12日(土)、シーズン第17戦アブダビGP予選が行われ、100分の数秒を競ったポールポジション争いはレッドブルのフェルスタッペンが制して一番時計をマークした。
予選の直前に実施されたフリー走行はレッドブルのフェルスタッペンがトップに立ち、僚友アルボンが2番手、ルノー勢がそれに続く格好となり、メルセデスはハミルトンが6番手、ボッタスは9番手にとどまっていた。
夕刻を迎えたヤス・マリーナ・サーキットで気温23.4℃、路面温度29.9℃、湿度61.2%のドライコンディションの中、ピットレーンオープンとともにハースF1のマグヌッセンとフィッティパルディがソフトタイヤを履いてコースに向かう。先週末はハミルトンの代役としてメルセデスをドライブしたラッセルが1年をともに戦ってきたウィリアムズマシンに乗り込んで合流すると、フェラーリやレッドブルもドライバーをコースへと送り出した。
アタックラップに臨むドライバーとアウトラップでタイヤの熱入れに励むドライバーとが入り乱れ、トラフィックの対応も求められた予選Q1ではフェルスタッペンとウィリアムズのラティフィが接近する場面があり、急ブレーキをかけたフェルスタッペンはタイヤにフラットスポットを作ってしまう。なんとかタイムを計測したフェルスタッペンだが、この一件はセッション後に審議されることになった。
各車が続々とコントロールラインを通過していく中、ハミルトンが1分35秒台に入れると、ボッタスがそれを0.098秒上回り、メルセデス勢がそろって1分36秒の壁を突破するも、ハミルトンのタイムはターン20のコースリミットをオーバーしたとして抹消され、仕切り直しを強いられる。その間にも他のドライバーたちはタイムシートに名前を刻んでいき、ボッタスに次ぐ2番手には0.3秒遅れでレーシング・ポイントのペレスがつけ、アルボンが3番手に続いた。
ハミルトンは1分36秒669をマークするもチームメイトからは0.970秒遅れており、フェルスタッペンが2度目のアタックラップで1分35秒台に乗せて2番手に上がったことから、ハミルトンは8番手に後退している。
アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィはタイムを残さぬままピットに引き上げ、残り3分を切ってノックアウトゾーンの16番手以下にはハースF1とウィリアムズに加えてジョビナッツィの名前があった。
ボッタスはユーズドのソフトタイヤを履いて再びコースに向かったが、レッドブルやレーシング・ポイントなど上位につけているドライバーはQ2に備えてガレージで待機を選んでいる。
予選順位が重要視されるアブダビの一戦に向けて各車が少しでもタイムを削ろうと必死にプッシュしたQ1のラストアタックではジョビナッツィが15番手タイムを刻むも、チームメイトのライコネンが16番手に下がってしまい、ライコネンをはじめ、17番手以下のマグヌッセン、ラッセル、フィッティパルディ、ラティフィが今年最後の予選をQ1で終えた。
新品のソフトタイヤを投入したハミルトンが1分35秒528でラップをまとめてトップに浮上し、ボッタスが2番手、ルクレール(フェラーリ)が3番手に食い込んでQ1突破を果たしている。
15分間で争われたQ2はミディアムタイヤを装着したメルセデスコンビが先陣を切り、同様に中間のコンパウンドを選んだマクラーレンのサインツがあとに続く。レッドブルとフェラーリ、ルノーもミディアムで始動したが、マクラーレンはノリスにソフトを履かせてコースに送り出している。
アルファ・タウリやレーシング・ポイントのストロールはソフトを選択、前戦の覇者ペレスは最終戦で規定数を超えるパワーユニットのコンポーネントを投入することになり、後方スタートが決まっていたため、他の14名とはタイミングをずらしてアタックすることにしたようで、Q2序盤には参加していない。
