週末には表彰台を目前にしてエンジンブローを喫していたこともあり、最後まで集中力を切らさずに、マシンをいたわりながらステアリングを操った。また、オコンは1秒強の距離にストロールを抱え、そこから後ろはDRSを使える間隔で行列ができており、特に4番手を走っていたサインツは表彰台を狙って最後の最後までストロールにプレッシャーをかけていく。

しかし、ラストラップのドラマはなく、ペレスがトップチェッカーを受けて10秒後にオコンがゴール、ストロールが3位でフィニッシュを果たしてレーシング・ポイントがダブル表彰台を達成している。

4位以下、入賞はサインツ、リカルド、アルボン、クビアト、ボッタス、ラッセル、ノリスだ。

ラッセルは執念の走りでポイントを手に入れたが、ボッタスのタイヤを履いて走行してしまったため、レース後に審議を受けることになっている。加えて、スタート直後に発生したフェルスタッペン、ルクレール、ペレスの3人がからむインシデントについてもスチュワードはレース後に審議するとしている。

バーレーン・インターナショナル・サーキットでの2連戦を終えたF1サーカスは、トリプルヘッダーで挑む次戦にして今季最終戦のアブダビGPに向けて大急ぎで荷物をまとめる。残念ながら、グロージャンはケガの治療を最優先してシーズンフィナーレに参加しないことが発表されており、今週と同じくフィッティパルディがハースF1の2020年シーズンを締めくくることになっている。

新型コロナウイルス感染症の検査で陽性判定を受け、サヒールGPを欠場したハミルトンの出場についてはまだ正式に明かされていない。

シーズン最終戦、第17戦アブダビGPは11日(金)に開幕、ホンダPU勢に頑張って欲しいですね!





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする