作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

自由民主党の崩壊と日本政治の概念

2010年04月05日 | 政治・経済

自民の鴻池元防災相が新党参加へ 自民執行部は慰留(共同通信) - goo ニュース

平沼・与謝野氏ら新党へ詰め 橋本大二郎氏の擁立検討(朝日新聞) - goo ニュース

 

鳩山邦夫氏や与謝野馨元財務相らが相次いで自由民主党を離党することによって、いよいよ本格的に自由民主党の崩壊が始まった。すでに、安倍、福田、麻生と三代続いた二世政治家たちが明らかにしたように、日本の政治において指導力を失い、中南米のバナナ共和国並みに劣化した統治能力しか示すことのできなかった自由民主党を、先の衆議院総選挙で政権の座から追い払ったことは、日本国民の意思による正しい選択であったと思う。

しかし、自由民主党に代わって登場した民主党が、きわめて問題の多い政党であることも、これまでの論考でも明らかにしてきた通りである。岡田克也氏、鳩山由紀夫氏、前原誠司氏らが日本の政治を担うにはどれほど子供っぽい政治家であるか、また、小沢一郎氏がどれほど問題の多い政治家であるかも論じてきた通りである。また、民主党が旧社会党左派勢力の隠れ蓑になっていることもわかっている。

しかし、それにもかかわらず、日本の政治に変化をもたらし、再構築してゆく上では、政権交代もやむを得なかったのである。彼らにも政権を担当させ、現実的な大人の政治家として成長させて行かなければならない。民主党の政権交代はもちろん、政治改革の端緒の始まりにすぎない。

さしあっては、渡辺善美氏らの率いる「みんなの党」を支持し、力を与え、将来の新自由党の母胎としてゆくとともに、現在の民主党も一刻も早く分裂させ、その党内から社会主義勢力を清算して、これも新民主党の準備をして行かなければならない。日本国民は、将来の日本政治を、この新自由党と新民主党に担わせるべく、日本の政党政治の概念を明確な目的意識としてしっかりと自覚して、一票の行使を通じてその実現を追求して行かなければならない。

 

 

 

 


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