§9[行動と行為]
Die Tat ist überhaupt die hervorgebrachte Veränderung und Bestimmung des Daseins. Zur Handlung aber gehört nur dasjenige, was von der Tat im Entschlusse liegt oder im Bewusstsein war, was somit der Wille als das Seinige anerkennt.(※1)
第9節
行動 とは一般的に存在するものに変化と規定を創り出すものである。しかし、行為に属するのは、決断のうえに行われた行動か、あるいは自覚された行動のみであり、それゆえ、意志が自己自身のものとして認識している行動のみである。
※1
行為(Handlung)とは、明確な自覚と決断のうえに行われた行動(Tat)のことであり、だから意志はそれが自己自身のものであることを認識している。
意識とはそもそも「私」の自己内分裂によってもたらされたものであり、したがって、その行為が意識的に自覚的になされる行動であることに、動物とは異なった人間の行動のみの特殊性がある。
※2
ドイツ語や英語では、行為(Handlung 、Act)と行動(Tat、 Deed)の違いは明確に自覚されているようです。とくに意図や自覚をもって行われる行動が行為(Handlung 、Act)とされている。
ヘーゲル『哲学入門』序論 九[行動と行為] - 夕暮れのフクロウ https://is.gd/4YzGc8
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