1997年に心筋梗塞を患い、2006年までEDだった私。
2007年にある漢方に出会い、37歳差の彼女をゲット。
シーズン第14戦トルコGPが開幕した13日(金)、イスタンブール・パーク・サーキットで実施された金曜フリー走行2回目のセッションはレッドブルのフェルスタッペンが最速タイムを記録した。
9年ぶりにイスタンブールを訪れて行われた初回セッションでもフェルスタッペンがトップに立ち、相棒のアルボンが2番手、フェラーリのルクレールが3番手に並ぶなど、これまでとは異なるオーダーで締めくくられている。
路面が再舗装されたばかりのイスタンブールに、ピレリはC1からC3のドライタイヤを用意しており、最初のフリー走行ではハードが中心だったものの、2回目のセッションでは全チームがソフトタイヤを使って予選シミュレーションに取り組んだ。
若干の雲があるものの、快晴のイスタンブールは気温15.6℃、路面温度19.4℃、湿度68%のドライコンディションでセッションが始まり、アルファロメオ・レーシングの2人が早々と動き出すと、他のチームもドライバーをコースに送り出していく。ジョビナッツィがハードタイヤを履いた一方でライコネンはミディアムを選んでおり、ライコネンと同じコンパウンドで始動するドライバーが多かった。
ウィリアムズのラティフィは硬いタイヤではインストレーションラップを走るにとどめ、すぐにソフトタイヤに切り替えてプログラムに取り掛かり、全車のタイムが出そろった時点でタイムシートの最上位に立っていたのはアルボンだ。ミディアムタイヤで1分30秒782を刻んだアルボンにフェルスタッペンが続き、レッドブルが再び1-2態勢を築くも、メルセデスのハミルトンがフェルスタッペンのタイムをわずかに上回って2番手に飛び込んだ。
序盤30分はアルボン、ハミルトン、フェルスタッペンにルクレールとメルセデスのボッタスが続くトップ5のオーダーだった。
セッション後半に入る直前からソフトタイヤが登場し始め、まだラバーが乗り切らない路面コンディションは完璧な状態ではないものの、柔らかいコンパウンドに履き替えた各車が自己ベストタイムを更新。上位勢ではレッドブルの2人とルクレールが最速タイムを更新し合う中、メルセデスコンビもそこにからむ展開となり、好調をキープするフェルスタッペンが1分28秒330を記録してトップにつけ、0.4秒差でルクレールが2番手、ボッタスとハミルトンをはさんでアルボンが5番手に並んだ。
予選シミュレーションを完了してからはミディアムもしくはソフトのコンパウンドでログランに取り組む陣営が多く、チームメイト間でコンパウンドを分けて走行したチームもいる。
タイムシートのオーダーに目立った変化はなく90分の走行が終了し、トップのフェルスタッペンが37周を走った一方で、2番手につけたルクレールは45周を走破、ボッタスも43周を走り込んだ。
アルファ・タウリのクビアトとガスリーがアルボンに続く6番手と7番手のポジションに並び、フェラーリのベッテルが8番手タイムを残している。
ホンダPU勢、4人共好調です。予選も頑張って欲しいですね!
アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ、通称イモラ・サーキットにて1日(日)、シーズン第13戦エミリア・ロマーニャGP決勝レースが行われ、メルセデスのハミルトンとボッタスが1-2フィニッシュを果たし、メルセデスがコンストラクターズ選手権優勝を達成した。メルセデスの戴冠はこれで7年連続となる。
2日間のグランプリフォーマットが採用されたイモラの週末は1回のフリー走行で予選とレースの準備を整える必要があり、どのチームも大いなるチャレンジに直面したが、予選ではメルセデスが変わらぬ速さを見せつけてボッタスとハミルトンがポール争いを展開し、最終的にボッタスがトップタイムを記録。ハミルトンが2番手に続いてメルセデスがフロントローを独占した。3番手にはレッドブルのフェルスタッペンが入り、Q2をミディアムタイヤで切り抜けた3台が上位グリッドからスターとしている。
全長4.909kmを誇るイモラ・サーキットの決勝レースは63周で争われ、初日に比べれば雲が多いものの、気温17.6℃、路面温度24℃、湿度72.6%のドライコンディションで始まったレースはボッタスが好発進を決めた一方で、ハミルトンはやや蹴り出しが遅れてフェルスタッペンが2番手に上がる。ルノーのリカルドも4番グリッドに並んだガスリー(アルファ・タウリ)をかわしてポジションアップに成功している。
後続勢ではレーシング・ポイントのストロールがルノーのオコンに近づきすぎてしまい、フロントウイングに若干のダメージを抱えたようでバランスを崩すシーンが見られた。ストロールは緊急ピットインでノーズを交換しており、スピンを喫して大きく後退したマグヌッセン(ハースF1)の16秒後方の最後尾で隊列に復帰している。マグヌッセンはフェラーリのベッテルと交錯する場面があったようで、この一件はスチュワードが審議したが、レーシングインシデントとの判断からおとがめなしの裁定となった。
オーバーテイクが難しいと言われるイモラで最初の5周を終えてリーダーはボッタスで変わらず、フェルスタッペン、ハミルトン、リカルド、ガスリーが5番手につけていた。6番手にはスタートでアルボン(レッドブル)を追い抜いたルクレール(フェラーリ)、アルボンを挟んでアルファ・タウリのクビアトが続き、マクラーレン勢がその後ろを走っている。
フェルスタッペンを追いかけるハミルトンはファステストラップを刻むなど必死にプッシュするも、「ついていくのが難しすぎる」と訴えたように他のサーキットに比べると速いメルセデスマシンでも追い抜きを仕掛けるのは容易ではない。
好位置をキープしていたガスリーに悪報がもたらされたのは8周目。ピットウオールから「ボックスだ。リタイアしなければならない」と連絡を受けたガスリーはガレージにマシンを入れてコックピットを降りた。アルファ・タウリによると、水圧が落ちていたとのことだが、スタート前のグリッドではトラブルの修復作業を急ぐメカニックの姿があり、完全には問題を解消できていなかったのかもしれない。
下位グループの数台がタイヤ交換に向かってほどなく、上位勢では14周目にフェラーリがルクレールをピットに呼び入れたのをきっかけに、マクラーレンはノリスを、ルノーはオコンをピットインさせてタイヤ交換の上で再びコースへと送り出し、次のラップではリカルド、アルボン、クビアトの3人がソフトからハードタイヤに履き替えている。どうやらタイヤのデグラデーションが予想よりも激しかったようだ。レッドブルはアルボンをなんとかルクレールの前で戻したかったところだが、先行したのはルクレール。第2スティントにはハードを選ぶドライバーが多い中、マクラーレンとノリスはミディアムタイヤをチョイスしている。
チームメイトに遅れること3周、サインツも最初のピットストップを完了し、アルボンと並ぶ形でピットロードを抜けたが、前には出られず、逆にクビアトに先行を許してしまった。
レッドブルがフェルスタッペンをピットインさせたのを受けて、メルセデスはボッタスのタイヤ交換を完了させる。2人のオーダーは変わらなかったものの、ボッタスとフェルスタッペンのギャップはピットストップ前の2.3秒から1秒強に縮まった。迅速なピット作業で知られるレッドブルのクルーがまたしても見事なピットストップを披露し、2.2秒でフェルスタッペンを送り出したおかげと言えよう。
一方、「止めてくれるな!」と無線で叫んだハミルトンはステイアウトを選択し、クリーンエアを得た状態でファステストラップを連発しながらマージンを稼ごうと猛プッシュ。第1スティントを長く走る道を取ったハミルトンはバックマーカーとの距離が縮まってトラフィックが目前に迫っていたほか、ボッタスやフェルスタッペンのハードタイヤが機能し始めていたものの、ペースの良かったミディアムタイヤでの走行にこだわり続けた。
その間、激しい攻防戦を繰り広げたのがハースF1のマグヌッセンを追いかけていたルクレール、アルボン、クビアトだ。新品のミディアムタイヤでレースをスタートしたマグヌッセンは第1スティントを継続しており、後続の3人よりもタイヤの周回数が多かったものの、ルクレールの攻撃を抑えるべくディフェンスに集中。それでも、サイド・バイ・サイドに持ち込まれると、ルクレールが優位となり、オーバーテイクされた後にはアルボンからも攻撃を受け、真後ろに控えたクビアトもプレッシャーをかけていった。結局、マグヌッセンは28周目の終わりにピットに飛び込み、アルボンとクビアトは再びルクレールとの勝負に切り替えている。
ハミルトンにピットインの絶好のチャンスが訪れたのは30周目。オコンがマシントラブルでコース脇に停車したことから、バーチャルセーフティカーが発令され、タイミング良くピットレーンの入り口手前に達していたハミルトンはすぐさまピットインに切り替えてタイヤ交換を済ませた。ハミルトンがピットロードを抜ける頃にはバーチャルセーフティカーが解除され、減速走行を強いられていたボッタスとフェルスタッペンは成すすべなく、2番手と3番手に甘んじるしかなかった。
ただ、ペースが上がらず苦戦している様子のボッタスに対し、フェルスタッペンがDRS圏内にピタリとつけてプレッシャーをかけていく。メルセデスの無線メッセージによれば、ボッタスは2周目からマシンにダメージを抱えているようで、フロアのダメージは相当にひどいとのこと。メルセデスはターン7のデブリを拾ったのではないかと推測しており、オープニングラップでオコンとストロールがぶつかった際に散らばったデブリが原因と考えられた。
レースが折り返し地点を過ぎてなお、ピットに入っていなかったベッテルとライコネン(アルファロメオ・レーシング)は4番手と5番手の位置でレースを続けていたものの、6番手につけるペレスが2人よりも速いペースで接近し、周回を重ねるごとにギャップが縮まっていく。ベッテルはハミルトンが41周目に入る手前で、最初で最後のピットストップに向かうが、右フロントタイヤの交換に手間取り、戻った位置は目標にしていた場所から程遠い14番手だ。ピット作業に13秒以上を要しており、うまくいっていれば10番手にいたサインツと後方のノリスの間で隊列復帰できていた可能性がある。
ダメージを抱えたマシンのペースに苦しむボッタスは43周目に下り坂のリバッツァのターンインでワイドにふくらんでしまい、フェルスタッペンに接近を許すと、最終コーナーでトラクションを得たフェルスタッペンにメインストレートでオーバーテイクされた。前が開けたフェルスタッペンは一気に加速してボッタスを引き離しにかかると同時に、ハミルトンとのギャップを縮めにかかる。
46周目に自己ベストを刻み、さらに次の周回でも若干ながらタイムを削っていたライコネンがようやくピットに向かったのはレースが残り15周を切ってから。新品のソフトタイヤに履き替え、12番手の位置でコースに戻った。同じタイミングでマグヌッセンもピットインしていたが、こちらはピットアウトできずにマシンをガレージに入れて戦線を離脱している。
各車がチェッカーフラッグに向けて集中力を高めていたところ、2番手を走っていたフェルスタッペンがパンクチャーに見舞われる。走行中に突如、右リアタイヤがバーストし、マシンのコントロールを失ったフェルスタッペンは進行方向と逆向きになりながらグラベルに乗り上げてストップ。コックピットを離れた後、悔しそうにパンクしたタイヤに怒りをぶつけていた。
フェルスタッペンのインシデントを受けて黄旗が振られた後、セーフティカーが出動することになり、ボッタスとペレスがピットに入ってタイヤを交換。リカルドとルクレール、アルボンはステイアウトを選び、ラップリーダーのハミルトンは1周遅れてソフトタイヤに履き替えたがリードは確保したまま隊列に戻っている。
セーフティカーが先導する隊列の先頭には、周回遅れのラッセル(ウィリアムズ)がつけていたが、冷えたタイヤの影響か、突然コントロールを乱してサイドウオールに突進、クラッシュを喫して思わぬリタイアを喫した。「何と言っていいか分からない」とチームに伝えたラッセルは相当に悔しかったようで、自力でコックピットを離れた後、コース脇に座り込み、近寄るコースマーシャルにジェスチャーで「1人にしてくれ」と示し、しばし静かに時間を過ごした。
ウィリアムズマシンの撤去も加わったことで、セーフティカーピリオドは当初の予定よりも長くなり、ハミルトンとボッタスのメルセデス勢が1-2態勢を築く一方で、3番手にはリカルドが上がり、ルクレール、アルボン、ペレス、クビアト、サインツ、ノリス、ライコネンが10番手でポイント圏内につけていた。
57周目の終わりにセーフティカーが解除され、リスタートではトップ3が順調に加速していくも、ペレスにオーバーテイクを許したアルボンが追い抜かれた直後に単独スピンを喫して大きく後退。すぐ後ろにはサインツがいたものの、ギリギリのところで衝突を回避しており、後続のノリスら、ライバルたちもアルボンのレッドブルマシンをうまく避けてレースを続けている。アルボンとペレスがバトルを繰り広げている間に2台をかわしたクビアトがルクレールをも料理して4番手にジャンプアップし、5番手以下のオーダーはルクレール、ペレス、サインツ、ノリス、ライコネン、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)が10番手に浮上した。
残り2周からファイナルラップにかけてクビアトが3番手のリカルドにオーバーテイクを仕掛けようと猛チャージをかけたものの、わずかにおよばずポジションが入れ替わることはなく、ハミルトンがトップチェッカーを受けたのに次いでボッタスとリカルドが表彰台を獲得。クビアトは4位でゴールし、他にルクレール、ペレス、サインツ、ノリス、ライコネン、ジョビナッツィがポイントを手に入れている。
11位だったラティフィに続いてグロージャン(ハースF1)がフィニッシュしたが、複数回にわたってコースリミットを超えたとして5秒のタイムペナルティが科せられており、ベッテルが12位、ストロールが13位となり、グロージャンは14位、終盤にスピンを喫したアルボンは最後尾まで後退して15位で完走を果たした。
ホンダPU勢、期待されたフェルスタッペンとガスリーがリタイアしてしまい残念な結果でしたが、アルファ・タウリのクビアトが4位入賞と頑張りました。次戦は2005年以来のカレンダー復帰を果たすイスタンブール・サーキットが舞台のシーズン第14戦トルコGPに期待しましょう。
アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ、通称イモラ・サーキットを舞台に31日(土)、シーズン第13戦エミリア・ロマーニャGP予選が行われ、メルセデスのボッタスがポールポジションを手に入れた。
2日間のグランプリフォーマットが採用されたイモラの週末はフリー走行が1回しか実施されておらず、予選前の土曜フリー走行ではメルセデスのハミルトンが最速タイムを記録し、レッドブルのフェルスタッペンとボッタスがトップ3に並んだ。
快晴に恵まれたイモラにて気温19.6℃、路面温度26.1℃、湿度63.6%のドライコンディションで始まった予選Q1は、ハースF1のマグヌッセンとウィリアムズのラティフィが真っ先にコースに向かい、少し遅れて他のドライバーたちも始動した。20台すべてがソフトタイヤでアタックに臨み、最後にガレージを出発したルノーのリカルドが11番手タイムを刻んで全車のタイムが出そろう。ボッタスは1分14秒台を刻んだものの、コースリミットを超えてしまい、タイムが抹消されている。
最初のタイヤセットでベストタイムが1分19秒034にとどまったボッタスは20番手の位置で2回目のランをスタートし、1分14秒634を刻んで2番手に浮上。最初のランで好タイムを残していたレッドブルのフェルスタッペンやフェラーリのルクレール、アルファ・タウリのガスリーとクビアト、ノリス(マクラーレン)はガレージで待機しつつ、次のセッションに備えた。
全体的にタイムが接近したQ1では、ハースF1のグロージャンとマグヌッセンが16番手と17番手で予選順位を確定させ、ほかにライコネン(アルファロメオ・レーシング)、ラティフィ、ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)がQ1でノックアウトされている。
Q1のトップタイムはさらなるペースアップに成功したボッタスが刻んだ1分14秒221だ。0.008秒差で2番手にハミルトン(メルセデス)がつけ、3番手にはフェルスタッペンが続いた。
15分間で予選トップ10入りが決まるQ2はミディアムタイヤを履いたフェラーリのベッテルが先頭でコースイン、間髪おかずにライバルたちもガレージを離れている。ベッテルの僚友ルクレールもミディアムを選び、メルセデスとレッドブルの各車も黄色いラインの入ったミディアムコンパウンドでアタックラップに臨んだ。
メルセデス勢はそろって1分14秒半ばのタイムをマークし、1-2態勢を築いてピットに帰還。トップに立ったのはボッタスだが、ハミルトンとのギャップは0.058秒しかない。ミディアムで好ペースを発揮できたのはメルセデスだけとなり、ルクレールとアルボンが10番手と11番手に並び、ベッテルは14番手にとどまっている。
一方で、フェルスタッペンはパワーロスを訴えて緊急ピットインし、メカニックやエンジニアたちが大急ぎでマシンチェックを進め、なんとか走行できる状態になったようで再びミディアムタイヤを履いてコースに向かった。
フェルスタッペン以外は新しいソフトタイヤを投入したものの、トップ2のメルセデスコンビはベストタイムを更新することなくQ2を終えている。ボッタスとハミルトンのタイムを上回ることはかなわなかったが、ソフトタイヤで1分14秒681を刻んだガスリーがトップに0.096秒差の3番手につけ、アルボンが4番手、リカルドをはさんでフェルスタッペンが6番手に上がった。結局、予選Q2をミディアムで突破したのはメルセデス勢とフェルスタッペンだけ。
11番手以下でQ2敗退となったのはペレス(レーシング・ポイント)、オコン、ラッセル(ウィリアムズ)、ベッテル、ストロール(レーシング・ポイント)だ。
ポールシッターを決するQ3はマクラーレンのサインツを先頭に早々と10台がコースに出そろい、リカルドとサインツがユーズド、それ以外のドライバーは新しいソフトタイヤでアタックラップに挑んだ。
路面コンディションの改善も相まって、1分13秒台に入れてきたメルセデス勢はハミルトンがわずかに速くラップをまとめてトップに立ち、0.031秒のギャップでボッタスが2番手に控えた。3番手タイムを残したフェルスタッペンはメルセデス勢から0.7秒遅れ、好調ぶりをアピールするガスリーはQ3最初のアタックでトップに0.831秒差の4番手に食い込んでいる。
アルボンは1分14秒台のタイムを刻んだものの、コースリミットをオーバーしたとしてこのタイムは抹消され、ノータイムの状態で最後のランに向けてピットに引き上げた。
レッドブルがギリギリまで粘ってフェルスタッペンを送り出し、再び10台がコースに出そろって挑んだラストアタックではボッタスが1分13秒609をたたき出してポールポジションを獲得。ハミルトンは0.097秒届かずに2番手となるも、メルセデスがイモラでもフロントローを独占している。3番手にはフェルスタッペンがつけ、4番手にガスリー、5番手から後方はリカルド、アルボン、ルクレール、クビアト、ノリス、サインツのオーダーだ。
ホンダPU勢、フェルスタッペンが3番手、ガスリーが4番手、アルボンが6番手、クビアトが8番手と全車がシングルポジション、決勝がたのしみですね!
