せっかくのこのブログに入室されるのですから、トヨタの最近の動向を紹介しています。記事そのままですから、美化しているわけではありません。
以下今日の毎日新聞から
トヨタ:もてはやされる「効率経営」 人材派遣要請相次ぐ
トヨタ自動車の役員OBや現職役員を経営陣に招く自動車産業以外の企業や団体が増えている。「カイゼン」という言葉に代表される効率経営や、組織内で危機意識を絶やさない経営姿勢から、本業のもうけが毎期1兆円超と抜群の収益体質を誇るトヨタ。そのトヨタ流の経営を身につけた人材を、立て直しや再出発の「看板」に、と期待するケースが多いようだ。
昨年、民営化された首都高速道路や、来年10月の民営化に備える日本郵政公社では、既にトヨタOBが経営の指揮を執る。郵政民営化後に持ち株会社の傘下に置かれる4事業会社のトップ人事も調整中だが、ここでもトヨタ出身者の起用が模索されている。本業の電機部門の立て直しを急ぐソニーは今年4月、張富士夫・トヨタ副会長を社外取締役に招くことを内定した。
また、経営改革を進めるNHKからも一般企業の取締役にあたる理事の派遣を要請された。渉外・広報本部長の金田新(しん)専務(58)を送り出す方向で調整しており、早ければ9日のNHK経営委員会で決まる見通し。現在の理事8人は、いずれも生え抜き。定員は10人で、2人の欠員枠がある。
トヨタは元々、業界・財界活動を好まず、愛知県豊田市の本社を中心に黙々と本業に徹する姿は「三河モンロー主義」と社外で称された。しかし、自社の業容拡大や自動車産業の影響力拡大を背景に、90年代半ば以降、豊田章一郎名誉会長や奥田碩会長が経団連会長などに就任。トヨタ自身も「一企業の都合だけを考えるわけにいかない」(同社幹部)と、業界や地域社会、産業界全体の要望を前向きに考える姿勢に変化した。
05年2月に開港した中部国際空港では、トヨタ出身の平野幸久社長の指揮下、徹底した建設コスト削減に取り組んだ。総事業費を当初計画の7680億円から2割以上も減らし、航空会社が払う着陸料の軽減と就航便数の増加につながった。
こうした成果からも、トヨタへの注目度が高まった。トヨタ流経営が、公共放送事業などモノづくり以外で効果を出せるかどうかは未知数だが、トヨタの人材に対するラブコールは衰えそうもない。【小川直樹】
毎日新聞 2006年5月6日 19時20分
以下今日の毎日新聞から
トヨタ:もてはやされる「効率経営」 人材派遣要請相次ぐ
トヨタ自動車の役員OBや現職役員を経営陣に招く自動車産業以外の企業や団体が増えている。「カイゼン」という言葉に代表される効率経営や、組織内で危機意識を絶やさない経営姿勢から、本業のもうけが毎期1兆円超と抜群の収益体質を誇るトヨタ。そのトヨタ流の経営を身につけた人材を、立て直しや再出発の「看板」に、と期待するケースが多いようだ。
昨年、民営化された首都高速道路や、来年10月の民営化に備える日本郵政公社では、既にトヨタOBが経営の指揮を執る。郵政民営化後に持ち株会社の傘下に置かれる4事業会社のトップ人事も調整中だが、ここでもトヨタ出身者の起用が模索されている。本業の電機部門の立て直しを急ぐソニーは今年4月、張富士夫・トヨタ副会長を社外取締役に招くことを内定した。
また、経営改革を進めるNHKからも一般企業の取締役にあたる理事の派遣を要請された。渉外・広報本部長の金田新(しん)専務(58)を送り出す方向で調整しており、早ければ9日のNHK経営委員会で決まる見通し。現在の理事8人は、いずれも生え抜き。定員は10人で、2人の欠員枠がある。
トヨタは元々、業界・財界活動を好まず、愛知県豊田市の本社を中心に黙々と本業に徹する姿は「三河モンロー主義」と社外で称された。しかし、自社の業容拡大や自動車産業の影響力拡大を背景に、90年代半ば以降、豊田章一郎名誉会長や奥田碩会長が経団連会長などに就任。トヨタ自身も「一企業の都合だけを考えるわけにいかない」(同社幹部)と、業界や地域社会、産業界全体の要望を前向きに考える姿勢に変化した。
05年2月に開港した中部国際空港では、トヨタ出身の平野幸久社長の指揮下、徹底した建設コスト削減に取り組んだ。総事業費を当初計画の7680億円から2割以上も減らし、航空会社が払う着陸料の軽減と就航便数の増加につながった。
こうした成果からも、トヨタへの注目度が高まった。トヨタ流経営が、公共放送事業などモノづくり以外で効果を出せるかどうかは未知数だが、トヨタの人材に対するラブコールは衰えそうもない。【小川直樹】
毎日新聞 2006年5月6日 19時20分