14台のタイムが出そろった時点でトップは1分35秒466をマークしたハミルトン、0.061秒差でボッタスが2番手に控え、3番手にはソフトで走ったノリスが食い込んだ。ノリスはメルセデス勢に0.3秒遅れだが、4番手に続いたサインツはメルセデスと同じミディアムタイヤながら0.7秒以上離されている。レッドブルを駆るフェルスタッペンは「タイヤが完全にドロップしている。どうなってんだ」と嘆くほどパフォーマンスを引き出せなかったようで、サインツとは0.044秒差の5番手とはいえ、メルセデスには0.8秒近いリードを許した。
アルボンとルノーのリカルドはコースリミットを超えたためにラップタイムが抹消され、ペレスとともに3人がノータイムの状態でQ2残り5分を切る。
ソフトタイヤを履いたペレスがガレージを離れてから1分以上が経過してアルファ・タウリのクビアトとガスリーが出陣し、その後はライバルたちが次々に合流していった。レッドブルがフェルスタッペンに新しいミディアムタイヤを履かせてQ2突破を狙い、フェラーリもルクレールのタイヤを別のミディアムに交換したが、メルセデスはハミルトンがユーズドのソフト、ボッタスは新品のソフトを履いてコースインし、アルボンやサインツ、ベッテル(フェラーリ)、ルノーの各車もソフトタイヤに履き替えている。
ペレスは結局アタックラップを走らずにピットに戻ってきており、レーシング・ポイントで過ごす最後の予選を15番手で終えた。
1-2態勢を築くメルセデス勢はタイムを更新しなかったものの、ポジションはキープし、3番手にフェルスタッペンが浮上したほか、ソフトでクイックラップを走ったアルボンが4番手、5番手にはノリスがつけてQ3進出を決めている。6番手以下はルクレール、ストロール、サインツ、クビアト、ガスリーとなり、フリー走行で好調だったルノーのオコンとリカルドは11番手と12番手でQ2敗退を喫した。ガスリーとオコンのギャップは0.077秒しかなく、ガスリーとリカルドのタイムを比較してもその差は0.124秒だ。
ベッテルはフェラーリドライバーとして挑んだラストの予選を13番手で締めくくり、14番手にジョビナッツィ、ノータイムのペレスが15番手で予選順位が確定した。
ポールシッターが決まるQ3はストロールが先頭でコースに入るとライバルたちも間髪入れずに始動、アウトラップを終えた順にアタックラップを開始する。最初のタイム計測では1分35秒415を刻んだボッタスが暫定ポールのポジションを手に入れ、0.104秒差でフェルスタッペンが2番手、ハミルトンは0.135秒差の3番手、アルボンが0.156秒のギャップで4番手に並んだ。
ボッタスが一歩先行しているとはいえ、メルセデスとレッドブルが互角のタイムを刻む中、5番手以下のオーダーはサインツ、ノリス、ストロール、ルクレール、クビアト、ガスリーだった。
10台すべてが新しいソフトタイヤに履き替えて挑んだラストアタックはハミルトンがセクター1とセクター2をファステストで通過し、1分35秒332でまとめて最速タイムを塗り替えたものの、ボッタスが0,061秒上回ってトップの座を奪い返す。しかしながら、セクター2でハミルトンの刻んだファステストを塗り替えたフェルスタッペンがボッタスよりも0.025秒速い1分35秒246をたたき出してポールポジションを獲得した。
トップ3のギャップが0.09秒以下という超接近戦の予選はフェルスタッペン、ボッタス、ハミルトンのオーダーで決し、4番手にはノリスが食い込み、アルボンが5番手、サインツ、クビアト、ストロール、ルクレール、ガスリーが10番手だった。
なお、ルクレールは前戦サヒールGP決勝レースで他車との接触を引き起こしたとしてアブダビで3グリッド降格処分を受けるため、スタート位置は3つ下がって12番手になる見込みだ。
ホンダPU勢は、4台ともトップ10、しかもフェルスタッペンはポールポジションを奪取。
トップのフェルスタッペンから5番手アルボンのタイム差は0.325秒、10番手のガスリーは約1秒のタイム差です。
最終戦に相応しい面白い決勝になると思います。
フェルスタッペンの優勝、ホンダPU勢の表彰台独占を見てみたいですね!