31日(土)、シーズン第13戦エミリア・ロマーニャGP土曜フリー走行が実施され、メルセデスのハミルトンが最速タイムを記録した。
舞台となるのは、かつてサンマリノGPを開催してきたアウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ、通称イモラ・サーキット。最後にグランプリを開催したのは2006年で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによってレースの日程変更を余儀なくされた今年、急きょカレンダー復帰を果たした格好だ。
また、イモラの週末は2日間のフォーマットが採用され、フリー走行は土曜日に90分のセッションが1回のみ、予選とレースは通常のスケジュールだが、たった一度のフリー走行ですべての準備を整えなければならず、各チームはチャレンジングな週末に挑んでいる。
秋晴れの下、気温15.5℃、路面温度18℃、湿度75.3%のドライコンディションでセッションが始まると同時に、メルセデスのボッタスを先頭に続々とマシンがコースになだれ込み、インストレーションラップを完了したドライバーから順にタイム計測をスタートさせた。20台がひしめくコース上では各車がラップを重ねるごとにペースを上げており、タイムシートのオーダーも目まぐるしく変化していった。
序盤はハードタイヤを履くドライバーが多く、ミディアムを試していたのはウィリアムズの2人とアルファ・タウリのクビアトのみだ。ピレリはイモラの週末にC2からC4のドライタイヤを用意。今回のグランプリフォーマットに合わせて供給されるタイヤの数も調整されており、通常は13セットが用意されるところを、この週末はドライバー1人につき10セットが供給される。配分はハードが2セット、ミディアムが2セットで、ソフトが6セット。フリー走行終了後に3セットの返却が義務づけられている。
1分17秒047を刻んでいたフェルスタッペン(レッドブル)がさらにペースアップして1分16秒台に乗せると、アルファ・タウリのガスリーも1分16秒913を記録してフェルスタッペンのタイムに近づく。しかしながら、さらに加速したフェルスタッペンは1分15秒912をたたき出して2番手以下に1秒以上のリードを築いた。
20分ほど走行して大半のドライバーがピットに引き上げたが、ほどなくしてハードもしくはソフトのコンパウンドに交換してコース上でのプログラムが再開される。ミディアムに履き替えたメルセデスのボッタスが1分15秒783を刻んでトップタイムを更新したほか、同じミディアムタイヤを試すドライバーたちが好タイムを連発。ソフトを選んだ中では1分17秒138をマークしたルクレールの9番手が最上位だった。
ボッタスが11周を追加してガレージに戻る頃、ソフトタイヤに履き替えたフェルスタッペンがコースに向かい、ボッタスよりも0.445秒速くラップをまとめてタイムシート最上位に返り咲いた。ハミルトンはハードからミディアムの評価に切り替え、トップから0.531秒遅れの3番手に飛び込んだ後、ペースアップに成功してフェルスタッペンに迫るも、0.008秒届かずに2番手にとどまっている。
セッションが折り返し地点を迎える直前に、ボッタスが3種類目となるソフトタイヤを履いてガレージを後にし、最初のタイム計測はミディアムのベストタイムに若干届かなかったものの、仕切り直しのラップで1分15秒218をマークしてトップに浮上。しかしながら、直後にコントロールラインを通過したフェルスタッペンが2セット目のソフトタイヤで最速タイムを塗り替えてトップの座を奪い返した。
トップ3の顔ぶれが変わらない一方で、全車が精力的に走り込んだことから4番手以下のオーダーは変化が激しく、またタイムも相当に接近しており、レーシング・ポイント勢やルクレール、ガスリーが0.2秒とないギャップで4番手から6番手に連なり、ルノーやマクラーレンも大差ないペースを発揮している。
相棒のフェルスタッペンと異なり、ハード、ミディアム、ソフトの順番でタイヤを評価したアルボンは柔らかいコンパウンドに交換してすぐに4番手にポジションを上げたが、2番手のフェルスタッペンとのギャップは1秒以上あり、さらにルノー勢がわずかに上回ってアルボンは6番手に後退した。
セッション終盤はレースを想定したプログラムに取り組む陣営が多く、メルセデスはハミルトンがソフト、ボッタスがミディアムを履いてロングランを走り、レッドブルはフェルスタッペンがハード、アルボンがソフトでレースシミュレーションを進めている。
ルクレールやアルファ・タウリのコンビなど、終了間際に新しいソフトタイヤを投入したドライバーは自己ベストタイムを更新してセッションを締めくくり、予選に向けて弾みをつけた。
半数以上のドライバーが40周以上を走破した90分のセッションを終えて、トップに立っていたのは1分14秒726をたたき出したハミルトン、0.297秒差でフェルスタッペンが2番手に控え、ボッタスは相棒に0.492秒遅れの3番手だった。
終盤にポジションアップを成功させたガスリーが4番手に食い込み、ルクレールがトップ5入り、ルノー勢にクビアト、アルボン、レーシング・ポイントのランス・ストロールが10番手につけている。
ホンダPU勢、フェルスタッペンとガスリーが好調ですね。
予選が楽しみです。