労働法制改悪反対を掲げ、名古屋でシンポジュームとデモ
9月23日名古屋市内で、「労働改悪反対実行委員会」と「人間らしい生活の保障を求める共同行動実行委員会」の共催で「人間らしい生活と労働の保障を」という題でシンポジュームが行われました。集会では日本労働弁護団幹事長の棗弁護士が基調講演を行うとともに、様々な職場での悲惨な働かされ方について当事者からの報告が行われました。棗さんは膨大なレジュメを用意され、講演ではその要旨しか話せませんでしたが、非常にわかりやすいお話をされ一同うなずけました。
事実を知ることは大事
各当事者からの発言は全て当事者ならではの迫力ある話でしたが、とりわけ子息を入社7ヶ月で過労自死でなくしたお母さんの発言は心に迫るものでした。中電に入社した息子さんは入社1年目から法人営業(今回の労働法制の改定で新たに裁量労働制の対象にされようとしている職務)の主担当に付けられ、しかも上司からは指導もないまま罵倒だけ浴びせられ、仕事に行き詰まって自死したそうです。入社1年目からこのような職務につけ過労自死させた中電は絶対に許されるべきではありません。そして、二度とこのような悲劇を繰り返さないためには労働法制の改悪を阻止しなければならないという決意を新たにさせる発言でした。
市民にアピール行動
シンポジュームの終了後、参加者は矢場公園に移動して再度集会を開き、名古屋市内をデモ行進しました。また、集会に先立ってATUも参加しているコミュニティユニオン東海ネット(愛知・三重・岐阜・静岡)の主催で栄噴水前で集会と市民アピールを行いました。