予選の直前に実施されたフリー走行はレッドブルのフェルスタッペンがトップに立ち、僚友アルボンが2番手、ルノー勢がそれに続く格好となり、メルセデスはハミルトンが6番手、ボッタスは9番手にとどまっていた。
夕刻を迎えたヤス・マリーナ・サーキットで気温23.4℃、路面温度29.9℃、湿度61.2%のドライコンディションの中、ピットレーンオープンとともにハースF1のマグヌッセンとフィッティパルディがソフトタイヤを履いてコースに向かう。先週末はハミルトンの代役としてメルセデスをドライブしたラッセルが1年をともに戦ってきたウィリアムズマシンに乗り込んで合流すると、フェラーリやレッドブルもドライバーをコースへと送り出した。
アタックラップに臨むドライバーとアウトラップでタイヤの熱入れに励むドライバーとが入り乱れ、トラフィックの対応も求められた予選Q1ではフェルスタッペンとウィリアムズのラティフィが接近する場面があり、急ブレーキをかけたフェルスタッペンはタイヤにフラットスポットを作ってしまう。なんとかタイムを計測したフェルスタッペンだが、この一件はセッション後に審議されることになった。
各車が続々とコントロールラインを通過していく中、ハミルトンが1分35秒台に入れると、ボッタスがそれを0.098秒上回り、メルセデス勢がそろって1分36秒の壁を突破するも、ハミルトンのタイムはターン20のコースリミットをオーバーしたとして抹消され、仕切り直しを強いられる。その間にも他のドライバーたちはタイムシートに名前を刻んでいき、ボッタスに次ぐ2番手には0.3秒遅れでレーシング・ポイントのペレスがつけ、アルボンが3番手に続いた。
ハミルトンは1分36秒669をマークするもチームメイトからは0.970秒遅れており、フェルスタッペンが2度目のアタックラップで1分35秒台に乗せて2番手に上がったことから、ハミルトンは8番手に後退している。
アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィはタイムを残さぬままピットに引き上げ、残り3分を切ってノックアウトゾーンの16番手以下にはハースF1とウィリアムズに加えてジョビナッツィの名前があった。
ボッタスはユーズドのソフトタイヤを履いて再びコースに向かったが、レッドブルやレーシング・ポイントなど上位につけているドライバーはQ2に備えてガレージで待機を選んでいる。
予選順位が重要視されるアブダビの一戦に向けて各車が少しでもタイムを削ろうと必死にプッシュしたQ1のラストアタックではジョビナッツィが15番手タイムを刻むも、チームメイトのライコネンが16番手に下がってしまい、ライコネンをはじめ、17番手以下のマグヌッセン、ラッセル、フィッティパルディ、ラティフィが今年最後の予選をQ1で終えた。
新品のソフトタイヤを投入したハミルトンが1分35秒528でラップをまとめてトップに浮上し、ボッタスが2番手、ルクレール(フェラーリ)が3番手に食い込んでQ1突破を果たしている。
15分間で争われたQ2はミディアムタイヤを装着したメルセデスコンビが先陣を切り、同様に中間のコンパウンドを選んだマクラーレンのサインツがあとに続く。レッドブルとフェラーリ、ルノーもミディアムで始動したが、マクラーレンはノリスにソフトを履かせてコースに送り出している。
アルファ・タウリやレーシング・ポイントのストロールはソフトを選択、前戦の覇者ペレスは最終戦で規定数を超えるパワーユニットのコンポーネントを投入することになり、後方スタートが決まっていたため、他の14名とはタイミングをずらしてアタックすることにしたようで、Q2序盤には参加していない。
