先日、アメリカ航空宇宙局の宇宙探査機「ディープ・インパクト」から発射された銅製の衝撃弾がテンペル第一彗星の衝突したという報道があった。イラク戦争に苦悩しているアメリカと、その一方で、宇宙の起源を追及している科学技術大国のアメリカの歴史的な使命あるいは宿命について、その戦争相手国である、イラク、イラン、そして北朝鮮、および、かって敵国であった大日本帝国の文化文明とを対比比較しながら考えた。アメリカのキリスト教文化圏とイスラム教文化圏、儒教文化圏などとの文明の質の差違を考えさせられる。国民や民族の文化文明の根本的な質を決定するのは、宗教ではないかという思いが強い。
残念ながら、日本はアメリカの科学技術には、枝葉末節はとにかく、根本的な点ではまだ追い抜くことができないでいる。「アメリカに死を」と叫んでいるイスラム教徒も、公平に見て「自由」と「科学技術」の水準においてアメリカには足元にも及ばない。イラク国民も早く民主主義を認めて、戦争ではなく、科学技術でアメリカを追い抜くことに集中すれば良いのにと思う。アメリカに向かってこぶしを振り上げているイラクやイランの国民の様子が、戦前の日本とダブって映る。その印象を書き残す。
久しぶりに、小論理学を読む。「現実」や「哲学」などの二三の項目を、辞典にアップする。明日は七夕。