14台のタイムが出そろった時点でトップは1分35秒466をマークしたハミルトン、0.061秒差でボッタスが2番手に控え、3番手にはソフトで走ったノリスが食い込んだ。ノリスはメルセデス勢に0.3秒遅れだが、4番手に続いたサインツはメルセデスと同じミディアムタイヤながら0.7秒以上離されている。レッドブルを駆るフェルスタッペンは「タイヤが完全にドロップしている。どうなってんだ」と嘆くほどパフォーマンスを引き出せなかったようで、サインツとは0.044秒差の5番手とはいえ、メルセデスには0.8秒近いリードを許した。
アルボンとルノーのリカルドはコースリミットを超えたためにラップタイムが抹消され、ペレスとともに3人がノータイムの状態でQ2残り5分を切る。
ソフトタイヤを履いたペレスがガレージを離れてから1分以上が経過してアルファ・タウリのクビアトとガスリーが出陣し、その後はライバルたちが次々に合流していった。レッドブルがフェルスタッペンに新しいミディアムタイヤを履かせてQ2突破を狙い、フェラーリもルクレールのタイヤを別のミディアムに交換したが、メルセデスはハミルトンがユーズドのソフト、ボッタスは新品のソフトを履いてコースインし、アルボンやサインツ、ベッテル(フェラーリ)、ルノーの各車もソフトタイヤに履き替えている。
ペレスは結局アタックラップを走らずにピットに戻ってきており、レーシング・ポイントで過ごす最後の予選を15番手で終えた。
1-2態勢を築くメルセデス勢はタイムを更新しなかったものの、ポジションはキープし、3番手にフェルスタッペンが浮上したほか、ソフトでクイックラップを走ったアルボンが4番手、5番手にはノリスがつけてQ3進出を決めている。6番手以下はルクレール、ストロール、サインツ、クビアト、ガスリーとなり、フリー走行で好調だったルノーのオコンとリカルドは11番手と12番手でQ2敗退を喫した。ガスリーとオコンのギャップは0.077秒しかなく、ガスリーとリカルドのタイムを比較してもその差は0.124秒だ。
ベッテルはフェラーリドライバーとして挑んだラストの予選を13番手で締めくくり、14番手にジョビナッツィ、ノータイムのペレスが15番手で予選順位が確定した。
ポールシッターが決まるQ3はストロールが先頭でコースに入るとライバルたちも間髪入れずに始動、アウトラップを終えた順にアタックラップを開始する。最初のタイム計測では1分35秒415を刻んだボッタスが暫定ポールのポジションを手に入れ、0.104秒差でフェルスタッペンが2番手、ハミルトンは0.135秒差の3番手、アルボンが0.156秒のギャップで4番手に並んだ。
ボッタスが一歩先行しているとはいえ、メルセデスとレッドブルが互角のタイムを刻む中、5番手以下のオーダーはサインツ、ノリス、ストロール、ルクレール、クビアト、ガスリーだった。
10台すべてが新しいソフトタイヤに履き替えて挑んだラストアタックはハミルトンがセクター1とセクター2をファステストで通過し、1分35秒332でまとめて最速タイムを塗り替えたものの、ボッタスが0,061秒上回ってトップの座を奪い返す。しかしながら、セクター2でハミルトンの刻んだファステストを塗り替えたフェルスタッペンがボッタスよりも0.025秒速い1分35秒246をたたき出してポールポジションを獲得した。
トップ3のギャップが0.09秒以下という超接近戦の予選はフェルスタッペン、ボッタス、ハミルトンのオーダーで決し、4番手にはノリスが食い込み、アルボンが5番手、サインツ、クビアト、ストロール、ルクレール、ガスリーが10番手だった。
なお、ルクレールは前戦サヒールGP決勝レースで他車との接触を引き起こしたとしてアブダビで3グリッド降格処分を受けるため、スタート位置は3つ下がって12番手になる見込みだ。
ホンダPU勢は、4台ともトップ10、しかもフェルスタッペンはポールポジションを奪取。
トップのフェルスタッペンから5番手アルボンのタイム差は0.325秒、10番手のガスリーは約1秒のタイム差です。
最終戦に相応しい面白い決勝になると思います。
フェルスタッペンの優勝、ホンダPU勢の表彰台独占を見てみたいですね!